すごくショックだ。本人はレンジャー(自然保護官)になりたいのだと。そして単位が取れてなくてその夢から遠ざかっているのだと。彼の気持ちを友人として汲んであげたいのは山々だが、勿体ない感じがする。1年間が無駄になるのだ。そして昨日、部室で色々と突っ込んで質問したのだが彼の山岳部を辞めてからのビジョンがどうも私の目には稀薄に映った。それはともかくも一番嫌だったのが彼が非常に申し訳なさそうな顔をしていることだ。まるで山岳部を辞めることが後ろめたいことであるかのように。彼自身が後悔する道に進もうとしているではと私は悟った。絶対にレンジャーなるから山岳部やめてやるんだっていう自信に満ちた、確固たる信念から生まれる顔ではなかった。だからもう少し自信に満ちた顔をしてくれよ。私の浪人の頃みたいに卑屈にはならないでくれよ。私は心配で堪らないのだから。