最近暗い話題ばかりですが、
昨日はお通夜にいってきました。
学生時代お世話になった喫茶店の奥様が、58歳という若さで
亡くなられたのです。
学生時代、大学のある駅におりたつと、
授業も出ずに喫茶店に直行したこともあったし、
授業を1つだけ受けてあとは夜まで入り浸り、ということもありました。
20人も入ればいっぱいの小さな喫茶店。
マスターは口うるさいときもありましたが、
いつも放っておいてくれて、1杯コーヒーを頼むと延々とコーヒーを継ぎ足してくれ、
居心地のいい空間でした。
大学ではあまり友人のいない私でしたが、
そこでは何人も友人が出来、
待ち合わせをせずとも、お店で会った時だけ話をする、
という心地よい関係を築くことができました。
就職した後はさすがにそこまで通えなくなりましたが、
今度は金曜の夜にいくと、カウンターの上からなぜか
お酒が出てきて(もちろん無料)、マスターや、そこで知り合った友人と
延々と語り合ったこともありました。
奥様も長時間ではないですが、ちょこちょことお店に顔をだし、
一緒にお話をしました。
学生時代からずっと仲が良くて、
いつの間にか結婚したお二人。
お子さんはいませんでしたが、その分いつも仲がよく、
お客に対して軽口を叩くマスターを笑いながらたしなめていた
姿が浮かびます。
年末には常連のお客を集め、お店を貸切にしてパーティーを
開いてくれ、大騒ぎしながらゲームをして、年末をしめました。
あまり丈夫でない奥様を気遣って、食事は全てお店で買ったもの。
そこにマスターの奥様への深い気持ちが伝わってきました。
奥様に自分が結婚することを
伝えられなかった事を後悔しています。
いつまでも変わらずお店にいけばそこにいると思っており、
今度、今度お店にいったら言おうと思ううちに
どんどんとお店から足は遠ざかり、
何も言わないままで奥様は他界されてしまいました。
ずいぶん小さくなってしまったマスターに、
「またお店をあけてください」
と言えず、お通夜の会場を後にしました。
会場を出ると桜のつぼみがはちきれそうになっていました。
学生時代、喫茶店で線路ごしに見えた桜が目に浮かびました。
あの店にいっても、もう同じ空間は無いのだな、と思えた夜でした。