
STONE SOUR 「House Of Gold And Bones ~Part 2~ 」
日本で最も人気があるアメリカのメタルバンド SLIPKNOT(スリップノット)のヴォーカリストであるコリィテイラー擁するバンド STONE SOUR(ストーンサワー)のコンセプトアルバムの第2弾。
SLIPKNOTは斬新な尖ったサウンドで世界中のメタルファンを震撼させたが、STONE SOURでは、一般層にも受け入れられるダイナミックなハードロックを提示している。
人生の岐路で、ある決断をしなければならない一人の男の葛藤から生じる心情の変化を、ハードロックの持つ攻撃性、破壊性とプログレッシッヴロックの持つ繊細で優美な叙情性、静寂性を対比させたダイナミックなサウンドで表現している。
とにかく、ヴォーカルの孤高で圧倒的な表現力は凄絶である。
昨年リリースされたパート1は、アグレッシヴなナンバーとメロディアスでナイーヴなナンバーを絶妙なバランスで構築されたダイナミックなハードロックサウンドだった。
パート2は、ダークでヘヴィで、内省的かつ荘厳なサウンドで構築されていて、マグマのように沸いてくる激情が更にダイナミズムを激化させているし、恐ろしいほどのヘヴィネスを醸し出している。
パート1とパート2を徹して聴くと、まるで映画を観たり分厚い小説を読み終えたような、快感とカタルシスを感じられる。
聴き手をひれ伏すほどの、深遠なドラマティシズムと圧倒的なヘヴィネスが渦巻く傑作である。
SLIPKNOTのような尖った刺激がない!と見くびってはいけない。
こういう作品ほど、聴く度に新しい感動が得られるのである。