深夜に、目の前の公園で騒いでいる若者たちに注意をしに行った。


彼らはキックボクシングをしているのかミットを用いて静かな街にパンッと響く音を幾度も鳴らしていた。


私は、静かに過ごしている周囲への配慮から注意するつもりだった
注意をしに行ってすぐに、彼らには悪意などなく、ただ純粋に上手くなるために真剣に練習しているのだと気づいた。

私は彼らの真剣さやエネルギーに触れ、「これは責めるべきことじゃない」と思った。
それでも、周りとのバランスを取るために、音だけは控えてくれたら問題ないと、提案する形で伝えた。頭ごなしに否定せず、彼らの楽しみたい気持ちや夢を壊さずに伝えること。それが精一杯の誠意だった。

最後に「応援してるから、頑張ってね」と伝えることができたのは、私にとって救いだった。
言わなければ、私はきっとずっと後悔していただろう。

けれど、やっぱり心には葛藤が残る。
注意する側として、言葉や表現は正しかったのか。
「正義が暴走すると暴力になる」と、私はよく言う。
今回、自分の中にあった正義が、彼らの心にどう響いたのか――それは今も分からない。

ただ願うのは、彼らがこの出来事で夢や行動力を失わずに、社会とバランスを取りながら、自分らしく進んでくれること。
そして、私もまた、次はもっと良い伝え方ができるように成長したい。

この思いが、過去の自分にも、未来の誰かにも、優しく届きますように。