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マンションにいても全てが以前と違うように見える…。
いっその事と、引っ越しをした。
なぜこの新しい土地にいるのか?
それは、亡くなった娘とこの世での別れを経験したからだという事を
いつも自分自身に突きつけて考え抜こうとする意志の表れでもあった。
引っ越しをする前の「なぜここに娘がいないのか?」
という疑問に苦しめられる事はなくなり、
場所に関係なく娘は心の中にいつもいる、という事を確認出来た。
--------------------(振り返り)--------------
縁もゆかりもなく知人も居ない、はるか遠い地に引っ越しをしました。
会社も退職し、無職で引っ越しをしました。
10ヶ月の息子と、お腹の中で妊娠8ヶ月の二女を連れて。
降り立った駅は無人駅。タクシーも常にいない駅。
雪がごうごうと吹雪いており、灯りが付いている不動産屋さんに飛び込みました。
その地に5年弱、滞在する事になりました。
見る人から見れば、無謀な行動でしょう。
しかし、当時の私にとっては、真っ暗闇の深い谷底から
上に登ろうとする行動を何かしら実行する事は奇跡的で、
無謀ではなく、希望でした。