日記「ウクライナ人の戦い」 大和正典

日記「ウクライナ人の戦い」 大和正典

ウクライナ戦争を日記風に書いています。

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 ウクライナ戦争『日記』

           「プーチンとは何者なのか」

 

 

                          

 

                               大和(やまと) 正典(まさのり)

                             lamerwind5004858@csf.ne.jp       

 

 

 

 

二〇二二年三月十日(木)

「はじめに」

一人の人間が世界中を人質に取っている。

 博多駅行きのバスの中で本を読んでいるとき自分の人生のことを考えた。実につまらない人生を送ってきたなあと思った。その時読んでいた本は『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬著)という小説だった。直木賞候補に挙がった作品である。ロシア人の名前が次々に出てきて、なかなか登場人物たちのイメージが自分の中ででき上がらなかった。小説は、人物をどれだけ魅力ある人間として拵えきれるかだと思っている。それでも、一人の少女がスナイパーとして成長し、ドイツ兵を百人も殺して生き抜いていく強靭さは美しいと思った。

舞台は一九四二年のスターリングラードでの独ソ戦である。赤軍のスナイパーとして戦った一人の女性を描いたものである。ぶ厚いので、バスや電車に乗るとき少しずつ読むにはちょうどいいと思いバッグの中に入れていた。その日も少し読んで、祖国ロシアを愛する心と狙撃兵としての冷徹さを想像していた。そして自分の人生は実につまらなかったなあと考えていた。

 

 ウクライナ軍の抵抗はなかなか崩れない。