『終わらない苦しみ』

幻聴の消し方が判らない。
どれだけ無視しても、
自己存在の確信を以て人間に話しかけさせる。
存在の確信を持つ存在に消えろとは言えない。
人間は彼らを霊と解し、
去る事、
黙る事を要求する。
彼らは去らず、
黙らない。
彼らには自分達の得た獲物を手放さないような
執念のようなものがある。
人間を精神的に苦しめる。
苦しむ人間を労れない。
彼らには彼らの苦しみがある。
彼らにとって沈黙は苦しみである。
彼らにとって人間の安らぎは苦しみである。
人間は自分の生き地獄を実感する。
人間は神様に救いを求め、
祈るようにもなる。
苦しみは何も変わらない。
神様の存在について一つの結論を得る。
自殺を想う者がいる。
因果応報と解して試練に耐える者もいる。
自殺を選べば地獄に落ち、
生まれ変われば更に酷い人生を生きるらしい。