コロナ禍も落ち着きつつあり、国は外国人観光客の受け入れを
拡大するようです。
観光立国という貧困国家がやるような経済成長の施策を選択す
るするなんて…。赤字国が外貨を稼ぐためにやるならわかりま
すが、貿易黒字国の日本がなぜするのでしょう。
外国人の消費は消費税が免税されます。しかし、受けたサービ
スの利益は国外に流れます。
日本人相手の方が国内で受けたサービスや商品購入により、そ
れらを用い国内で違う消費が促され、やがてGDPとして還元さ
れます。
日本人が消費すれば消費税が支払われますから税収になります。
日本人同士なら接客の面倒も軽減されます。
日本は物価が安いから外国人が来るのです。
物価が安いということは労働賃金も安くなる。人手不足だから
低賃金で雇用できる外国人労働者を雇用すれば、さらに日本人
の低賃金化が固定される。
これでは、日本人がさらに貧乏になっていきますね。もしかし
てこれは、日本人貧困化加速政策ですか![]()
それと、サービスの対価を得られもしない、おもてなしの心や
笑顔を強要する姿勢に疑問に思います。
これらを強要される人々は、サービスの対価を得られていませ
ん。
「親切に接客するのは当たり前」といわれそうですが、労働の
対価を得られない過剰なサービスは必要ないのです。それを強
要するから働きづらくなるし、生産性の低下にも繋がるのでは
ないでしょうか。
やりがいや自己実現というふんわりとした言葉で縛り付けよう
とし、労働の対価を得られないのに強要する残念な人々がいま
す。
接客に対して求める内容が過剰すぎるのです。
意味のないミーティングや長時間の朝礼なども見直した方がい
と私は考えます。
笑顔が素晴らしい人には、時給100円プラスしますならあり
かもしれませんね。
一円でも安く、1分でも無給で長く働かそうとするところでは
無理ですけど。
私なりに考えると、外国人観光客が訪日すれば日本はバラ色の
未来が開けると思うのは誤解だと思うのです。
観光立国を目指すのは、日本の景気低迷や少子化により、他に
目ぼしい成長戦略がないからでしょうね。
それと、物理的にインフラや資源に限りがありますから、供給
の限界もあります。
一度に大勢の外国人環境客が訪れると人でごった返します。
京都がいい例で道路は渋滞し歩道は人手溢れ、店舗内の人密度
は高くうるさくて不快で、同時に多人数に対しサービスを提供
しなければならないからサービスの質は低下します。
経営資源は有限です。限界はあるのです。
だから、私はインバウンドと騒がれていた時期には、絶対に有
名な観光地には近寄りませんでした。いえ、近寄りたくないと
いう方が正しいかもしれません。
しかしながら今後、大勢の人がぎゅうぎゅう詰めの状態でいる
ことに耐えられるのでしょうか。コロナにより、密集した状態
を敬遠する人も少なくないでしょう。
いたずらに時間と観光資源を消費するより、少人数で時間と観
光資源をゆったりと利用できる場所へ訪問する方が私は好きで
すね。
それにしても円安が加速しているのは、いい悪いの議論は別に
して、ひょっとして外国人観光客を誘致するため、わざと放置
しているのかと疑いたくなります。