西武1-0日本ハム>◇28日◇西武ドーム

 まさか? の完封劇だった。西武西口文也投手(38)が05年8月27日以来、実に6年ぶりの完封勝利を挙げた。日本ハム相手に9回3安打10奪三振の快投。4回以降は1人の走者も許さず、三塁を踏ませることはなかった。06年6月4日を最後に、先発として102試合連続完投なしの珍しいプロ野球記録は途絶えたものの、チームトップタイの6勝目。近年の不振から復活をとげつつあるベテランの奮闘が、最下位チーム浮上の原動力となるか-。

 “懐かしい”9回のマウンドに浸る間もなく、西口はあっさりと3人で締めた。試合後は「久々すぎて疲れました」と言いつつ、余力十分。この日最速となる144キロを連発し、前人未到102試合連続完投なしの記録に美しくピリオドを打った。2ケタ奪三振も5年ぶり。「記録が途絶えたのは悔しいですけど、完封できたのはうれしい」。ちょっとだけ交じっていたかもしれない複雑な思いも、痛快な笑いに変えた。

 すべての球種で苦もなくカウントを稼いでゲームを支配した。球威十分の直球に代名詞のスライダー、ウイニングショット・フォーク。そして、無欲にイニングを重ねた。「若い時は完投したいというのもあったけど、今思うのはまず5回。自分の現在の力で勝っていこうとしたら、短いイニングに集中していった方が確率が高くなる」。先発完投型エースとして一時代を築いた右腕が勝ち続けるために踏み切った、意識のモデルチェンジ。8回終了後に「自分で(記録に)終止符を打ってきなさい」と背中を押した渡辺監督も「言うことなし」とたたえた。

 2軍でくすぶっていた昨年、復活への足掛かりにプロ生活で初めてウエートトレーニングを取り入れたのは有名な話。二人三脚で取り組んだ南谷コンディショニングコーチからは「斎藤隆のようになってほしい」と思いを託された。同コーチが指導したこともあるブルワーズの現役メジャーリーガー。40歳を超えてなお進化を続ける男のように、西口は今再びマウンドで輝きを放っている。

 ひとつの記録は終わりを迎えたが、モチベーションはがぜん高まる。これで通算172勝。「まだまだ先のこと」とかわした、200勝という大目標がある。134球を投げ抜いた心地よい疲労感とともに、次なる金字塔への歩みが始まった。【亀山泰宏】

 [2011年8月29日7時55分 紙面から]ニッカン



西武・西口102試合ぶり完投に「疲れた」 

 (パ・リーグ、西武1-0日本ハム、17回戦、日本ハム10勝6敗1分、28日、西武ドーム)

九回のマウンドへ向かう西武の西口に球場から大きな拍手がわき起こり、1球ごとに声援が送られた。「オレ、ノーヒットノーランでもしているのかと思ったよ」。ベテラン右腕の完投は、2006年6月4日の巨人戦(九回サヨナラ負け)が最後。先発で102試合無完投が続いていることをファンも知っていた。

気力を振り絞って九回も三者凡退に抑え、05年8月27日の楽天戦以来、6年ぶりの完封勝ち。「久々過ぎて疲れた」と笑みがこぼれた。

 三回1死一、二塁で日本ハム・糸井を併殺に仕留めて波に乗った。「真っすぐがよく、フォークも低めに決まった」。四回以降は走者を出さずに10奪三振。最後まで三塁を踏ませない圧巻の投球だった。

 「自分で無完投記録に終止符を打ってこい!」と続投を命じた渡辺監督は「大ベテランの完投を他の先発投手も刺激にしてほしい」と満足げ。134球を投げきった38歳は「3位を目指してチーム一丸でがんばらないといけない中、最高の形で勝ててよかった」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。(産経新聞)


上本

(西口を好リード)「(相手の)狙いはスライダーかなと思い、真っすぐとフォークボールを中心にした。九回は緊張した」

西武・小野投手コーチ

(西口に)「うちで一番安定している投手。技術より、気が入っていた。1-0は投手が一番しんどい。さすがベテラン」

2011.8.29 00:04 サンスポ




西口“完投なし”珍記録102戦でストップ!2198日ぶり完封


「西武1-0日本ハム」(28日、西武ド)
最後まで気迫は衰えなかった。西武・西口は九回2死から首位打者・糸井をこの試合134球目、こん身の143キロストレートで遊ゴロに打ち取った。2005年8月27日の楽天戦以来、2192日ぶりの完封勝利。「(完投は)久しぶりだったので疲れたよ」。浅村から受け取った記念ボールをそっとポケットにしまった。

 自ら“珍記録”をストップさせた。06年6月4日の巨人戦で完投(サヨナラ負け)して以後、先発して完投なしのプロ野球記録を更新し続けてきたが、とうとう102試合で終わった。お立ち台では「記録が途絶えたのは悔しいですが、完封できたのはうれしいです」と言ってスタンドの笑いを誘った。

 これで通算200勝まであと28勝。「それは先のこと」と照れたが、大目標へ夏場に走り込みを増やしたことが実を結んだ。八回終了後「記録に自分で終止符を打ってこい」と続投指令を出した渡辺監督も「西口は言うことなし。まだこれから上を目指す投手だよ」と最大級の賛辞。9月26日で39歳になるベテランが元気いっぱいレオ投を引っ張る。
デイリースポーツ 2011年8月29日 7:23



日本ハム・稲葉、同い年・西口に脱帽


(パ・リーグ、西武1-0日本ハム、17回戦、日本ハム10勝6敗1分、28日、西武ドーム)

日本ハムはわずか3安打と打線が沈黙した。三回無死一、二塁では陽岱鋼がバントを決められず、続く糸井は遊ゴロ併殺打。四回以降は西口に無安打に押さえ込まれ、梨田監督は「打線が悪いというよりも、西口を褒めるしかない」と脱帽するしかなかった。

 4番の中田は2三振で、これで6試合連続無安打。西口と同じ1972年生まれの稲葉は「躍動感や、昔の本当にいい時の切れがあった」と完敗を認めた。(共同)


ウルフ

(8回1失点も報われず)「いい投球ができたが、チームが負けたので満足することはない」

2011.8.28 22:38 サンスポ



西武・中島、犠飛で決勝点「狙い通り打てた」


(パ・リーグ、西武1-0日本ハム、17回戦、日本ハム10勝6敗1分、28日、西武ドーム)

西武は0-0の六回に大きな1点を奪った。先頭の原が右翼線への安打を放ち、陽岱鋼が処理にもたついている間に三塁まで到達。続く中島が犠飛を放ち、好投を続ける西口を援護した。

 連続試合安打は15で止まったものの、中島は「犠牲フライでいいという気持ちで打ちにいった。狙い通り打てた」と胸を張った。(共同)

2011.8.28 22:39 サンスポ



中島 V犠飛「打ち上げられる球を狙っていた」


パ・リーグ 西武1-0日本ハム (8月28日 西武D)

西武・中島が狙い通りの犠飛で決勝点を叩きだした。6回、先頭の原が右翼線三塁打で出塁すると、ウルフの内角ツーシームを左翼へ打ち上げた。

 「打ち上げられる球を狙っていた。チャンスで点を入れられて良かった」と振り返った。渡辺監督は「原が大きなチャンスをつくってくれた。あとはクリーンアップで還してもらうだけだった」と目を細めた。

 ≪2年連続2桁犠飛は中島が初≫決勝打は中島(西)の左犠飛。今季10本目の犠飛で、昨年(11犠飛)に続き2年連続2度目の2桁犠飛を記録した。1人で2度以上の2桁犠飛は、73、78、80年加藤英司(阪急=3度)、75、78年佐々木恭介(近)、76、88年門田博光(南海)に次ぎ4人目。2年連続は中島が初めてだ。

2011年8月29日 06:00  スポニチ


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パ・リーグ 西武3-4日本ハム (8月27日 西武D)

西武は斎藤に7回まで無得点に抑えられ、終盤の反撃も及ばず。

 対斎藤は3試合で白星なしの2連敗となった渡辺監督は「斎藤くんにやられてしまったね。早めに1点2点取れていれば違ったと思う。きょうは真っすぐが良かった。うまく使われて、捉えられずファウルになってしまった」。毎回のように走者を出しながらあと一押しができない展開に「斎藤くんと当たったチームは、どこもそう思っていると思うよ」と指揮官は首をひねりながら続けた。

2011年8月28日 06:00 スポニチ




3ラン被弾で冷や汗も 斎藤やっぱり“持ってる”5勝目


パ・リーグ 日本ハム4-3西武 (8月27日 西武D)

4点リードの8回1死一塁。2ストライクと追い込んだ中島に、日本ハム・斎藤は外角直球を投げ込んだ。

 「見逃し三振を狙った」

 結果的に左前打を許し、中村には初球のフォークが落ちきらず左翼席まで運ばれた。これで交代。7回まで無失点。初完封も見えていただけに女房役の鶴岡は「中島に打たれた球は外すつもりだった。もったいない」と残念がったが、ベンチに下がった斎藤の表情には笑みが浮かんでいた。

 プロ最長の7回1/3でプロ最多の115球。未知の領域となった8イニング目で被弾したことに「(中村を)もちろん意識した。一番嫌だったのが本塁打。完全な失投、プラス実力不足ですね」。打たれて反省したのが中村なら、抑えて自信としたのも中村だ。初回1死一、二塁。直球でファウルを誘い、フォークで投ゴロ併殺に仕留めた。4回無死二塁では変化球で追い込んで、内角低めの142キロ直球で見逃し三振。150キロを超える剛速球はなくても相手打線を抑える。斎藤が春季キャンプからこだわってきたのがこの直球だった。

 投球動作で体重が前に乗らない斎藤は、リリースポイントも後ろになり打者に球筋を見極められることが多かった。後半戦は登板のない日でもブルペンでフォーム修正に取り組んでいる。3メートル手前にベースを置いたり、マウンドの傾斜を逆に使っての投球。半分の距離でワンバウンドさせるなど、踏み出す左足に体重が乗らないと克服できない練習で、自然とリリースポイントは前に出た。打者に近い位置での球離れでタイミングを外す。練習は徐々に結果として表れている。

 チームの連敗を4で止めた5勝目。斎藤は「5勝はひとつの目安。ただチームは首位争いしているし6、7勝と積み重ねなければいけない」と一段上の目標を口にした。首位のソフトバンクとは4ゲーム差。一皮むけた斎藤の投球が、逆転Vの可能性を引き寄せる。

 ≪3ランは初被弾もやっぱりツキある≫斎藤(日)が7回1/3を3失点で今季5勝目。投球回としては6月29日ロッテ戦の7回を上回る自己最長イニングになった。8回中村(西)に3ランを浴びたが、これまでの被本塁打はソロ3本、2ラン1本。走者2人を置いての一発は初めてだ。また打たれたのは初球。直前まで斎藤は初球打ちの成績が32打数で単打のみの3安打(被打率・094)。初球での初長打が本塁打になった。もっとも斎藤が本塁打された試合にチームは4勝0敗。自身も4月17日ロッテ戦、同24日楽天戦、この日と3勝しておりツキがある。

 ▼日本ハム・梨田監督 斎藤はよかったね。西武ドームのマウンドはプロになってから初めてなのに、ここが合っているのかな。ヒットを打たれてもリズムもよく、もう一回、もう一回と投げていた。持っている男だし、完封と言わず、次回は完全試合を期待するよ。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ 今は一生懸命に直球のコントロールを磨いているところ。もともとピンチでも逃げるような投手ではないし、勝負どころでの押しどころも知っている。調子は普通。でも、これくらいの投球ができる。

2011年8月28日 06:00




競り負けた西武・渡辺監督 「斎藤君にやられてしまった」


埼玉西武は27日、北海道日本ハムに3対4と競り負けた。先発の岸孝之が初回に小谷野栄一の4号3ランなどで4点を失い、打線は斎藤佑樹の前に7回まで無得点に抑えられた。8回に中村剛也が33号3ランを放って、斎藤を降板させたが、そのあとは北海道日本ハムのリリーフ陣に抑えられた。

 以下は渡辺久信監督のコメント。
「(岸の初回の4失点が重かった?)重いというか、防げるホームラン。ちょっとミスったね、バッテリーが。追い込まれるまでは強振してくるから、昨日から注意するように話していた。まさか真っすぐで入っていくとは。
岸は初回の4点以外は抑えていた。早めに1点でも2点でも取れれば変わってきたかもしれない。斎藤君にやられてしまった。(打ち崩せそうで打ち崩せなかったが?)どのチームも斎藤君と当たったときはそう思っている。ヒットは出るんだけど。今日は真っすぐが良かった。真っすぐを一発で仕留められずにファウルになった」
スポーツナビ 2011年8月27日 20:31




日ハム・斎藤佑が連敗止める5勝目「粘り強く投げようと思った」


北海道日本ハムは27日、埼玉西武に4対3で勝利し、連敗を4で止めた。初回に稲葉篤紀のタイムリーと小谷野栄一の4号3ランでいきなり4点を先制し、そのまま逃げ切った。先発の斎藤佑樹は安打を打たれながらも7回まで無失点の好投。8回、中村剛也に33号3ランを浴びたところでマウンドを降りたが、リリーフ陣が1点を守り切って5勝目を挙げた。

 以下は、斎藤のコメント。
「3ランは打たれてしまったんですけど、区切りの良い5勝目ということで、すごくうれしいです。(4連敗中での登板だったが)自分の持っているものを出すしかない、粘り強く投げようと思ってマウンドに上がりました。(初回から球が走っていたが手応えはあった?)ここ最近、ずっと調子がいいので、そのまま(いこう)、という意識はありました。(3ランを浴びた場面は)初めて8回に入ってからも投げたので、まだまだスタミナ不足かなと思います」
スポーツナビ 2011年8月27日 20:22




西武・中村33号3ランも「斎藤君にやられた」


 (パ・リーグ、西武3-4日本ハム、16回戦、日本ハム10勝5敗1分、27日、西武ドーム)

西武は反撃が遅すぎた。先発の岸が一回に4失点し、打線も七回まで斎藤の前に三塁を踏めなかった。八回に中村の3ランで1点差とし、なお2死二、三塁と攻めたが、届かなかった。

 中村は2試合連続の33号3ランを放っても、一回に併殺打、四回にも得点圏で3球三振。「前のチャンスで凡退しているので、打っていれば違った」と逸機を悔やんだ。(共同)


渡辺監督(追い上げ及ばず)

「早めに1、2点取っていれば違った。斎藤君にやられてしまったという感じ」


岸(6敗目)

「調子はそんなに悪くない。大事な試合と分かっていたので悔しい」

2011.8.27 22:58 サンスポ



西武中村2戦連発!佑から33号


西武3-4日本ハム>◇27日◇西武ドーム

 西武中村剛也内野手(28)の追撃3ランも、文字通り空砲に終わった。4点を追う8回1死一、二塁の場面で「フォークかな。よく分からない」と振り返った真ん中133キロ。2試合連発となる33号をお見舞いして、斎藤をマウンドから引きずり降ろした。さらに2死二、三塁としたが、浅村は遊ゴロに終わり一気呵成(かせい)とはいかず。中村自身、1回1死一、二塁で投ゴロ併殺に倒れていたとあって「抜けてきたボールを1発で仕留められたのは良かったんだけど…。序盤に打っていれば違った」と悔やんだ。

 一矢報いたとはいえ、チームは斎藤に3戦2敗。8回まで12イニング連続無得点だった。「これまでと変わったところはない」と野手が口をそろえたように、この日の出来が劇的に良かったわけでもない。ヒットも出ているが、試合トータルではいろいろな動き方をするボールをとらえきれていない。これ以上、同じ相手に同じやられ方を繰り返すわけにはいかない。

 [2011年8月28日8時29分 紙面から]ニッカン




おかわり 独走33号 広島のチーム本塁打並んだ


パ・リーグ 西武3-4日本ハム (8月27日 西武D)

西武・中村が意地の一発を放った。8回1死一、二塁から1点差に迫る33号3ランを左翼席へ。対斎藤の連続イニング無得点を12で止める2試合連発弾。両リーグ通じ本塁打キングを独走し、1人で広島のチーム本塁打に並んだ。

 一方で一発が出た試合は13勝15敗。4番の空砲の多さが苦しいチーム事情を物語る。初回1死一、二塁では投ゴロ併殺打に倒れており「序盤のチャンスで打てれば違ったけど」と表情も晴れなかった。

 ▼西武・岸(7回を5安打4失点で6敗目)負けは負けです。きょうは大事な試合だと思っていたので悔しい。

 ▼西武・土井ヘッドコーチ(相手先発の斎藤について)いいところから変化球が落ちていた。投球の技を持っている。四球で崩れるような投手じゃないので、接戦にしていかないといけない。



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パ・リーグ 西武4-3日本ハム (8月26日 西武D)

西武が今季2度目のサヨナラ勝ち。引き分け寸前の10回2死一、二塁で代打・上本が日本ハムの守護神・武田久から左越えにサヨナラ打だ。

 打席に向かう前に渡辺監督から「おいしい場面、ヒーローになってこい!」とゲキを飛ばされて奮起。お立ち台では「2年連続でサヨナラ打ですね」と振られて「3年連続です。一昨年も打ってますから」と話して場内を笑わせた。借金は13も、3位・楽天とは4ゲーム差でまだまだCS圏内。今季100試合目を劇的な白星で飾った指揮官も「最後によく決めてくれた」と上機嫌だった。

2011年8月27日 06:00 スポニチ




おかわり2発 73打点で後輩・中田置き去り


パ・リーグ 西武4-3日本ハム (8月26日 西武D)

西武は中村が今季5度目の1試合2発。初回は一時逆転となる31号2ランを左中間席に放つと、3回は先頭で左翼ポール際に32号ソロを運んだ。

 8月4本塁打とペースは落ちているが、20試合で計17四球を選ぶなどチームに貢献している。3打点で73打点として、大阪桐蔭の後輩でこの試合前までトップで並んでいた日本ハム・中田を置き去りにして「(中田に)負けたくない気持ちはある」とライバル心を燃やした。

 ▼西武・土井ヘッドコーチ(2発の中村について)ホームランバッターは一発が出ると続くもの。今後も良くなるでしょう。

 ▼西武・牧田(延長10回を無失点に抑えて5月以来の3勝目)最近、チームに迷惑をかけていた(登板4戦3敗)ので気合を入れていた。

 ▼西武・帆足(7回10安打3失点で勝敗つかず)リードを守り切れなかった自分が情けない。

2011年8月27日 06:00 スポニチ




おかわり連発!キング独走31&32号…西武


◆西武4x―3日本ハム=延長10回=(26日・西武ドーム)

 今季5度目の「おかわり」で、中村が勝利に貢献した。初回2死三塁で31号2ランを放つと、3回は2打席連発32号ソロ。「いいスイングができました。両方、打った瞬間という感じでした」と手応え十分の2発だった。

 最近、悩んでいた。今季54四球のうち、8月だけで17。飛ばない球を苦にしない中村は、勝負を避けられる傾向が強まっていた。「スイングする機会が減るんで、一発で仕留めきれない」。実戦でアジャストするタイプだけに苦しんでいたが、初回の本塁打は粘りに粘った10球目。振りながらタイミングを合わせ、見事にアーチを描いた。

 本塁打争いは独走だが、打点争いでも73打点になり、70で並んでいた日本ハム・中田を突き放した。大阪桐蔭の後輩に目の前で格の違いを見せつけ、「そんなに気にはしてないですけど、負けたくないっていうのはあります」。自身2度目の2冠へ、中村のバットが止まらない。

2011年8月27日06時00分 スポーツ報知


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パ・リーグ 西武0―2オリックス (8月25日 県大宮)

今季最多の134球の熱投も報われなかった。西武・涌井が8回2失点と粘ったが、チームは今季10度目の零敗を喫し、自身も4連敗。それでも「途中から涼しくなって少し落ち着いた。2桁黒星は気にしない」とコメントした。

 渡辺監督も「きょうは粘り強く投げていたと思う」と及第点を与えた上で、「チャンスで点が入らないとストレスがかかってくる」と決定打を欠いた打線に苦言を呈した。

2011年8月26日 06:00 スポニチ




西武・涌井、最悪10敗目「気にしないで」


(パ・リーグ、西武0-2オリックス、18回戦、西武10勝8敗、25日、県営大宮)

7月9日に5勝目を挙げてから勝ちがない西武の涌井は、またも喜べない結果となった。三回無死二塁で由田のゴロを二塁へ悪送球。一、三塁とピンチを広げた後に先制点を許すと、八回にも失点。打線の援護に恵まれないままの敗戦に「しょうがない」とつぶやいた。

 リーグワーストの10敗目。涌井は「気にしないで次、頑張ります」と気持ちを切り替えた。打線は好機で凡退を繰り返し、投打がかみ合わない今季を象徴する敗戦となった。(共同)


渡辺監督(拙攻続きの打線に)

「うちの打線の勝負弱さが出た。援護できないと投手にストレスがかかる」

2011.8.25 23:45 サンスポ


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西武渡辺久信監督(46)が24日、残り46試合となったシーズンでの牧田の抑え固定を明言した。交流戦後に先発から抑えへ回って奮闘してきたルーキーも、ここ最近登板4試合で3敗。同監督は現状を「抑えの怖さを知ってきて、慎重になっているところはある」と分析した上で「そんなに簡単にいくとは思っていない。今季に関しては最後まで抑え」と言い切った。

 渡辺監督も現役2年目の85年、一時的にクローザーに転向し、今の牧田と同じ11セーブを挙げた。それだけに「先発からの転向はすごく重いこと」と安易な再配置転換は考えていない。何より、試練を乗り越えてくれると信じている。21日のロッテ戦では9回に登板も逆転サヨナラ負け。「初めて先発(西口)の勝ちを消して精神的にはくるだろうけど、ここからどうするか」と、逆に期待を寄せていた。

2011年8月25日8時57分 紙面から ニッカン

(パ・リーグ、西武11-5オリックス、17回戦、西武10勝7敗、23日、新潟)

西武は1-1とされた直後の三回、先頭の浅村が四球で出塁し、栗山が勝ち越しの2ラン。チームが昨季から苦しめられてきた金子千の143キロを完璧にとらえた栗山は「追い込まれていたのでコンパクトに振ることを心がけた。最高の結果になった」と胸を張った。

 昨年6月にも新潟で4安打3打点と大暴れした栗山。チームは1番打者の3号2ランに引っ張られ、この回さらに2点を加えた。

 重い雨空とは対照的に、西武打線は相性の悪い金子千を軽快に攻めたてた。追いつかれた直後の三回、すぐさま4点をたたき出したのが勝因になった。

 打線を奮い立たせたのが1番の栗山だった。昨年6月に4安打3打点をたたき出した新潟で勝ち越しの2ラン。「お酒がいいからかな」とおどけながら「打線に勢いを与えるのも仕事のうち」と納得の表情だった。この回、大崎が低いフォークボールに食らいつき、マルハーンが初球をフルスイングでともに適時打。打線が一気につながった。

 金子千には昨季から6連敗を喫していた。しかし9安打を浴びせて8点を奪い、栗山は「やられた分やり返せた。逆に嫌なイメージをつけられたかな」とにんまり。最下位チームということも忘れさせるほどの打線の奮闘だった。(共同)

マルハーン(2安打4打点)

「シンプルに球をたたくことを考えた」

渡辺監督(圧勝に)

「序盤に5点取れたのが大きかった。チームは上り調子。残り試合を全部勝つつもりでいく」

2011.8.23 23:02 サンスポ



西武・石井一「良かった」7月10日以来の白星


(パ・リーグ、西武11-5オリックス、17回戦、西武10勝7敗、23日、新潟)

西武の石井一は内容よりも結果を重視した。3人で抑えたのは一回だけで、三~五回に1点ずつ失う苦しい投球が続いた。変化球が思うように決まらなかったが「今の僕には勝っている展開でマウンドを降りることが必要」と、六回からは中継ぎ陣に後を託した。

 打線が効果的に加点し、7月10日以来の5勝目をマーク。「数字が動くことが大事なので、良かった」と久々の勝ち星を喜んだ。(共同)

2011.8.23 22:59 サンスポ



西武・渡辺監督、11点大勝に「打線がビッグイニングをつくってくれた」


埼玉西武は23日、オリックスに11対5で勝利した。2回にマルハーンの犠牲フライで先制すると、同点とされた直後の3回、栗山巧の3号2ラン、マルハーンのタイムリーなどで4点を勝ち越し。7回にも中村剛也、マルハーンのタイムリーなどで5点を追加した。先発の石井一久は5回3失点で5勝目、その後は4人の継投で逃げ切った。

 以下は渡辺久信監督のコメント。
「もうちょっと先発がピリッとすれば、こういうゲームにはならなかったんですけどね。相手のエース(金子千尋)から(序盤に)5点取って良い展開になりました。一久は攻めのピッチングをできなかった。交わし、交わしで重い雰囲気になりました。(打線が)終盤によく5点を取ってビッグイニングをつくってくれました。
(グラマンが9回に2失点したが)グラマンは良くないです。ミンチェがけがしているなか、後ろを任せようと思っている長田(秀一郎)、グラマンがあのピッチングでは困ります。(マルハーンは)芯に当たるヒットは少ないけど、結果を出しています」
スポーツナビ 2011年8月23日 22:36



西武栗山 天敵オリ金子千攻略弾に祝杯


<西武11-5オリックス>◇23日◇ハードオフ新潟

 一振りで道を開いた。西武栗山巧外野手(27)が天敵攻略の口火となる3号2ランを放った。同点の3回、マウンドには6連敗中のオリックス金子千。「(1番は)勢いをつけるのが仕事」との言葉通り、この1発で活気づいた打線が3、7回とビッグイニングをつくり難敵をKOした。出塁率4割を超え、得点圏打率はリーグトップ。フルイニングで試合に出続け最下位チームを引っ張る。

 プライベートでも頼もしい。7月には長男が誕生したが、実は深咲(みさき)夫人の出産が近づいたころから1人暮らし状態だ。「出産前はいろいろ手助けが必要やし、生まれてからもいろいろ大変やから」。ナイター後など夜遅く帰ることが多い上に体調管理が大事な栗山に気を使うことがないようにと配慮。初めての育児で忙しい夫人を思いやって姫路にある実家で子育てに専念してもらい、自分で家事をこなしている。

 試合前日は日本酒「〆張鶴」を飲み、4打数4安打と固め打ちした昨年に続く新潟での活躍。「(好相性は)お酒がいいからじゃないですか?」とおどけたが、打率3割2分と首位打者もうかがえる位置に来たことには「チームが勝つことが一番」と、顔を引き締めた。依然として苦しい状況が続くチームの浮上なくして、満足はできない。【亀山泰宏】

 [2011年8月24日9時17分 紙面から]ニッカン



<日本ハム2-6楽天>◇23日◇札幌ドーム

 エースで節目の1勝をゲットした。楽天岩隈久志投手(30)が日本ハム打線を7回途中1失点に抑え、約1カ月ぶりの白星で5勝目を挙げた。通算1500投球回も果たし、球団400個目の勝利に花を添えた。ソフトバンク、日本ハムの2強と9戦続く中、チームは3連勝で4位浮上。3位ロッテにも1・5ゲーム差と迫り、再びAクラスが見えてきた。

 勝負の1球が、岩隈の復調を語った。6回2死一、三塁で打席には稲葉。楽天戦の打率4割近い天敵の胸元を、これでもかとえぐりカウント2ボール2ストライク。5球目は一転、アウトローいっぱいに148キロをたたき出した。稲葉を迎えマウンドに来た佐藤投手コーチに続投を志願し「勝負どころと思って投げた」この日最速で見逃し三振。ちょうど通算1500投球回にも達し「支えてもらっている人たちに感謝です」と頭を下げた。


 右肩痛から復帰した7月27日以来の5勝目だ。復帰後、直球は130キロ台にとどまっていたが「腕が振れた」と手応え。ギリギリのところで戦っている。80球未満の降板が続いた8月。周囲に「(肩の状態は)5割か6割」と漏らしたという。投げたいボールが投げられない、もどかしさ。でも言い訳はしなかった。むしろ、感謝の念が湧いた。

 首位ソフトバンクに連勝し敵地入りした前日。「(10勝の)去年より成績が悪いのに…。まだCS圏内。ありがたいですよね」とつぶやいた。5月から2カ月離脱。不在の間もCS争いを続ける仲間への思いを示したかった。そのためにも、自ら携帯型の電気治療機を探し求めた。自宅や球場で肩に当てる。「そうしないと投げられない」。ベンチ入りしない日でも球場に残り、試合終了間際まで治療を続けることもある。最新の家電事情に精通する“家電選手”の努力だった。


 球団通算400勝目。7年かけ全員で積み上げてきた。うち64勝を挙げたエースは「良い通過点。強いチームになるよう、これからも、みんなで頑張っていきたい」。1勝目は05年3月26日、自らの完投で飾った。あれから2341日。新興球団を支え続ける矜恃(きょうじ)は変わらない。【古川真弥】

 [2011年8月24日9時17分 紙面から]ニッカン

<ロッテ4-3西武>◇21日◇QVCマリン

 西武西口文也投手(38)の力投も、白星はつかなかった。8回を5安打2失点。守備の乱れで失点した3回以外は、緩急自在の投球が光った。抑えの牧田和久投手(26)が逆転を許し、6勝目はならなかったが「余力はないよ、気力でした。牧田は牧田で一生懸命がんばってる。乗り越えるしかない」と、壁にぶつかったルーキーにエールの言葉を送った。

 [2011年8月21日21時48分]ニッカン




【西武】サヨナラ負け…牧田もっと勇気を


<ロッテ4-3西武>◇21日◇QVCマリン

 西武が守護神・牧田和久投手(26)の乱調で、逆転サヨナラ負けを喫した。1点リードの9回から登板。1死後、今江敏晃内野手(27)に四球、福浦和也内野手(35)の安打で一、三塁。里崎智也捕手(35)の遊ゴロを中島裕之内野手(29)が本塁へ送球したが、野選となって同点。さらに角中への死球で満塁となり、代打根元俊一内野手(28)に右前適時打を浴びた。渡辺久信監督(46)のコメント。

 「余分な四球、死球を出しちゃいけない。牧田はボールはよくなってきてるけど、怖さをわかってきている。勇気をもって勝負していかないと」。

 [2011年8月21日21時36分]ニッカン


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パ・リーグ 西武3―2ロッテ (8月20日 QVC)

西武・岸が8回3安打2失点で7月11日のオリックス戦(西武ドーム)以来となる4勝目。3回までに4四死球を与えるなど2失点も、小野投手コーチから「打者と勝負しろ!勝てる球を持ってるだろ!」と雷を落とされ、4回からの5イニングは打者15人で抑えた。

 3回まで直球での空振りは1度だけだったが、ムチのように腕を振った4回以降は7度。得意球のカーブも減らし、直球主体の攻めが復活した。「4回から“やるしかない”と思った」。チームはQVCマリンでの連敗を10でストップ。試合前は「技術ではなく、精神的な問題。ここ最近は普通の投手」と話していた渡辺監督も「3回まで逃げまくって、4回以降は攻めまくったね」と表情を緩めた。

 ▼西武・星孝(バッテリーを組んだ岸について)3回までいろんな球種を要求しすぎてかみ合わなかった。

2011年8月21日 06:00 スポニチ



岸、399日ぶりの快挙!マリン連敗を10で止めた…西武


◆ロッテ2―3西武(20日・QVCマリン) 

幕張の夜風に心地よさを感じるのは久しぶりだった。長く暗いトンネルからようやく抜け出せた。岸がヒーローインタビューで叫ぶ。「個人的にもチームとしても、きょうは勝ちたかった。最高の結果です」。QVCマリンでの西武の白星は昨年7月17日以来、399日ぶり。10連敗でやっと止まった。岸がレオ軍団を“幕張恐怖症”から解き放った。

 序盤は精彩を欠いた。初回に2点の援護をもらいながら、3回まで4四死球の乱調。カーブを狙い打ちされ、同点に追いつかれた。「慎重に守りに入っていた」という消極的な投球に、小野投手コーチが活を入れた。「打者と勝負しなきゃダメだ。腕を振ることだけを考えろ」。スマートな風貌の岸について、小野コーチは常々「内に秘める闘志は、ウチの投手陣でアイツが一番強い」と認めている。負けん気に火をつけた。

 目の色が変わった。東北学院大の2学年上でバッテリーを組んでいた星孝には、「カーブをやめましょう」と訴えた。4回以降、強気にストレート主体で勝負を挑み、8回までの5イニングは一人の走者も出さなかった。「本気でやってやるという気持ち。そこからエンジンがかかった」。8回3安打2失点で4勝目。気迫の127球で、5年目での通算勝利は節目の50となった。

 「(3回で)交代するつもりだった」と明かした渡辺監督も、「4回以降は別人。攻めまくったね。気持ちだよ」と目尻を下げた。自身の連敗も3で止め、40日ぶりの白星に「いいきっかけになれば。これを機に勝っていきたい」と背番号11。マリンの風にひるむ獅子は、もはや過去の話だ。

2011年8月21日06時00分 スポーツ報知



変化球封印!イケイケ、西武・岸4勝


(パ・リーグ、ロッテ2-3西武、14回戦、ロッテ9勝5敗、20日、QVCマリン)

慎重派からイケイケ派へ。2点リードを追いつかれた三回、西武・岸が“変身”を遂げた。

 「いつも先取点を取ってもらいながら追いつかれ、チームに迷惑をかけてきました。“やってやる”という気持ちになりました」

 小野投手コーチからの指示は「全部の球種で腕を振れ!」。自分でも「守りに入っていた」と代名詞ともいえるカーブなどの変化球を封印。グイグイと直球で押すスタイルにチェンジした。

 四回に味方から1点の援護をもらうと、そこからは八回まで無安打の完璧ピッチングを披露。九回はドラフト2位の牧田(日本通運)にマウンドを譲り、今季初の完投こそ逃したが8回3安打2失点で4勝目(5敗)を挙げた。

 右腕の復活で、チームもQVCマリンでの連敗を10でストップした。(石川洋)

2011.8.21 05:02 サンスポ



西武・大崎、期待に応える二塁打


(パ・リーグ、ロッテ2-3西武、14回戦、ロッテ9勝5敗、20日、QVCマリン)

西武は19日に昇格したばかりの大崎が期待に応えた。「8番・指名打者」で今季初出場し、二回に左前打。同点の四回1死三塁では「犠飛を打つ気持ちで打席に入った」と、右越えに勝ち越しの二塁打を放った。

 ルーキーの秋山や熊代が1軍で結果を残し、なかなかチャンスをつかめなかった。5年目の左打者は「差し込まれないようにポイントを前に置いた。結果が出て良かった」と真っ黒に日焼けした顔で喜んだ。(共同)

2011.8.20 22:45 サンスポ

文化放送がライオンズナイター30周年記念企画として募集したライオンズナイターベストナインを発表した。

 3月から6月までの間に計1万2087通の応募があり、最多得票は全体の92%となる1万1114票を集めた中堅の秋山(現ソフトバンク監督)だった。次いで捕手の伊東(前西武監督)が1万517票。最も激戦となった先発投手では、2位の松坂、3位の工藤、4位の東尾らを上回り、郭泰源が1位に輝いた。DHはわずか29票差で、カブレラがデストラーデを抑えトップ。一塁は清原が田淵に8000票以上の大差をつけた。三塁の中村は現在西武在籍選手からただ1人の選出となった。

2011年8月20日 06:00 スポニチ



30年間のベストナイン、決定!

開幕直前から6月下旬までの3ヶ月間に渡り
文化放送ライオンズナイターが始まった1982年からの30年間で
西武ライオンズのユニフォームに袖を通した選手の中から
"史上最高のメンバー"を皆さんに選んでいただいた
文化放送ライオンズナイター・番組スタート30周年記念企画
【ライオンズナイター・オールタイムベストナイン】の最終投票結果を
ここに発表させていただきます。


≪先発投手・郭泰源≫
松坂大輔投手とのデッドヒートの末
郭泰源さんを推すリスナーの方々が締め切り間近で増えていきました。

①郭泰源  2,448票
②松坂大輔 2,362票
③工藤公康 1,783票
④東尾修  1,775票
⑤西口文也 1,219票      


≪クローザー・豊田清≫ 
セ・リーグへ移籍後も今なお健在な抜群のコントロール。
今のチームに見当たらない、リリーフとしての
"絶対的な安定感"を懐かしむ声が多数寄せられました。

①豊田清  4,251票
②潮崎哲也 2,134票
③鹿取義隆 1,708票
④東尾修     922票
⑤森慎二     859票


東尾さんご本人も「なぜ僕が抑えなんだ?」と訝っていましたが
「日本シリーズの活躍が忘れられない」という方が
実にたくさんいらっしゃったのです。
先発+抑えなら、東尾修さんが投手最多得票でした!


≪捕手・伊東勤≫
支持多数。捕手部門で87%を占める10,517票を獲得しました。
他には金森栄治さん・大石友好さん・中嶋聡選手や
髙木大成さんの名前もちらほら。
ちなみに、野村克也さんは実質2位の276票を集めたのですが
文化放送ライオンズナイターが始まった1982年には
すでに現役を引退をしているため
残念ながら対象外とさせていただきました・・・。


≪ファースト・清原和博≫
黄金期を支えた不動の4番打者である
清原和博さんを外す理由が、まず見当たりません。
一塁手部門で82%を占める9,864票を獲得。
1万票の大台越えを果たせなかった理由は
「自分が投票しなくても清原が選ばれることは間違いない」
・・・という声が多かったからです。


①清原和博 9,864票
②田淵幸一 1,372票
③片平晋作   586票
④髙木大成   238票   


≪セカンド・辻発彦≫
当然のごとく、4年連続盗塁王・片岡易之選手を
支持する声が根強いのですが、迷った末に
「守備における球際の強さ」と「粘り強い打撃」が買われた上に
何よりも首位打者を獲得している事実から
辻発彦さんが日々コツコツと票を伸ばしました。


①辻発彦  6,668票
②片岡易之3,473票
③高木浩之  492票 


≪ショート・松井稼頭央≫
西武ライオンズのベストナインを選ぶ中で
誰もが最も頭を悩ませたポジション。
石毛宏典さん・松井稼頭央選手・中島裕之選手の3人から
「試合でサードを守ったことがあるかどうか」という点で
石毛さんと中島選手は得票が割れました。


①松井稼頭央5,363票
②中島裕之  2,584票
③石毛宏典  2,509票     


≪サード・中村剛也≫
断腸の思いでショートを決めてから、三塁手を決める方々が続出。
そこで石毛さんと中島選手をあてはめてみたものの
驚異的な長打力を誇る中村選手を思い出して、いざ打線を組んでみると
「やっぱり"おかわり君"は外せない・・・」という結果です。


①中村剛也4,306票
②石毛宏典3,891票
③中島裕之2,406票
④鈴木健    435票    
⑤スティーブ・オンティベロス217票    


≪センター・秋山幸二≫
案の定、熱狂的な支持。全体の92%=11,114票は最多得票。
ごくわずかながらサード・ライトでの投票も見られましたが
"プロ野球史上最高のセンター"という評価など
走・攻・守で最大級の賛辞が贈られています。


≪ライト・平野謙≫
堅実なプレーで鳴らした小関竜也さんや
移籍選手の佐々木誠さん・田尾安志さんと
鉄砲肩で強烈な印象を残した羽生田忠克さんに
チームを明るく盛り上げた大塚光二さんを推す声の中で
「守備とバントの名人。"フライが飛んだ時"や
"ランナー一塁の打席"なんか、とにかく安心して見ていられた」
・・・という意見が多く寄せられるほど
当たり前のプレーを当たり前にこなす職人芸が買われて
平野謙さんが大差で選ばれました。


①平野謙  6,112票
②小関竜也1,389票
③佐々木誠  967票    


≪レフト・和田一浩≫
1990年前後の黄金時代で、唯一固定できなかったポジションだけに
外野の中では最も激しく支持が分かれました。
栗山巧選手が、ここで票を稼いでいったのですが
センター・ライトに推すファンの方々もいて限界を迎えます。
勝負強い打撃で西武・初の日本一に貢献した大田卓司さんや
テリー・ウィットフィールドさんも
オールドファンから強烈なプッシュを受けました。
その中で、捕手からのコンバートを経て大ブレークを果たし
今なおドラゴンズで主軸を任される
和田一浩選手が得票数を着実に伸ばした形です。


①和田一浩3,567票
②大田卓司1,389票
③栗山巧  1,255票
④テリー・ウィットフィールド1,136票   


≪指名打者 アレックス・カブレラ≫
"秋山・清原・デストラーデ"の3人を
クリーンナップに並べて投票する方が多かったのですが
締め切り前に伊東勤さんをゲストに招き
3時間に及ぶ対談特番を放送した直後から
カブレラ選手への支持が一気に高まり
まさかの大逆転での選出となりました!
ちなみに伊東さんは・・・
『カブレラは球団史上最高の外国人選手。
ここでホームランを打って欲しい!と願う場面で、ことごとく打ってくれた。
デストラーデも凄いけど、カブレラの方が打率も残している分
遥かに確実性が高いバッターだった』
・・・と力説しながら、この企画のDH部門でカブレラを選んだのです。

伊東さんが、ベストナインの"先発投手"に・・・
「球の質が最高。捕手の自分が受けてきた中でライオンズのNo.1」
・・・と語り、郭泰源さんを選んだ後
松坂大輔投手をかわしてトップに躍り出てそのまま逃げ切った
・・・という流れになったことも事実です。
ここ30年間のライオンズを選手・監督として最も知り尽くす方の話は
投票に多大な影響を及ぼしています。

①アレックス・カブレラ 5,927票
②オレステス・デストラーデ 5,898票~わずか29票差!~


では、以上の結果を踏まえまして
西武ライオンズ史上最高のスターティングラインナップを
謹んでここにご紹介いたします!



1番・ショート  松井稼頭央
2番・ライト   平野謙
3番・センター 秋山幸二
4番・ファースト 清原和博
5番・指名打者  アレックス・カブレラ
6番・レフト    和田一浩
7番・サード    中村剛也
8番・キャッチャー 伊東勤
9番・セカンド   辻発彦 
先発ピッチャー  郭泰源
クローザー     豊田清    


なお、ベストナインに選ばれた選手は
それぞれ最も多くの方に支持された打順に配置しました。
重複した場合は得票数の多い選手を優先しています。

たくさんの投票、ありがとうございました!
プロデューサーとして、心より感謝申し上げます。

斉藤一美 | 2011年8月19日 23:59


(文化放送ライオンズナイターサイトよりコピー)