「第3回平和を愛し憲法9条を守る女性美術展」は盛会のうちに終わりました。
ご出品いただいた皆様ありがとうございました。おかげさまで今年は126名のご出品を頂きました。毎年新しい出品者があり、会を重ねるごとに参加者が増えることは嬉しい事です。
奇しくも、2011年3月11日、 展覧会の申し込み文書を発送し終わった直後に「東北がえらいことになっている」という一報が入りました。それからは皆様ご存知のとおりです。日本に住む誰もが一生忘れられない1日になりました。それに続いた原発の事故は原発の無防備と原発に依存しすぎている現状を暗く浮かび上がらせました。

 出品者中最高齢95歳の方は、いてもたってもいられない気持ちでたくさんの方々に出品依頼をされ、産後間もない若いお母さんは「こんなときだから、なんとしても出品したい」と作品をよせられました。被災地に実家がある方からは電話で、「今は実家の片付けをしていて忙しいけど、ぎりぎりになっても必ず出品するから」と連絡をいただきました。困難な事態の中でも例年以上に熱い思いに支えられての作品展ができました。「見ごたえのある作品群」「毎年よくなっている」など嬉しい評価がたくさんの来廊者から寄せられましたのも、皆様の思いが伝わったからでしょう。
 
期間中、核のお膝元アメリカで反核運動をしている米谷ふみ子さんの講演会を開くことが出来ました。関西弁の親しみ、真っ直ぐにものを見、発言するすばらしさと共に、タクシ-に乗ったら運転手の方に核の恐ろしさを話すという一言はいつでも、どこでも、一人でもできることをする思いの深さ、意思の強さが伝わりました。小さな積み重ねの大切さは、1枚の絵で平和への意思表示をする私達の展覧会と同じです。
 
かって、ある科学誌が現状を核戦争「3分前」と警告したように、憲法九条もまた「論議」の体裁さえつくればすぐに変えてしまえる「3分前」にきています。そして、時計の針を止める力は私達の手の中にあります。

私たちだれもが平和を望んでいます。安全に暮らしたいと思っています。その思いを実現していくのは私たちひとりひとりです。 私たちが手をつなぎあい、絵を描いていられる当たり前の平和が壊される事のないように 行動を続けていきましょう
ご協力ありがとうございました。
またお目にかかりましょう。



                       平和を愛し憲法9条を守る女性美術展
                         ギャラリ-かもがわ
                                         2011年6月5日
 
 追記 : 来年の3月11日に向け東北の被災地支援の作品展を計画中です。
      オ-プニングパ-ティの時に提案いたしましたが、後日改めてご案内いたします。
      ご協力をお願い致します。
    


折しも、台風が近畿に大雨を降らせる予報の中、「寸劇でも始まるのかな?」と想うような道具類、花などが運び込まれる。
「今日はたのしい歌をたくさん歌いましょう」で始まり、コンダクタ-の伊藤さんとハ-モニカ伴奏の松田さんの掛け合いが、漫才のようで笑いが溢れました。
唄う歌にまつわる薀蓄付き。伊藤さんが「知ったかぶりやなあ」と突っ込むと松田さんがやにわに手拭をかぶり「知ったかぶり」といった具合。

「今日、われら愛す合唱団と歌おうに来てくれはる人あんのやろか」も杞憂に終わり賑やかな愉しい会になりました。


$キューピーさん(  3rd  9 & peace )   平和を愛し憲法9条を守る女性美術展
 
21日(土)、開かれた米谷文子さんの講演会は、タイムリ-この上なく、会場一杯の熱気に包まれました。
書名「だから、言ったでしょ!」にも現れているとおり、歯に衣着せない語り口で、「オバマには核の廃止はできない、核をつくっている企業からいちばん多く政治献金を受けているから」「原発の平和利用というのはごまかしの言葉」など痛快ほどにバッサリ。進行役の朴さんと絶妙のタッグで、会場の質問に答えての遣り取りあり、笑いあり拍手ありの元気の出る講演会になりました。夕刻からの「平和を愛し、~女性美術展」のオープニングパ-テイにも最後まで参加され、語り合い、楽しい交流会ができました。

「核の廃絶を乗り合わせたタクシ-の運転手さんに話す」という何気ない一言は、いつでも、どこでも、一人でもできる事があると教えられました。

米谷さんの話を聞いて、元気をもらいましたとよく言われるのだとか。そこでいわく「元気は自分で出すものよ」。さあ私たちも元気よく、平和を守る力を強めましょう!
$キューピーさん(  3rd  9 & peace )   平和を愛し憲法9条を守る女性美術展