あんまり思い出したくない記憶を少し。




お風呂あがり  

むすめちゃんの髪を

とーちゃんが乾かしていたとき


洗面所で  ドスン と音が聞こえ

とーちゃんの声も聞こえ


なんだろう?と思っていたら


血相かえた とーちゃんが

むすめちゃんを抱えて

リビングに入ってきて


「ヤバい。救急車!」

と言った。



むすめちゃん

唇が青みがかっており

顔は真っ白


目は何かを睨み付けるような

険しい感じで 一点をみつめており


身体はがくがくと  痙攣し

意識朦朧で呼びかけにも

反応せず。


まるで

ホラー映画のキャラクターだった。


何かに取り憑かれたような、

むすめちゃんの表情が  

本当に怖かった。


 

焦りつつ

水を含ませたところ

顔色が少し落ち着き

唇の色もやや回復し

目の動きも戻った。



救急車は呼ばず   夜間診療で

お世話になっている大学病院へ。



主治医のサブが

当直医だったので 安心した。



結果は  脱水だった。




サブ医から

おかーさん、大丈夫ですか?

と言われ


ホッとして

先生とむすめちゃんの前で

涙が溢れ     泣いた。


むすめちゃんは

ポカリスエット500ミリリットルを

先生の前で飲んで帰宅した。



むすめちゃんは

テヘペロ~チュー  といったかんじ。


水分は飲まない、と

頑なだったむすめちゃんだったけど


その日から

ポカリスエットを意識して

飲むことを約束した。



脱水は二度とゴメンだ。