突然愛する恋人を失ったトランジェンダーのマリーナのトランジェンダー故の偏見や差別にあいながらも自分らしい生き方を描いたチリの作品で今年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作。

昼はウェイトレス、夜はナイトクラブで歌手をしているマリーナ。マリーナはトランジェンダーの男性だが年の離れた恋人オルランドがいる。そんなある日マリーナの誕生日を祝い自宅で愛し合った後オルランドは体調を崩し階段から転落。病院へ行くも亡くなってしまう。

マリーナは理解のあるオンランドの弟へ連絡、元妻やその息子へと話は伝わるが二人はオルランドの葬儀への参加を拒否。彼女は愛するオルランドの最後を見送りたいと偏見や差別と向かいながら行動することに…。

主役のマリーナ役を自身もトランジェンダーのダニエル・ヴェガが演じていました。確かに多少の男性らしい顔つきや身体つきもありますがそれ以上にエモーショナルな部分を抑えながらとても美しいなって思いました。

トランジェンダーへの差別はテーマとしてありましたが劇中『お前は何だ⁉︎』の問いに『私は人間よ‼︎』と答えるシーンが全てでマリーナは初めから終わりまでずっと一人の人間であり女性でした。

ラストのマリーナが歌う『オンブラ・マイ・フ』とエンドロールのアレッサ・フランクリンが歌う『（You Make Me Feel Like）A Natural Woman』がとても心地よかった

ナチュラル ウーマン

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