マイペースでわがままなジプシー・・・

ホークスベイのとあるホースセラピー協会に買われ、今日、そのトラックがジプシーを引き取りに
来ました。
あいにくレズリーさんが仕事なので代わりに私が立ち会うことになりました。
言うことをなかなか聞かないわがまま娘だったので乗るの、あんまり好きじゃなかったんだけど、
「最後にひと乗りしてお別れにしよう・・・」と丁寧にブラッシング・・・
すると花粉症のジプシー、いつも涙目なのですが、なんだか今日はポロポロ大粒の涙を流している。
なんだかすべてを知っているかのように・・・
そして私の顔をじっと見つめ、顔をすりよせて、なんだか甘えてきます・・・
サドルもすんなり付けさせてくれ、おとなしくしています。
でも、さすがに乗った時は「なんであんたの言うこと聞かなきゃなんないのさっ」ってな感じで
初めのうちはてこずりました・・・。
でもそのうち指示も問題なく聞くようになり、私が「GOOD GIRL GYPSY!!」と首をなでると
すごくうれしそうな感じ・・・。
あ、やばっ・・・お別れしたくなくなってきた・・・・・
と思うのもつかの間、トラックが迎えにきました。


人のよさそうなホースセラピー牧場のおっちゃんとあいさつし、
サドルも下ろし、リンゴで釣りながらトラックに入らせようとしますが、
やはり、暴れました。
爆走し、仲間(アダムとピカチュウ)のいるところに戻ります。
途中、私が「ジプシー!!」と叫ぶと、フェンスをジャンプしようとしていたジプシー、
フェンスの手前で止まりました。
いつもならこんな時、絶対私の元に帰ってこないのに、
今日は私の元に駆け寄ってきて「行きたくないの!!」と目で訴えられてしまいました。
おっちゃんが何か特別なハミを持ってきてジプシーに取り付け、また再びトラックまで
私がリードします。歩きながら、「あんたいい子だよ・・・新しいとこでもがんばってよ・・」と話します。
今回はすんなりトラックに入りました。
本当に最後のお別れのときに「またいつか会えるからね!新しい友達と楽しくね!きちんと調教してもらっていい仕事するんだよ!」
と声をかけ、鼻先にキス。
バタンバタンと大きな音をたて、扉が閉まり、おっちゃんも「じゃあね~~~」と
去っていってしまいました。


ちょっとセンチになりながら、とぼとぼと馬達のいるパドックに戻ります・・
すると、ピカチュウがジプシーを探して走り回り、叫んでいます。
ミニポニー達も「え?なんでジプシーがいなくなったの???」と私に駆け寄ってきて質問攻めに
しそうな感じでした。

アダムはなんだかわかっていながらも哀しみをかくすようにじっとしていました。
馬達の友情って濃いんだよな~~。
なんか、私の心にぽっかり穴があいたような今日の午後でした。
