「宝島」と言えば、もちろんスティーブンソンの児童文学だけど、自分たちの世代では日本で作られたアニメの方も印象深い。


日曜日に日本テレビ系列で放映されていた宝島。

毎週楽しみにしてたなあ。


オープニングテーマ曲がまたいい曲でね。わくわくして観てた。


血湧き肉躍る、というか。

出崎統さんの確かな演出力。

目が離せなかった。

痺れた。


出てくるキャラクターもみんな個性があって。


清水マリさんのジム、家弓家正さんのリプシー先生、滝口順平さんのトレローニさん、黒沢良さんのビリーボーンズ…

声優さんも豪華。


グレイも人気あったなあ、女の子に。かもめのパピーも。


レッドルースじいさんが撃たれて亡くなった時は悲しかった。



そしてなんと言ってもジョン・シルバー!


原作の方のシルバーも性格俳優的な味があったけど、杉野昭夫さん描くところのアニメ版シルバーは男前で、なおかつ迫力ある奥の深い魅力溢れたキャラになっていた。

声を演じた名優 若山弦蔵さんの貢献度も高い。



当時自分は14歳。

通ってた中学の現国の先生(年配の女性)もこの作品を観ていてかなりハマってたらしく『あんな風に生きないと。ぼーっとひなた水みたいな生き方してたらいかん』と自分たち生徒に話してたのをよく覚えてる。(海賊になれって言いたかったワケじゃないだろうが)  

自分も頷きながらその話を聞いていた。




でも実際は、ひなた水みたいな人生しかおくれなかったけども。



でも今でも海を見ると、頭の中で時々『亡者の箱までにじり登った15人~1杯やろうぜヨーソロー!』って歌が流れて、なんとなく何かが始まるような気がしてわくわくするのだ。