[モスクワ 12日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は12日、年次報告演説を行い、汚職問題に取り組み、ロシアからの資本流出を防ぐとの考えを明らかにした。
5月に任期6年の大統領職に復帰してから初の施政方針演説となる。このほか、道路や学校、病院、警察部門を改善することも表明した。
演説はクレムリンで議員や閣僚、宗教指導者らを前に行われ、80分間に及んだ。
この中で拍手が起きたのは、官僚らによる外国の銀行口座開設や、海外の証券保有を法律で禁止すべきと大統領が発言した際。大統領は「拍手するには早すぎる。あなたがたにとって喜ばしいことではないかもしれない」と指摘した上で、こうした政策を政府幹部や政治家に適用すると警告した。
大統領はまた、企業がオフショアのタックスヘイブン(租税回避地)を使ってロシアの法律を逃れるべきではないと表明。年間当たり800億ドルの資本がロシアから流出している。
ただ、ロシアのクドリン元財務相は、資本流出防止策は効果がないだろうと指摘。「ビジネスが海外に出て行くのを強制的に止めることは意味がない。ロシアの法体系を一段と魅力的にしなければならない」と述べた。
大統領は、国内政治に対する外国の干渉に反対する姿勢を示した。
一方、ロシア最大の脅威は、1991年のソ連崩壊以来の人口減少や、精神的なよりどころの欠如に起因しているとの見方を示した。
大統領は「国家が人口を維持、増やしたり、自らの位置や理想を見失ったりすれば、外敵はいらない。そうなれば自滅するだろう」と述べた。
ロシアの人口は昨年、1億4200万人となり、1991年の1億4900万人から減少。専門家らは一段の減少を予想している。
そのため、大統領は、一部の地域で来年、3人目の子供に対する助成を追加すると約束した。
生き残るためにロシアは国家のアイデンティティーや道徳的基盤を強化する必要があると指摘。「われわれは国家として自らを見失ってはならない。われわれはロシアであり、ロシアであり続けなくてはならない」と述べた。
<反プーチン・デモのリーダーらを非難>
大統領は演説で、過激派への警告を強め、民族の多様性に触れつつ、「われわれはロシア人として1つだ」と述べ、民族の調和を求めた。
大統領は「民主以外の政治的選択はあり得ない」と述べたが、3月に反プーチン・デモを行ったリーダーらを非難。「文明的な対話は、文明的な方法で自らの要求を主張する人々とのみ可能だ」と述べた。
大統領は、外国から資金を受け取っているロシア人について、政治への参加を禁止するべきだと指摘。「直接的であれ、間接的であれ、国内政治プロセスへの干渉は受け入れられない」と述べた。
大統領は昨年、自身に対する抗議デモを支援したとして米国を非難したほか、選挙に影響を及ぼそうと外国政府が資金を使っていると主張していた。
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