反戦詩画人四國五郎の世界~第三部「辻詩」編
福山市人権平和資料館
広島県福山市丸之内1丁目9−1−1
入館料100円、高校生以下は無料。
3月24日まで
月曜休館。
福山市人権平和資料館
反戦詩画人四國五郎の世界~第三部「辻詩」編
反戦反核・平和を。
広島県三原市出身の画家四国五郎さん(1924~2014年)らが戦後、街頭に張り出したポスター「辻詩」をテーマにした企画展が
広島県福山市丸之内、福山市人権平和資料館で開かれている。3月24日まで。
辻詩は四国五郎さんが原爆詩人・峠三吉(1917~1953年)と作り始め50~53年、新聞紙大の紙に絵と詩をかいて反戦反核を訴えた。
運動を弾圧する連合国軍総司令部(GHQ)の目を盗みながら、街中の壁や電柱に張り、妨害が入る前に剥がして掲示場所を変えることを繰り返したという。
会場には、辻詩の複製や峠の肖像画、四国五郎さんが描いた原画といった計22点が並ぶ。
炎にまかれる母子の絵に「いのちと一緒にもえてしまった街」などと詩が書かれた辻詩のほか、
第二次世界大戦(太平洋戦争)で徴兵された四国五郎さんが毒ガスや地雷による自爆攻撃で亡くなった仲間の日本兵を追悼した油絵が目を引く。
ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスによる戦闘が続く中、
寺地靖仁副館長は「命がけで反戦を訴えた四国五郎さんの心を知り、平和についていま一度考えてほしい」と来場を呼びかける。