湊かなえさんが書かれた『少女』を久しぶりに読み返しました。
2009年発行のこの作品、10年以上前に購入し実家に置いてあった本です。
初めて湊かなえさんの本を読んでから、湊かなえさんにはまりいくつか作者買いをしたり図書館で借りて読み漁りました。
今回は『少女』の感想を。
冷静沈着で落ち着いている由紀。
ある出来事から周りの顔色を伺い自信のない敦子。
転校してそんな二人と一緒に過ごす紫織。
由紀と敦子の友情を描くのに、最後まで読むと紫織や他の登場人物が複雑に絡み合う描写がたまりません。
ミステリ好きにおすすめな湊かなえ作品。
『少女』は読みやすかったです。
以下ネタバレ含みます。
これを読んだのが10年以上前。
独身の頃です。
高校を卒業して結婚するまでずっとモラトリアムが続いていて思春期には終わりがないのだろうかと思ったものです。
初見の時は多感で繊細で感情の揺れに敏感だった気がします。
中高生の気持ちが蘇るようで感情移入してました。
私は由紀の淡々としたところが自分と被ってるところもあるし、敦子の気持ちもよくわかるなと思ってました。
だんだん読み進めると由紀の感情が無さそうなところが一変し、敦子への熱い友情を感じました。
どれだけ敦子を大切に思っていて救われたのか。
敦子の自信のなさのきっかけはネットリンチから。
行きたかった高校も推薦を蹴ったくらい心の傷を負います。中高生は友達や人間関係が全てで一喜一憂している気持ちがよく分かります。
紫織や由紀が付き合う牧瀬、由紀自身の人を見下したり優越感を覚えるところは誰しもあり得る感情で、嫌だけど分かるなと思いました。
牧瀬は好きでなかったので由紀の趣味悪いな、と思ったり。笑
敦子のおっさんを守る姿は少し滑稽でおかしくて愛しい。敦子もおっさんのように見てられない気持ちになることが多々ある。
なのに由紀が敦子に救われたところや敦子の良さを知ると最終的に可愛らしく思えてくる。
昴とタッチーの二人は泣いてしまう。
この二人と由紀と敦子の2組の友情は繋がりが強くていつまでもお互いを大事にしてほしい。
紫織と星羅。
物語に所々出て来て最後に繋がっていたことに気付く。この二人はいかんなー。
悪い子や。
国語の先生も嫌いでした。
物語の展開は湊かなえさんらしく、最初から最後まで複雑に絡み合う伏線をお楽しみください。
こういう作品は読み終えても何度も読み返してしまう。
本は作者で選ぶことが多いので、他にも読んでない湊かなえ作品が読みたいな。
湊かなえさんといえば『告白』
言わずもがなデビュー作です。
まずはこちらからどうぞ。
沼にはまります。