学校大好きな鈴木家の子供達。
特にちびこさんは、学業で無双し、楽しみにしてる運動会の練習が連日あったりと、毎日の夕飯時には
「今日、漢字のテスト返ってきて、100点だったの3人しかいなかったんだよ
100点になるまで何回もやるんだけど、私は100点だったからもう良いんだ」
「ダンスの練習も最高に楽しい」
と、嬉しそうに報告してくれる。
ここで面倒なのが、思春期野郎のひよこ。
「ちびこちゃんが100点なのなんか、当たり前じゃん」
「だって、4年生の算数やってる子が、1年生の漢字は書けないとかなくない?」
面倒臭い
ちなみに、
ちびこさんは国語の先取り学習を、鈴木家父から禁じられている。
「学校で学ぶ楽しさも残しておくべき」
との考えからで、私も賛成しているので、算数、理科、社会はどんどこ進めているけれど、
国語のみは1年生の範囲しかやっていない。
姉がいるのと読書好きなのもあって、四字熟語や文章題もかなり強いけれど、漢字は本当に1年生のしか教えてない。
お風呂の漢字ポスターも、1年生以外のは撤去された。
そんな中でゲットした100点の漢字テスト。
全然当たり前じゃない。
ひよこに言わせると
「ちびこちゃんが硬筆で金賞取るのも、ピアノが上手いのも、読書感想文で表彰されるのも当たり前」
らしい。
いやいやいやいや
自信の源になってる算数も他の教科も、硬筆だってピアノだって作文だって、母に泣くほどキレられても絶対に諦めずに毎日を積み重ねてきたからの結果なのよ。
現に努力の足りない分野は、成長も遅い。
具体的に言うと、めっちゃ足が遅い
若干変な雰囲気になってしまった食卓で、ちびこさんが
この空気どうにかしてくれ
的なオーラを発してるため、
でもそれは、ひよこちゃんがいつも頑張ってるのをちびこちゃんが見てるから、ちびこちゃんも頑張り屋さんになったからじゃないかな
と適当に姉を立てて終わらせた。
その後、ちびこさんが寝る時に2人きりになったタイミングで、
ちびこちゃんが何でも出来るのは、何でも頑張ってるからだって、お母さんは知ってるよ。当たり前なんかじゃないのにね
と声をかけた。
ちびこさんの返答は
ひよこちゃんは考えが浅いよね
ちびこさんは出来る子だけど若干辛辣