すっかり忘れてた!
唐突に小説UPします
タイトル通り小説だけしか無いです若干長いので

誤字脱字

意味不明

自己中設定

一部若干残虐的描写有

暗い

モブキャラ生息

長門Only

クソ文注意
一昨日も雨。昨日も雨。今日も雨。明日も雨。明後日も雨。毎日が雨。来週も来月も来年も陽射しは無く雨なのだろう。この世に生を受けてから毎日同じ天気。だが昔の様に食べ物を盗むだけの生活とは今は違った。あの頃から成長し、忍になったのだ。この忍界大戦も漸く終戦が近付いている。だが、どんなに時が経っても力がものを言う時代なのは変わり無かった。俺達は大人ともいえば大人、子供ともいえば子供という半端な年になった。
俺は他の任務が入った彼の代わりに彼女と共に交渉に来ている。忍同士の戦闘が無いと予想される任務とはいえ単独の任務…嗚呼、彼が心配だ。しかし彼はいつも通りに俺達に微笑んで出発した。大丈夫だ、絶対に。
交渉場所は二ヶ所あり、彼女と手分けして交渉をしている。彼女がもし危険な目に遭った場合を想定し、俺の分身も共に行動する様にした。俺はこの通り一時的に単独で交渉をしている最中だ。
「…では、貴方はこの交渉に応じないと?」
「そうだ!」
「…宜しいのですか?」
「しつけぇぞ!!何度も言ってんだろうが!!大体、仕入れた肉を売って何が悪いんだ!?あぁ!?」
俺は返答を変えず隠蔽を通し続ける往生際の悪い店主の男に苛立ちを覚える。瞼を閉じ、思わず溜め息をついた。そして少量の酸素を吸い込むと男を視界に映した。
「『仕入れた』…?それは間違っていませんか?」
「おいおい聞いたかお前ら!?このガキが間違えだってよぉ!!」
店主の男は周りの従業員の男達に言うと下品に笑い飛ばした。汚いな。腹が立つ。早く終わらせてこんな所から出よう。
「事実を隠蔽しないで戴きたい。貴方々の行為は全て調べがついています。言い逃れは出来ませんよ」
「ほー、証拠あんだよなぁ忍者さんよぉ」
「ええ、ありますよ。現に私はその仕入れた肉の加工現場をこの目でしっかりと見させて戴きました。それも何度もね。……随分と惨いものでしたね」
「なぁにほざいてんだ?そんなら場所言ってみろ!!」
俺は視界の隅に映る扉を指差した。
「まず、そこの扉を入って右に真っ直ぐ進み階段を降ります。次は左に曲がります。そして突き当たりの扉を入り、その部屋の奥にあるシャッターの先が現場です……当たり、でしょう?」
俺の言葉に男達の表情が固まる。散々笑い飛ばしていた男達を今度は俺が笑い返してやった。
「っ、知ったかぶってんじゃねぇよ!!てめぇなんかどこにも居なかったろうが!!!!」
「私は忍です。他人に成り済ます事など容易に出来る」
「ンのクソガキ…!!」
店主は苦虫を噛んだ様な顔をする。
「一つお聞きしますが、今までの中に忍は居ましたか?」
「知るか…んなもん」
「答えて戴かないと困ります。用いた薬の成分や術の秘密、チャクラの性質など…忍の死体には情報が山程ある。これは国家機密と同様の事です」
「…忍なんか一人も居ねぇよ」
「…そうですか。話が逸れましたね…本題に戻ります。貴方々が今回のこの交渉をこのまま応じないのなら此方にも考えがあります」
「考えだ…?」
「貴方々の行為を他国に告げ市場の流通を止めさせて貰う。それが無理なら今すぐこの店を閉めるべきだ。貴方々の行為は善行とは著しく遠い」
俺の言葉に辺りは沈黙する。
「では最後にもう一度お聞きします。本当にこの交渉に応じないのですね?」
男達は口を開かない。
「…私の個人的な意見を一つ言わせて戴く」
「…あ?」
「貴方々が蹂躙した全ての人達に償え」
「…おい、忍者さんよぉ…………言いてぇ事はそれだけか?」
「ええ」
「へっ…どこまでも付け上がりやがって…」
目で見なくとも周りに居る他の男達が動く気配を感じた。目の前の男も怒りで震えているのだろう。此方もさっきから腹が立って仕方がない。少しは言葉にしても良いだろう。
「どのみち廃業ですよ。なんなら今、店もろとも潰して差し上げましょうか?」
「調子こきやがって…ざけんじゃねぇこのガキィ!!!!てめぇの肉も骨も臓物もバラして他国に売り飛ばしてやる!!!!」
店主の怒号と共に周りに居た数人の男達が刃物の刃先を俺に向けて走って来た。俺は刃物を避け、床を蹴り、宙に跳ぶと天井に立った。それを目の当たりにした男達は勿論、忍にとって基礎の動作さえも一般の民間人達は(幼い頃の俺も同じ様に)動揺した。
「失敬、冗談です。それでは」
俺は挑発の意も含めた愛想笑いをするとそのまま天井を伝い、店を出た。
この国の大人は自分の利益に影響する者をどんな手を使ってでも排除する。生きる為だ、と綺麗事を言う。例え里長のあの男の組織が見逃しても俺達の組織が見逃さない。俺達の組織は相手が誰であれ極力、武力に頼らず和解で解決する方針だ。
店の屋根に着地すると、屋根の下では怒号が聞こえ、店から飛び出してきた男達が辺りを見回しながら走っている。俺を探しているのだろう。が、そんな事は気に止めず雨に濡れないように彼に宛てた今回の交渉の報告書を書いた。
「口寄せの術」
俺は印を結び屋根に手を着いた。屋根に術式が展開され、煙と共に一羽のごく普通の灰色の鳩が現れる。わざわざ灰色にしたのはこの雨空との保護色の為。
「これを弥彦に届けて。頼んだよ」
俺は鳩の脚に文を巻き付けると鳩を腕に乗せた。鳩は羽音を起てて雨の空を飛んで行った。
「…そろそろ合流しよう、小南。そのまま俺の分身と待っていて。そっちに向かう」
俺はそう彼女に呟いた。俺の分身は普通の分身と違い、遠隔操作ができる。だから術を解かなくてもリアルタイムで映像情報が頭に流れ込んでくる。今はまだ一体しか操作出来ないが…。俺は屋根を蹴り、次の建物の屋根へ、また屋根へと跳んでいった。
「返して!!」
跳んでいる最中、耳に入った声が聴こえ一つ屋根を戻る。覗き込むとちょうど下は路地裏だった。鈍い衝撃音と短い悲鳴が響いた。ここからではよく見えなかったが小さな影、子供だった。子供を殴ったのは男だった。
「ごめん小南、少し遅れる…」
男は、ぎゅうぎゅうと押し詰められ、はち切れそうなパンの袋を片手に握り締め、子供を背に向けて走り出した。俺は男の進路に立ち塞がった。
「…大人気ないにも程がある」
男は足を止めるが、拳を固めると俺に向かってきた。俺はその拳を掌で受け止める。俺の掌は男の拳よりも一回り小さいが、民間人の男の動きは簡単に止められた。
「今すぐその袋を返せ」
男は手を離そうとしなかったが、俺の額当てを見て忍だと分かったらしく男は諦め拳を下ろした、途端だった。予想外な事に男はそのパンの袋を地面に叩き付けた。パンの袋は衝撃で弾み、水溜まりに落ちた。俺は突然の事に呆気に取られた。
「お前…!!」
次に顔を上げると男の姿は無かった。無残に転がったパンの袋を手に持ち、俺は急いでその子供に駆け寄る。
…少女だろうか。本来ならば幼少独特のふっくらとした頬なのだが痩せ痩けていた(それはあの頃の俺達も同様の事だったが)。その頬には殴られた跡が赤く残っていた。頬だけではなく、腕や脚にも傷があった。俺は医療忍者程の医療の知識は無かったが、できるところまで手当てをした。
「大丈夫?」
「……」
うっすらと目を開き、首を縦に振る少女はもう虫の息だった。俺の手にある先程のパンの袋は穴が空き、そこから水溜まりの薄汚い雨水が滲んでパンがふやけてしまい、とても食べたいと思う状態では無かった。恐らくこの少女も飢え死にしそうになりながらもどうにかパンを手に入れたが良いが…先程の様になってしまったのだろう。少女を抱えると雨の当たらない所に運んだ。少女の身体は雨で冷えきっていた。
「ちょっと待っててね」
俺は直ぐに戻り、幾つか入ったパンの入った袋と飲み水、そして傷薬を少女に手渡した。残り少ない金だったが、それで命が助かるならば惜しいとは思わなかった。少女は驚いた顔をして俺を見た。
「…いいの…?」
「うん、早く食べな」
「う、うん…!」
少女は夢中でパンを頬張る。俺は過去と重ねて見ていた。あの時は彼女に助けられたんだ。少女はパンを食べ終わると俺の顔をじっと見る。
「ありがとう、忍者のお兄ちゃん」
「…良かった。まだ何個か残ってるけど…」
「お姉ちゃんに取っておくんだ。お姉ちゃん風邪ひいちゃったからね、代わりにご飯を探しにきたの」
「そうなんだ…お大事に。…お母さんとお父さんはどうしたの?」
「あのね、三日前の寝る前まではね、お父さんもお母さんもいたんだよ。でも朝起きたらいないの…お姉ちゃんとずーっと待ってたけど帰って来ないの…」
返す言葉が無かった。多分この子達は捨てられたのだろう。酷な話だ。
父と母の顔が脳裏に浮かんだ。あの時の惨劇は一秒たりとも忘れた事は無い。もう一度会いたい。それは叶わないが、もし会えるとしたらあの時貴方達に救われた自分は生きて、ここまで成長したと言いたい。
雨隠れは多少豊かになった。あくまで『多少』だ。まだ孤児は溢れ変える程居る。
あの頃とは違い、俺達は忍だ。職がある。しかしこの子達は身寄りも無く働く事も出来ない。終戦に近付いてきた現在、忍でさえ雇われる事はめっきり減り依頼もそう入らない。忍でさえ賃金がなかなか入らない現状で、それでは一般市民は尚更だ。
里長のあの男がどの様な生活をしているのか等知りもしない。俺達国民、一般市民の毎日の生きるか死ぬかの闘い等、奴は頭の端にも置いていないだろう。俺は空を睨んだ。雨が降り頻る。
この国は泣いている。
この国は腐りきっている。政治などただのお飾りだ。国が国民を殺すのだ。長が民を殺すのだ。
滅多に無いが、自国ではなく皮肉にも他国からの依頼で賃金を貰う。それが様々な大国、特に火の国だ。他国に生かされている様で屈辱的だった。だが生きていける程度の金はある。まだ救われているのだ。
いや、彼の夢に救われているのだ。
「…忍者のお兄ちゃんは、なんで戦うの?」
突然の質問だった。
「ご飯が無くてみんな死んじゃうのに戦ったらもっと死んじゃうよ」
「………」
「なんで戦うの?」
「…大切な人達をね、悪い人達から守る為に戦っているんだよ」
「大切な人達?」
「そう。君ならお姉ちゃんが大切な人でしょ?」
「うん!」
少女は明るい笑顔を見せる。
「…でもね、悪い人にも大切な人がいる筈なんだ」
俺は、彼の……俺達の夢を話した。
「…だから今、俺達は皆が死なないで仲良くなる様にしているんだ。今は悪い人でも、仲良くなる様にね」
「………」
「そしてこの国の皆が仲良くなったら、他の国の人とも仲良くなれるよ」
「…本当になるの?」
「うん、必ずなるよ。……いや、必ずしてみせる。そうして皆が仲良くなって、大切な人になったら皆を信じればいい」
この子にとって俺はどう映っているのだろうか。上辺だけを語る大人と同じに映っているのだろうか。すると少女は小指を俺に差し出した。少し間を空け、少女の小指に俺の小指を絡ませた。この子は俺を信頼している様子だった。少女はこう言った。
今は、誰を信じればいい?
俺はこう答えた
今だけじゃなく
これから先も
君の一番大切な人達と
何よりも自分を信じればいい、と
そう言ったのは自分だったのに
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仕事ON長門
ペインが半蔵を貴方呼びしてた=目上には敬語=長門いい子
偽マダラ様がみてる
\(^o^)/
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