弟が借りてきた映画「インシテミル 7日間のデスゲーム」を見ました。
ミステリ映画&豪華キャスト(好きな俳優である藤原達也さんも出ているとあって)結構ノリノリで
見始めたんですが。
久々にひでぇ映画を見た!!
ああなんかもう、映画好き。ミステリ好きな自分に謝って欲しいw
そのくらいの酷い出来だったので書きなぐりたくなりました。
・パニック映画としては成立している。
面白くない訳ではない。
中途半端に作ったB級映画ではなく、芯のあるちゃんとした造り。
よくあるパニック映画としてみるならば良くできていると感じた。
・キャストが豪華、演技もかなりのもの
どのくらい凄いのかというと
出演
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藤原竜也 | |
綾瀬はるか | ||
石原さとみ | ||
阿部力 | ||
武田真治 |
このくらい凄い。
・ミステリ好きは期待すると地雷を踏む
私が一番言いたい内容。
監禁された10人は7日間過ごすという、『言ってしまえばありきたりな』設定。
各部屋には様々な「凶器」があり、殺し方もそれぞれである。
同じ殺害法ならば同一犯、しかし凶器を見られる事で犯人がわかってしまうというリスクがある。
就寝時間に部屋から出ると「ガード」と呼ばれるロボに排除されるため、日中の犯行が原則。
この設定の時点でもうミステリー好きにはたまりませんでしたよ!
どんなミステリが展開されていくんだろう…という期待は見事に打ち崩されました。
とりあえず設定の無意味さが目立ちました。
犯行はほぼ夜中の犯行、ガードに見つかれば排除されるものの、
見つからなければどうということはない。見つかってもすぐに視界から外れれば問題ない。等
そして凶器の入れ替えができる反則的人物や、「探偵」の推理の滅茶苦茶さが目に止まりました。
犯行動機も犯行手順も「お金が欲しいから」や出来る筈の無い「待ち伏せ」など
どれも非現実的。そしてトリックも何も無い。「出会って殺す」というミステリとは程遠い殺し方。
最後のどんでん返しを期待して見るも、妖しさMAXの人物がそのまま正体を明かすだけ。
誰が誰を殺したかは、最終的に明らかになるが別に驚きは無かった。普通すぎるのである
とにかく何が言いたいのかというと、これでミステリを名乗って欲しくない。
・キャラ作り、人間味は出ていた
とても個性がある人たちである。変人が多いだけかもしれないが
が、どう考えても普通の人<凶器染みている人である。
妖しい人は普通に妖しい人である。
藤原達也演じるフリーターの主人公はなかなか居ない良くできた男である。
主人公補正はかなりのもの。「あの場面」は流石に普通なら死んでいた。
運がずば抜けて高いだけ、とも言える。
・総合評価
映画独特の余韻は全く無く、疑問と失望感が酷かった。
あくまで一個人の意見であるこの記事だが、中学生の初めて書いた小説をそのまま映画化している
感が強かった。原作は読んでいないが、読みたくはならない。
楽しめる人は楽しめるし、楽しめない人は全く楽しめない内容である。
生粋のミステリを見たい人には、オススメしない。