皆さんは翌日の練習が
100×8 5:00 max!! 俗に言うgoal set
と聞いた時、その練習に向けて
内容を、種目を、ターゲットを
どのように決めて行きますか?
ちょうど今日、考える機会があり、せっかくならと文章化してみました。
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①明日泳ぐプールが水深1.0mであることを考慮すると、
最適な内容は何?
→まずIMの選手であれば何も考えずに行うであろう、2本ずつのimo。
それが悪いと言っているわけではないが、バランスを考えたらそれが適しているだけで、もう少し工夫はないのか!?と考えたりする。そう考える背景に、今4種目の中で仕上がりに大きなバラつきがあるからだ。
苦手な種目を8本でも良いと思うし、得意な種目を増やして自信をつけるでも良いと思う。大学の時は色々な組み合わせで行ったものだ。
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②試合期中に取り入れるべき要素は?
→6/8と9、15日には絶対に外してはならない、ターゲットレースが控えており、1ヶ月半で4試合計13レース重ねていることを考えると、今はまさに正真正銘の試合期中である。
ストレートでフリー8本は強化の一環にはなるが、約1ヶ月後に2本のターゲットレースを終えていることや
既に冬場に、フリーの泳ぎ込みをみっちり行い、今シーズンの試合でもしっかりとラストのラップを上げられていることが証明されたので、目先だけでみると心肺機能に負荷のかかるフリーの優先度はかなり低いと考える。(そんなにすぐに、体力は落ちない、しっかり練習していればね。)
対して4月末の試合でベストが出そうな予感がした、平泳ぎ。最近感覚はかなり良いが、元々テンポを上げすぎると空回りする傾向にあり、スピードを上げる練習ではテンポを上げすぎてしまう癖があるので、最近は上げたくなるテンポを抑制してスピードを出すようにしていたが、試合ではそれが見事ハマり、好感触を得た。
テンポ抑制、ストローク制限やドリルfastを混ぜながら
1.2本目:95%fast 7 stroke制限
3,4本目:2Kick1Swim
5.6本目:faster than 95%fast 7stroke制限
7.8本目:max
や
現在、圧倒的に空回りしているバックをストレートインターバルで押していくと言う形もアリじゃないかなと考える。
バックは1番苦手という面から優先度がかなり低くなり、最近は単体での練習量そのものが出せていない。単純にそこがバックのラップが上がらない理由なのは分かっているが、
逆に他の種目ではベストの時とほぼ同じラップで来れていることを考えると、アンバランスながらも何だかんだバランスは取れているんだろう…。
時間がないと言い張る、社会人スイマーお得意の単発スプリント種目に比べ、4コメは完璧を求めると本当にやることが多い。
今の自分には、現状の状態から何が必要なのか?を熟考し、メニューに落とし込む。
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③プール状況
→明日は2コースに8人。2組に分かれるとはいえ、コース幅が極めて狭く、
(2個メの入りと4個メの最初の50mのラップがほぼ同じな)
好調のバタフライでの8本は心理的にストレスがかかりやすいので避けるべき。
木曜は水深2.0mの広島で泳げるのでバタフライはそこで練習すれば問題ない。
そうなるとバタフライよりも断面積の小さい平泳ぎの方がベストな選択。
こんな感じで、プール環境等自分の手ではどうも変える事ができないことには、しっかりと状況理解をして向き合っていかないとならないけど、減らした分どこかでその分を補うことは必須。
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④結論
・バタフライは1番調子が良いこともあり、感覚的にも多少バタフライ単体の練習ができなくても、残り1ヶ月で週単位でタイムが落ちるとは考えにくい。またプール状況的にも泳ぐ必要性は1番低い。
・前述の通り、フリー8本は避ける。
・背泳ぎ、平泳ぎの課題が多く、mixは必須
・5分サイクルで、平泳ぎの2Kick1Swimは質は上がるかもしれないが、過去の経験から2分サイクルで数本行った方が平泳ぎの呼吸が掴みやすく、5本では休息の方が多くなるので心拍数が落ち着いてしまう。
200m平泳ぎという、心拍数をキープして泳ぐ種目だと5分サイクルは長すぎるので、今回は普通のスイムが好ましい。
↓
背泳ぎ4本、平泳ぎ4本は確定。
↓内容は?
*背泳ぎ
→長水路シーズン中に、外してはいけない短水路のレースが入ったので、前後半のラップの乖離を小さくするためにも背泳ぎ4本は、トータルタイム以上に、前後半ラップを0.5秒以内に抑えて速く泳ぐことを徹底させる。
(
僕は短水路で気を抜くとバックの1stと2ndLapの乖離が大きくなるので、練習で徹底して意識的に行うことで、試合で無意識に行えるようにする。無意識は意識から始まる。
*平泳ぎ
→ストローク管理を徹底し、7ストローク固定で4本全力。タイムを狙いすぎて!400IM、200ブレの中間ラップで使えないテンポでは泳がないように。
以上、メイン練習に向けて考えられることは山ほどあります。
結論はあっさりした内容かもしれません。
ただ考えた末のあっさりした内容であり、全く考えていないあっさりとは訳が違うと思います。
適当に考える
感覚だけで考える
IMの選手だからと何も考えずに定番の内容を行う
と言うことも大切かもしれませんが
ベストな選択(A)=良い結果に結びつく(B)
と思うんです。
これは同時に結果(B)は選択の時点で決まる(A)とも思っています。
大学生になってから僕が、メイン練習で常に意識してやっていることです。
・メイン練習は試合同然で挑む
・メイン練習はコンディション、メンタル、結果、全てにおいて絶対外さない。
・メイン練習はレースのどの区間に結びつくのかを考える
明日ももちろん仕事はありますが
・朝の体の動かし方
・午後練前のドライランドの内容
内容は割愛しますがこの辺りも大切になってきます。
〜(独り言)〜
そう言う意味では練習メニューはその日に判明するよりかは
事前にわかった方が事前にイメージしやすいし、考える時間もできて良いんだよなぁ。(高校生くらいまでは辛い楽で判断してしまうことが多いからそれは避けられ傾向にあるけど。)
だから自分でメニューを作り、それを行うことがどれほど効果的であるかがよくわかったりもする。
そうなると選手と競うことができなくなるけど、何事もバランスよね。。