先週の土曜日と今週の日曜日にかけて、直江津に旅行した。
若い頃に、今はなき新潟予備校に非常勤講師として2年通い、私は上越校の所属だった。
もう21年前のことである。
当時、JRは路線が残っており、校舎は高田にあったのだが、宿泊は直江津にしていた。直江津の方が何となく落ち着いたからである。寂れてはいたが港からは室蘭行きのフェリーもあり、信越本線の特急も結構あった。また、大阪からの特急や寝台特急も必ず停車していた。交通の要衝であった。ローカルではあったが、それなりに人の往来はあった。
駅前のセンチュリーイカヤが常宿で、割と頑張っていた。当時としては設備も充実していた。ギフトショップもあり、レストランも割と良かった。朝食が良く、アメリカン・ブレックファーストでオムレツが非常に良く、朝、時間があれば食べることにしていた。コーヒーはなくなると、何も言わなくても注ぎに来てくれた。日経が置いてあり、コーヒーを飲みながら読むという感じである。
また、2年目に首都圏中央部でもない、本格的なイタリア料理のお店が出来、通った。今回の旅の目的は海とこのお店であった。
今回、北陸新幹線で上越妙高まで行き、越後トキめき鉄道という何だか分からないネーミングの鉄道で直江津に向かうルートをとった。上越新幹線だと直江津方面の特急が非常に少なく、あまりに時間がかかる故である。
北陸新幹線は直江津を通るという話だったと思ったら、糸魚川に抜けるルートになった。そのため、信越本線はかなりの区間が越後トキめき鉄道に営業譲渡された。
また、北陸新幹線の開通により、在来線特急は極端に減らされ、現在の状況になってしまったらしい。
上越妙高までは問題なく行った。東京駅の駅弁は高く、また美味くないので、車内であるだろうと思い、実際に車内で買ったが、途中駅のものがなく、直江津の駅弁はあったが、ホテルハイマートの調製なので止めた。美味くないからである。カニの弁当と確か鮭の弁当だが直江津ではどちらも水揚げされない。
上越妙高から鉄道で15分、沿線の風景を眺めながら行ったが、風景は見ていられない程に街並みから人の気配がない。何だか悲しくなった。新潟予備校の上越校の建物は放置され、完全に終わっていた。高田の街並みも。
直江津に着き、ホームに降りるとホームは昔のまま。駅舎がきれいになっていたのは、結婚していた頃に車で何度も行っていたので知っていた。だが駅から出ると人の気配がない。非常に静かである。昔もそうだったが、明らかに違う。駅前の建物はいくつか取り壊されたらしく、駐車場になっていたが停まっている車は殆どなく。やたらに広い。とりあえず、ホテルにチェックインして愕然とした。あった設備が殆どないのである。しかも蒸し暑いのにエアコンの効きは極端に落としてあり、館内も暑い。しかも暗い。仕方なく部屋に行ったが、やはりエアコンは効かない。駅前に郵便局があったのを覚えており、お金を引き出そうと思ったら、開いていない。ゆうちょはいつでも手数料がかからないので使っているが、早い時間にもかかわらず、呆れてしまった。コンビニでおろし、とりあえず歩いてみたがシャッター通りで誰もいない。ホテルは暑いので外で涼しい所を探したかったが、ない。

イタリア料理のお店に行った。道すがら、見えてしまう。何もないのである。かなりのお店が閉まっている。車も通らない。
イタリア料理のお店は現在で、ほっとした気持ちになった。料理は、やはり美味しい。割とお客さんはいた。車で来るようだ。マエストロ1人で作るので、かなり大変である。割と広いお店で、かなりお客さんがいた。私は、お任せで、ワイン2本を飲みながら、かなり食べ、お客さんが引けたところで帰った。お店が昔のままだったのは救いであった。
エアコンの効かないホテルの部屋に戻って、シャワーは朝にすることにし、寝た。

朝、雨音で起きた。激しい雨。
ひどく汗をかいていた。とりあえずiQOS を吸い、シャワーを浴びた。バスルームは老朽化しており、長く入っていたくなかった。出てからが暑い。窓を開けた。外気の方が涼しい。ある程度、汗が引くのを待って、朝食を取ろうと思い、荷物をまとめて、行ってみたが、あれほどきれいにしていた昔と比べたら見る影もなく、メニューを見たら飲み物はセルフということ。それなりの値段だったので止めた。
チェックアウトして、涼しくてコーヒーの飲めるところを探したがGoogleのMAPで検索し、行って見たが、エアコンが効いていない。日本海側は夏は暑い。
仕方なく駅前に戻って、別のホテルに行き、何とか我慢出来る程度のエアコンの効きだったので暫くいた。
昼にイタリア料理のお店に行くことになっていたので行き、生パスタとりあえず仔羊のローストを頂き、ドルチェとエスプレッソを頂いて、帰路についた。お店が健在だったのが唯一の救いであった。
信越本線で長岡に向かった。
海はきれいだった。曇りであったが、静かで…
家に帰って。疲れが出た。昔は毎週通っていた所である。8年前に行ったのが最後だったが、車で行ったからなのか?いや、そうではないだろう。JRの撤退は確かに大きいが、それだけではないと考えた。地方行政は自治体の力だけではどうにもならないからである。行政費用は国の費用が大きい。地方に活力を与えなければ、集中を促すだけである。公務員の給与が高いという人が多いが、地方公務員は格差がかなりある。国家公務員は確かに給与水準が高い。だが、キャリアではない一般の公務員は激務で転勤も多い。夫婦で国家公務員の場合、しかも所属する省庁が異なる場合、夫婦別々に転勤でほとんど一緒に生活出来ないということも多いという。何かが間違っているのだと思う。何であろうか?私にも今は分からない。戻ってきたときの安堵感。何故なのか、今考えているところである。