「これ知ってる?」って聞いて、

「知ってるよ」って言ってたはずなのに、話がすれ違う。

そんな経験、ありませんか?

 

こんにちは。

薬剤師コーチでワンピース好きでポッタリアンの関口詩乃です。

 

11月は、ワンピース83巻と、ハリー・ポッターと呪いの子が発売されました。

楽しげに読みふける私に、「へー面白いの?それ」というフリッツ氏。

 

詩乃「面白いよ。読んでみる?」

フリッツ「いい。知ってるし」

詩乃「知ってるんだ。ほぅ」

 

昔はこの「知ってる」を信じては、後の会話がすれ違い、

「私の好きなことを大事にしてくれない!」

と勝手に傷ついていました。

 

だがしかし。

人間は成長するものです。

今はむしろツッコミどころだと理解しています。

 

詩乃「それぞれ、どんな話?」

フリッツ「ワンピースって、『ゴムゴムー!!!』(ルフィのマネ付き)って話だろ?」

詩乃「・・・。」

フリッツ「ハリーポッターは、箒に乗って、誰よりも早く飛べるんだろう?」

詩乃「・・・・・・ほほぅ」

 

困ったことに「どんな話?」という質問の回答として全く正しくないけれど、
決して間違いではない
んですよ。この答え。

 

その言葉から想像する内容や範囲や理解度が全く違うだけなんです。

 

でも、
「知ってる」と言われると、
「相手も自分が思っていることと同じことを同じように理解している」
と思ってしまうんですよね。

 

すれ違いの元って些細なことなんです。

 

普段の仕事でも起きています。

 

薬剤師「このお薬の飲み方、わかりますか?」

患者さん「わかります。先生から教わりました」

 

・・・先生から教わったのは「半分に割って飲むこと」。

薬剤師が伝えたかったのは「寝る前に飲むけれど、飲んだ後30分は身体を起こしておいてほしいこと」

 

先生からも薬剤師からも、薬のことを教えてもらえなかった、とおっしゃる患者さんによく出会います。

「知りたいことを教えてもらえなかった」

が原因なんだろうなぁと思うことも多いですが、

案外、この

「互いに同じ言葉で表現していることが、実は理解度や範囲や内容が違った」

も多いです。

 

だから、大事なこと、伝えたいことは

「先生から、○○って教わってます?」

「飲んだ後、30分は起きていて欲しいのですが、大丈夫ですか?」

と、「確認と合意」をすることが、やっぱり大事です。

 

お読みいただき、ありがとうございます。

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こんにちは。

薬剤師コーチの関口詩乃です。

 

先日、友人のAさんからされた質問です。

Aさんは話すことが仕事ですが喉が痛むことが続き、

何回か通院して処方された薬を飲んでも効かず、

仕事が立て込んでいて休むこともできない。

今回、受診した結果、プレドニン(プレドニゾロン)錠を処方されたとのことでした。

 

いろいろ考えたのですが、こんな感じの返事をしました。

・仕事の休みがあるまでの最低日数が処方されていると思うので、飲みきって(仕事の切れ目まで飲んで)、もう一度受診して、次の治療を先生と相談してください

・「免疫反応を抑えるぜ。だから免疫反応のひとつである炎症反応を抑えるぜ。因みに臓器選択性はないから身体中の免疫反応を抑えるぜ」という薬です。

・そういう薬なので、効果は高いけど連用すると身体中の免疫反応を下げるので、いろいろ問題が出ることがあります。だから調子が悪いときに使えばいいやって薬じゃなくて、切り札だと思って使ってください。

 

薬学的にはもう少し細かい説明してもいいのか?とか、どうなのよ?と思わないでもないですが(^^;

 

Aさんは非常にエネルギッシュで、「自分のことは自分で決める!」というお人柄。

プレドニンは飲んだことがなさそう(あったらこの質問の仕方はしない)

出張の多い、代わりのきかない、スケジュール厳守のお仕事。

「ステロイド、ダメ、絶対」ではないけれど、ステロイドってヤバいんじゃない?とは思っている。

 

私が伝えたかったのは

・必要最小限の期間にかっちり使って効果を出す。

・仕事に余裕のあるときはまず喉を使わずに別の治療を考える。

・便利な薬認定で、あとで気楽に再利用しない。

でした。

でもAさん、理由がわからないことは納得しないし、納得しないことはやらないし、そもそも人に決められるのはダメだし。。。

 

そんな背景を考えた結果、

・まず「どうする」にフォーカス

・作用機序の説明は納得して飲むための範囲で、わかりやすく。

・「とっておいてまた調子が悪くなったときに使う」の判断を避けてもらうための情報

を伝えようと決めました。

 

 

私達は、専門家であるからこそ「正しさ」にこだわってしまいます。

もっというなら、「間違えないこと」を第一にします。

もちろん、専門家として「正しさ」は大切です。

 

ですが、

 

相手にどうしてほしくて、

そのために何をどう伝えるのか

 

そもそも

あなたの伝えたい相手は、どういう人で何を知りたがっているのか

 

ということを考えるのが

「人が人に伝える価値」

じゃないか、なんてことを考えています。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

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こんにちは。

薬剤師コーチの関口詩乃です。

 

先日、11月11日はポッキーの日。

今年もポッキー祭りしました(笑)

 

ポッキー見ると、中学時代のB先生を思い出して「元気かなぁ」と思うのと、

「関口、お前のことを理解してくれる人は必ずいるから」

というB先生の言葉を思い出します。

 

B先生、社会科の先生だったのですが、

授業中、何かというと

「これがわかったらポッキー1本!」

とか言っちゃう先生でした。

 

ところで私、中学2年生の終わりに、担任のA先生から転校を勧められた経験があります。

直接の原因は「クラスメートの誰が何をしているか、私に報告してちょうだい」というA先生の依頼を私が手酷く断り、「協力できない生徒は要らない」ということだったのですが。。。

今、当時を振り返ると
「あぁ、生意気だったし、扱いにくい生徒だったろうなぁ」

と自分でも思います(^^;

 

結局、転校を勧めてしまうほど関係性が悪かったA先生は、結局3年間クラス担任で、

もちろん、A先生と仲良しの生徒の一群とは上手くいかず、

女子は群れるもの、という感覚が全く分からなかった(実は今現在も全くわからない)私は対人トラブルも相当引き起こし、

今思い出しても中学時代はハードモードで、

「今日は社会(の授業)があるから学校に行こう」

「今日は大安だから学校に行こう」

と毎日、一生懸命理由を探して学校に行っていました。

 

小さな中学校で、高校受験を控えていて、女子コミュニケーションができなくて、しかも担任と上手くいっていないというのは、いろいろな問題が日々起きるわけで。

 

そのたびに

「ポッキーやるから気にスンナ」

「よしっ!ここまでできたらポッキー1本!」

と、B先生に励まされ、陰に日向に助けていただきました。

 

そんな中、冒頭の

「関口、お前のことを理解してくれる人は必ずいるから」

は、毎回、呪文のように言ってくださった言葉です。

 

「オマエは人間関係をつくるのが下手だ。素早くは作れない。だからじっくり人と付き合える環境に行けばいいんだ」と。

 

「理解してくれる人は必ずいる」

 

高校・大学・社会人と自分の世界が広がるにつれ、この言葉は真実だったと実感しました。

自分に合う場所で、合う方法で生きればいいんだと思うんです。

 

だから、あなたが今、ひょっとして苦しい日を送っているなら、やっぱりこの言葉を伝えたいです。

「大丈夫。理解してくれる人は必ずいるよ」と。

 

あ、因みに。

ポッキー、在学中にもらったことは一度もないんですけどね(笑)

 

昔話をお読みいただき、ありがとうございます。

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薬剤師コーチの関口詩乃です。

 

長くなるので本題は次回に!と言ったまま、2か月以上経ってしまいました。

ごめんなさい。

今更感満載ですが、前回の続きです。。。

 

 

2)子供の貧困がもたらす困難について

相対的貧困について話をすると、

「本当に貧乏なら、そんなに部屋の中がモノであふれていないはず」

「あんなにモノを買えるのに貧乏なんて」

ということをよく耳にします。

 

うーん。

ちょっと想像してほしいんです。

 

ずーっとお金に困る生活をしているお家に生まれ育ったとします。

物心ついたときから、欲しいものがあっても買ってもらえません。

保育園・小学校・中学校と、周りのお友達がもっているおもちゃや文具。

友達同士のコミュニケーションツールにすらなっているゲーム。

どこかの段階で、自分の家がお金がないとわかるようになったら、なおさら「欲しい」なんて言えません。

 

ずっと「欲しい」という気持ちをあきらめてきた子が高校生になって、アルバイトして自分でお金を稼げるようになったら・・・。

 

ずっと抑えつけられてきた物欲が爆発しても無理はないと思いませんか?

 

親御さんの教育方針で「ゲームは持たせない方針です」等というのとは、わけが違います。

「持たない」と「持てない」は大きな違いです。

特定のものを「理由があって」「敢えて」「持たない」はその家族の選択の結果ですが、

「持てない」は強制力なのです。

 

物欲や衝動を制御できるようになるには、経験の積み重ねが必要です。

人は成長過程で、物欲や衝動が小さなうちから、小さな制御をすることを積み重ねて制御力を身につけます。

 

それを、制御を学ぶ機会のなかった子供に対し、「制御」ではなく「抑圧」で抑えつけられて大きくなった物欲の衝動を、どうやっていきなり抑えろというのでしょう?

抑えられないのはその子のせいですか?

 

更に、

「コストパフォーマンスの良いお金の使い方をする」

「本当に欲しいもの、本当に良いものを選ぶ」

ためには、経験だけでなく情報も必要です。

しかし、貧困の中で育つことで、「モノやコトを自由に選んで見極めて得る経験をする」という環境にいないため、

必要な情報につながるどころか、そもそも「そのような情報がある」ということを知らずに育ってしまう危険すらあります。

情報は、本当に必要な人にほど届かない・・・と思ったことすらあります。

 

 

また、「専門学校や大学への進学希望があるなら、稼いだお金をなぜ貯金しないんだ?」という意見もあります。

一見、もっともです。

 

しかし、将来に対してお金を貯めようと思うのは、未来を信じることができる人が、未来をデザインできる場合のみです。

 

その日その日をどうやって暮らすか、という家庭で、どうやって未来をデザインできるのでしょう?

 

しかも、もし稼いだお金を貯めておいたとして、そのお金、明日には「生活費が足りない」と使われてしまうかもしれません。

 

大人なら断ることもできるかもしれませんが、相手は子供です。

親に生活費として家に入れてくれないかと言われて、子供が断れますか?

そんな危険があるなら、今のうちに、欲しいものに使ってしまおう、と思いませんか?

 

・物欲や衝動を制御すること

・よりよいモノやコトにつながるための情報を得て経験を積むこと

・未来を信じる力

・貯蓄を目的のために本当に使える、という信頼

 

貧困であるが故に、これらのことを身につけられないからこそ、問題が起きているのです。

しかも、これらに起因する問題は、大人になってもずっと続く可能性が高いです。

年齢が上がればどうにかなるものではなく、経験の積み重ねで獲得するものだからです。

 

そうやって子供の貧困がいつしか大人の貧困となり、次世代に子供の貧困を連鎖させていく。。。

そうはなってほしくありません。

 

 

 

子どもの貧困は、この国の未来につながる大問題です。

でも、だからこそ。

もし、子供の貧困を助けることができたら、未来への影響が大きいなぁと思っています。

 

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こんにちは。

薬剤師コーチの関口詩乃です。

 

この数日、「貧困女子高生ヤラセ疑惑」の炎上が気になっています。

 

 

NHKで貧困女子高生として紹介され、現状を訴えた高校生が、写り込んでいた自室の持ち物や過去のSNS投稿から散財していた事を突き止められ、ネット炎上している件です。

詳しい内容や経過はコチラの記事コチラの記事を参照していただくとして。

 

ただ、今回の件、図らずも

1) 子どもの貧困が絶対的貧困ではなく相対的貧困だということ。

2) 子どもの貧困がもたらす困難

がよく現れている事例だと感じています。

 

1)の相対的貧困について

必要最低限の生活が維持できない「絶対的貧困」ではなく、「相対的貧困」は所得格差による貧困です。

だから、

「本当に貧乏っていうのは・・・」というイメージと、子どもの貧困で登場する貧困のイメージが、なかなかかみ合わないのです。

 

「昔はもっと貧乏だった。それに比べたら・・・」という人の気持ちは理解します。

確かに、今問題になっている「子どもの貧困」は「生きていくことが難しいレベル」ではありません。

 

ときどき命の危険を感じるレベルの貧困者がメディアで紹介されますが、そもそも「子どもの貧困」はそのレベルを問題にしているのではなく

「相対的貧困で子どもの未来が狭まること」

が問題にされています。

 

問題は「生命維持できるかどうか」ではないのです。

だから、

「生きていけるならいいじゃん」

は答えになっていません。

 

今回の炎上で

「本当に貧乏なら、そんなに部屋の中がモノであふれていないはず」

「あんなにモノを買えるのに貧乏なんて」

という意見をたくさん見ました。

 

・・・これ、まさに

「子どもの貧困が引き起こした問題」

なんじゃないの?というのが私の意見です。

 

長くなるので本題は次回に(ごめんなさい)

 

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2016年9月10日(土) 川崎にて、”コーチングを物語的に理解する講座”『JCAK第18回コーチング解体新書』を開催します!

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