2025観劇のまとめ
2025年の1年間の観劇本数は、演劇230本 映画29本 合計259本でした。12月29日から31日までの観劇・映画鑑賞の予定は含んでいないので実際はもう少し増えます。多い月は25本、少ない月は9本で、月平均19本と残念ながら20本を下まわりました。
仕事の都合で平日の観劇数が減ったこともあるのですが、自分の映像企画の準備や出演希望者とお会いする時間、協力する公演の稽古やゲネの立ち会いなどで、週末に1日2本以上を観る日が少なくなったことが大きな理由として挙げられます。そして、観劇できる時間が減ったことで、今年は安定感ある団体や戯曲家を選んで観ることが多かった感じがします。順調に規模が大きくなっている団体やニューウェーブ的な団体・作品になかなか出会えなかった1年でした。
料金が4000円代の公演が普通になってきたような気がします。何かと話題の米5キロと同程度の値段の上、観てみないと面白いかわかない演劇に、演劇を観ない一般の方を誘いにくくなりました。多くの方に演劇と触れてもらいたい日頃からの思いとは逆に、これまで以上に、多少の値段が高くても支払う演劇好きと関係者の中で経済が回ってしまうことを懸念しています。
また今年は110分や120分の上演時間が長いと感じることが多かったです。観劇される方からは同じような感想を伺うことがあり、傾向として精査された上での90分前後の作品が益々好まれるような感じがします。
【2025年に特に印象に残った25作品】
観劇納め前ですが、「特に」印象に残った作品として、観劇した本数の約1割に当たる25作品をあげさせていただきました。毎年のことですが「特に」の基準は、単に「良かった」「面白かった」「楽しかった」というよりは、刺さったり・響いたり・突き落とされたり・温かくなったり・笑い殺されそうになったりと、自分の心をどこか大きく動かした作品になります。当たり前ですが、順位や点数はありません。
<25作品 タイトル(公演月・公演団体・劇場)>
◯ 取り戻せカラー (1月 アマヤドリ 吉祥寺シアター)
◯他者の国 (2月 タカハ劇団 本多劇場)
◯メモリーがいっぱい (2月 川崎市制記念公演 川崎ラゾーナプラザソル)
◯ハッピーケーキインザスカイ(3月 あまい洋々 王子小劇場)
◯R老人の終末の後予定 (3月 ポップンマッシュルームチキン野郎 すみだパークスタジオ創)
◯ハローボイジャー (4月 アヲォート インディペントシアターOJI)
◯反復かつ連続 (4月 白鳥真生企画 ペーパーバックスタジオ)
◯或るかぎり (4月 HIGHcolors 駅前劇場)
◯穴熊の戯言は金色の鉄錆 (5月 MCR ザ・スズナリ)
◯CurtainCall (5月 マームとジプシー LUMINE0)
◯秘密 (6月 劇団普通 三鷹星のホール)
◯トレマーズとバックトゥザフューチャーの同時上映を観に行った僕のその後の話 (7月 カワモとメイメイ企画 中野アクトレ)
◯意味なしサチコ 三度目の朝 (8月 かるがも団地 吉祥寺シアター)
◯われわれなりのロマンティック(8月 いいへんじ 三鷹星のホール)
◯RARE・おどるシェイクスピア (8月 CHAiroiPLIN 六壮会ホール)
◯海鰻荘奇談 (8月 吉野翼企画 絵空箱)
◯糠に釘 (9月 Prelude テアトルBONBON)
◯ひのないところに (9月 青春事情 駅前劇場)
◯彷徨の指指 (9月 キ上の空論 上野ストアハウス)
◯超音波 (9月 柿喰う客 かなっくホール)
◯MarriageHunting (10月 月刊根本宗子 劇場HOPE(中野))
◯ドントルックバックインマイボイス (10月 東京にこにこちゃん 三鷹星のホール)
◯Lets me down (11月 サンネンケイカク 黒猿倉庫)
◯人生の中のひとときの瞬間 (11月 ぱぷりか ザ・スズナリ)
◯シャイニングな女たち (12月 PARCOプロデュース パルコ劇場)
【2025年 特に印象が深い役者さん】
多くの素敵な役者さんと出会えた中で、今年も、特に凄さや今後の楽しみを強く感じた役者さんを5名挙げさせていただきました。
大宮二郎さん (劇団スポーツ「コンステレーションズ」 優しい劇団 ミセスフィクションズ「再生ミセスフィクションズ」など)
これまでも所属のコンプソンズと主宰の企画で好演を拝見していたが、1月早々に優しい劇団の客演出演でお見かけした時は、こういう団体にも出演されるのかと正直驚いた。その後、9月の主宰の大宮二郎企画で笑わせていただいた直後に劇団スポーツでの好演に驚かされ、急遽出演のミセスフィクションズの演技は特に印象深かった。暴力的な役から精神的に弱い役まで幅広くこなされ、来年も所属・客演含めご活躍が楽しみ。
星野李奈さん (ティーファクトリー 「不思議の国のマーヤ」 ぱぷりか「人生の中のひとときの瞬間」 など)
今年は何本出演作品を見たのだろうと思うぐらい精力的に活動されていた。所属のアマヤドリで拝見していたが、団体がお休みに入ったことで注目する機会が増えた。海外のイラストにありそうなくりっとした眼と躍動感ある演技が印象的で、2月のダンス中心の公演から、ぱぷりかで見せたようなシリアスなストレートプレイまで幅広くこなされていた。
安齋真緒莉さん (ちはる塾「明日もう君に会えない」山口ちはるプロデュース「千に晴れて」など)
今年1月にスターダストで観た公演が1つ2つ抜けてて印象に残った役者さんで、その後も山口ちはるプロデュース関連で何度かお見かけすることがあり、安定感と前に出過ぎないバランスの良さに注目していたが、12月の本多劇場ではキレも躍動感もある演技で作品を支えていた。本多劇場はともかく規模の大きな劇場や揃ったキャスト陣の中で観たいし、今後のご活躍が楽しみなのは間違いない。
大島寛史さん (プラザソル演劇公演「メモリーがいっぱい」、トキハナダ「トリガー」など)
神奈川の劇団チリアクターズの主宰さんながら、客演出演も多く、クオリティの高いパフォーマンスによる笑いとどこか憎めない雰囲気が印象深い。特にトリガーでは上演時間のほとんどを座っているだけなのに気になって仕方がない上に、最後に力を溜めた好演が印象深い。メモリーがいっぱいはじめ、わかりやすく伝わる演技をされるのに、脚本・演出をされる主宰公演は、結構わけわからずで、どういう思考と感情の回路になっているのか覗けるものなら覗いてみたい。
小林ららさん (CHAiroiPLIN「RARE」など)
CHAiroiPLINの看板役者・ダンサーさんであり、あうるスポットやスズナリの頃からずっとパフォーマンスに魅了され、いまさら感しかないのだが、8月のRARE (リア王)でのトリコロールイメージの衣装でのパドドゥ(ペアダンス?)が音楽と一体となったパフォーマンスで美しく素晴らしかったところ、先日、喫茶店である曲が耳に入った途端にその場面が鮮明に思い出されることがあった。CucurrucucuPalomaで間違いないと思うが、人を魅了するパフォーマンスの力とはこういうことなのかと改めて意識させられた。また本多劇場でのERRORも含め、パフォーマンスだけでなく台詞や演技もより楽しめた。
【2025年の自分の取組】
2023年に立ち上げた下北沢をテーマにした映像企画「下北一頁目」は、施設をはじめ出演者やスタッフのご協力をいただき、第5話を春に、夏には第6話を公開することができました。下北のBARで見たよと声をかけていただくこともあり、出演に協力いただける方も少しづつ増えきました。現在、第7話・第8話の撮影・編集を進めており、地域とのつながりと普段お芝居を観ない一般の方を意識した作品として、2026年も着実に製作を重ねていくつもりです。
演劇を支えるという点では、今年は「制作山口ちはるプロデュース」の本多劇場の公演に特別協力として関われたことは大きなことでした。微力ながら、意欲ある役者の方々が板の上に立つという機会の創出につながってくれたらいいなと思う次第です。「スイートホーム」も「千に晴れて」も自分にとってはとても大事な作品となりました。
特に「千に晴れて」は自分の名前の役が本多劇場で登場するという思い出深い作品となりました。沢山観劇したり、欠かさず感想を上げてきたこともあるのでしょうが、単に役者を観るだけでなく、作り手側とのご縁や信頼関係といったものを大事にしてきた結果ではないかと思っています。
2026年ですが、観劇や映画鑑賞を自分の基盤としつつ、演劇ではサメきのこに続く公演が形になりそうで、「参加したい時に参加できる公演」というものを、ご協力いただける方を募って作り上げていく予定です。映像の方は、下北一頁目は第9話以降の実現と、もう一歩、踏み込んだ準備ができたらいいなと考えています。
最後に、このブログですが、当面は一時避難しているアメーバブログさんで細々と修正・更新していきます。また、演劇以外のXでは呟かないとあるもう一つ繋がりのあるジャンルについて、このブログの隅っこで発信していくので、興味のある方は是非ご覧ください。
【最後に】
今年一年、劇場で上演されたすべての団体とスタッフ、そして出演された役者の皆様、Xの呟きやこのブログを読んでいただいた方に、敬意を表するとともに、深くお礼を申し上げます。
すべての方々の益々のご活躍を心からお祈りし、今年のまとめとさせていただきます。