さてさて、今回もというか、毎回親友にお世話になるこのコーナー、せっかくなので親友をゲンさんと呼ぶことにします。
今回はゲンさんと一緒に歌を作って見ることにしました。
曲作りといえど、その手順から個性が現れる。やりやすさもそれぞれ異なることでしょうが、伴奏を完成させてから作詞をし、メロディを打って行くという全く新感覚の手順を採用することにします。
とはいえ、コード進行について僕はゲンさんに魔法の呪文だと教えてある都合上、なにか参考にしなくてはなりません。いきなりオリジナルで作ろうと言うにはあまりにひどい難しい腕前なので、今回はゲンさんに選曲をしてもらい、そのコード進行のみを使用して行く方針です。そこで選ばれたのがASIAN KUNG-FU GENERATION さんの「脈打つ生命」。この曲のコード進行のみを抽出し、そこからアレンジして練習することになります。無論許可を得ていないので製作工程を全てお見せするわけにはいかないのですが、所々写真を撮るなどしてご紹介します。
今週はゲンさんにとって初めての体験になるようなので伴奏のみ完成させることとしました。
有馬「うーむ、本当に先週言ったことがわかったのかな?」
ゲンさん「わかったよ!」
有馬(くっそ心配なんですけど)
「ならそれを確かめるべく、私と一緒に歌を書くぞ」
ゲンさん「うん」
有馬「まずは曲を選んでくれ。いきなりオリジナルは難しい。」
~約25分後~
ゲンさん「これか…これかな?」
と差し出されたのが先ほどの曲とGreeeeNさんの「BE FREE」でした。コード進行で考えると、BE FREEの方はadd9やテンションなど、どう考えてもゲンさんレベルで手を出せるような代物ではないなと考え、そう伝えました。さてここで問題。ゲンさんはとても?負けず嫌い?な人。ストレートに言った結果その負けず嫌いに着火!
ゲンさん「いや、そう言われるとちょっとこっち(BE FREE)でやりたくなるじゃん?」
有馬「あのなぁ…いつも言っているけど、いきなり難しいものを作れるわけじゃないんだぞ。それでもやるなら反対はしないけど。」
ゲンさん「んー…」
物は試しだ。ワンフレーズ聴かせてみた。
「わかった、これ(脈打つ生命)にする。」
有馬「うむ。それじゃあこのコード進行をつかって作り出そう。」
Ⅳ→Ⅴ→Ⅲ→Ⅵ (Cキー)という進行で始まります。とても明るい曲調です。ですが今回前編とありますように一筋縄ではいかない状態でしたので、今回はゲンさんが苦手なドラムのリズムやベースと言った重要箇所を中心に指導して参りました。
出だしのドラムリズム(上)と途中経過(下)です。展開に合わせてドラムリズムを組むこと、ドラムやベースなどは土台となるパートなので同じリズムを何度か繰り返して構わない(むしろ推奨)を言いました。そうすることで大抵は安定につながります。慣れてくればつまらないからと微妙に変化を付けたりなど出来るのですが、まだそこに至らないので今回はそのように話しました。
有馬「どうだろう?」
ゲンさん「楽しいよ」
有馬「きちんとしたものが出来てくると自身にもつながるからな。」
↑メインとなったドラムリズムです。
↓ゲンさんが頑張ったベースと、今回オリジナル要素として取り入れたクリシェ。
原曲ではFコードが4小説続く箇所。しかしここは僕の提案によりクリシェ奏法を採用しました。Fコードが4小説続くというのは…というよりロックにはありがちな演出ではあります。ここを変えるだけで全く違う響きを持つということをあらかじめ知ってもらいたかったのです。一応本人に聴き比べてもらいました。
ゲンさん「あー、やっぱクリシェの方が良いね!」
クリシェはルート(FやCなどコードの原点)を変えずに響きに変化を持たせるテクニックの一つで、特にバラードなどに広く使われます。今回は
F→F6→FM7→F6
Ⅳ→Ⅳ6→ⅣM7→Ⅳ6
という進行になります。CキーなのでFをⅣとしておりますが、そのルートをCやAなどにしても構いません。
この奏法を採用した理由は簡単にでも彼が自身の曲への工夫点を堂々と言えるようにするための他ありません。以前(第一話参照)紹介した通り、ゲンさんは自身の曲への工夫点を言えなかったので今回本人に内緒でそういう配慮をしてみたのです。効果はあるかな?
ゲンさん、今回結構頑張りましたよ。ほら、この部分。
ドラムとベースをちゃんとやろうね!という話は以前よりしているのですが今回初めてやらせました。やらずにいい曲が書けないと嘆いていたもので。
ちなみに個人的な話ですが前に持ってきた曲は金管八重奏だから打楽器はわざと入れていない、とのことでした。そのことは記していないので本人が見ても良いようここに記しておきましたのでお詫び申し上げます。
それにしても曲の土台であるベースやドラムのための楽譜が書けないとは…
この二年間は何だったのか。
絶大な効果を発揮するベースやドラムが苦手とは…
これまで何に力を入れていたのか。
それより、音楽にマニュアルがあるなら曲数は数える程しかなくなるはずだ。そうでなく、もっと挑戦してほしい。
決してゲンさんのやり方を否定したいわけではないのです。ただ、今曲を作るためには避けて通れない道、それがドラムとベース。苦手だから避けよう、面倒くさい・効率が悪いからやめておこうというのでは、曲の魅力は愚か、作曲の幅も狭くなってしまいます。
確かにゲンさんは良いものを作りたいと願って止まない。そのことは本人が一番よくわかっているはずです。あとは来週彼が私に対してどんな気持ちであるかは問わずして、曲への気持ちを問うてみたい。私にとやかく言われた、書き込まれた程度で折れてはならないと思います。本気でいいものを作れるようサポートしたいという気持ちの中で発する言葉に、どうか耐えて欲しいと願います。確かに、見るたび心がえぐられて復習には向かないかもしれない。それならいっそ私のいるときに私から吸収出来るだけ吸収すればいい。私への苛立ちを私から得られるすべてを吸収してしまうことで復讐すればいい。
それに、(涙)二年間がどうのとかは、そのときの学び方に何かしらのもろさがあっただけであるとして、また新しい自分史を築いて行けば良いのです。
ここで少しお時間をください。
前話でもお話ししましたように、僕は独学です。独学でもある程度の技量には達すると思います。しかし踏み出す勇気のないゲンさんのような方だと、マニュアルが必要になってきます。いずれは乳離れするようにそのマニュアルを手放さなくてはいけないはずです。しかしながらゲンさんのような方が大勢いて、そのほとんどが作曲を諦めてしまったとしたら…?それはとても悲しいことではありませんか?せっかく作りたいのに才能が云々、投稿して叩かれたくない云々、そのような言葉を聞くたびに僕はがっかりします。ゲンさんにはお願いしてあります。どうか協力してほしいと。そうです、ついにてるみー!は本人公認の記事となったのです!自分と同じような思いをしている人が多いなら、自分で役に立つならと、快く承諾してくれた我が親友かつ主人公の今後の活躍に幸あれ、期待あれ!
ここで話を戻しますね。実は作詞の段階まで進んたんです。しかしながらゲンさん、いいものをいきなり作ろうとするあまり、詰まってしまいましたのでこのお話は来週に持ち越します。
伴奏ができた時のゲンさんの喜びは本物でした。本人曰くその伴奏をいつまでも聴いていたいそうです。いつの日か、ゲンさん自身の考えたコードがゲンさんにそう思わせてくれることを願います。
それでは皆様、また来週お会いしませんか!







