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夢を食べる

出会う楽しさ(^o^)本当の、話(^o^)

今日電車に乗った。
朝、iPodを聞きながら。

家を出るのに時間がなくて、まともに化粧もせずに慌てて家をでた。ら、思いの外いつもよりも一本早い電車に乗れた。今日はついてる。

いつも同じ一番後ろの車両。満員電車に乗り込んだ。

iPodのシャッフル機能のセレクトはレッチリ。
音漏れしてないか気になる。眠たい脳には少しうるさい。

乗車から一駅でbox席が空いた。今日は本当についてるかもしれない。

座席につくと隣に座っていた男に話しかけられた。
「いつも電車が一緒になるね」

そう。
この外国人の男はよくこの時間、この車両で見かける。

「ボクに気づいてた?」
「はい」

「これから仕事?」
「いえ、学校に、」
「そう、学生さんねー」
「アナタは?」

「ボクは子供たちに英語を教える仕事をしています。」

彼はそこからいろんな話をしてくれた。

モロッコ出身であること。4ヶ国語を操れること。17歳の息子がいること。前の奥さんが日本人で、だから今日本にいること。

でも息子が高校を卒業したらモロッコに帰ってしまうらしい。

だから聞いてみた。
「日本人は好き?」
教科書の例文みたいだけど。

んーそうね、
って彼は話し出す。

「好きなところも嫌いなところも両方ある。好きなところは、日本人みんなルールをよく守る。素晴らしいとこね。嫌いなところは心弱い。みんなすぐに鬱になったり自殺する。もっと日本人強くならないと」

客観視、ってこうゆうことだなって思った。
もちろん日本人もこうゆう弱点も気づいているはずなのに、こう言われると重みがちがう。

規律を守れて、個人が弱いなら結束すれば大きくなれるんじゃないか、なんてぼーっと考えてた。

「じゃあボクもう降りなきゃ。キミ名前は?」

「しおりです。」

「シオリね。ボク、レッドワン。赤いナンバーワンね。OK?じゃあこれで」


レッドワンはすっと立ち上がり、それから一度も振り返ることなく去って行った。

この日以来、同じ時間の同じ車両に乗っても彼の姿は一度も見ていない。