イメージ 1

今日は、レズリーさんと一緒に彼女のお仕事の一環、お葬式のお手伝いに行ってきた。

ポニーの馬車が棺おけを葬式会場からお墓に運ぶ。

トラックに馬車を載せ(超重い)、ポニー達(JayJay と Jason)を馬専用トレーラー(正式名称わからず)に乗せ出発。今までレズリーさんはこの大変な作業を1人でこなしていたんだと思うと頭があがらない

会場に着くと、馬車とポニー達をおろし、私は念入りにポニー達をブラッシングし、ヘアースプレーなんかもふって、ヒヅメも黒く塗りドレスアップ。そしてハーネスを取り付ける。(これがまたややこしい・・・)

そして、馬車には故人の大事にしていたぬいぐるみたちをディスプレイする。
この故人は30歳で亡くなったダウン症の方だったそう。

ポニー達だけでなく、私達も黒の上下で正装し、帽子をかぶり棺おけが会場から出てくるのを待つ。

ここまでで私は緊張といろんな初めての経験の疲れでぐったり。

いいお天気だったのだけど、風が冷たく、2頭の間に挟まって暖をとったりしてみた。

時間になり、棺おけを載せる。そして墓場へ向かった。こちらの墓場は念入りに手入れされた柔らかい芝生、いろんな花が咲いているきれいな公園といった感じ。本当にピースフルできれい。

そこには参列者たちが待っていて、私達が故人のお墓に到着すると皆感激していた。(皆この演出を知らなかったようだ)

若かった故人、たくさんのぬいぐるみを大事にしていたのだし、きっと動物好きだったに違いない。

棺おけを下ろし、もう土葬用の機械がセッティングされている彼女のお墓に運び、サービスがはじまる。

牧師様のお言葉があり、ご家族の方達がエモーショナルになる。

たまたま、このお葬式の葬儀屋さんの社長さんが私の知り合いで、サービスの後、少し話を聞いたのだけど、

故人は生まれてすぐ、本当のお母さんではなく、違う人に引き取られて育てられたらしい。

「ほら、あの人が育てのお母さん」と教えてくれた方はかなりのおばあちゃんで、本当にさびしそうに棺おけを見つめていた。

この瞬間、私も張り詰めていた涙腺が緩んで涙がこぼれた。

色んな人生があり、いろんな人とのつながりがあり、ドラマがある。

こうやって、全然知らない人の人生の大切な時にかかわりを持つ機会はそうなかなかない。

天国へ旅立った彼女、私達がしたことを喜んでくれてるといいな。