今の気持ちをあなたにすべてあなたにささげられたら


きっといろんなものが溢れて流れてしまうものがある


流れ出たものはもう戻ってくることはない


追いかけてもつかめない


やがて陽に照らされると流れた道も消えていく





存在を示したい


どんなに遅くなっても


君を待っている


それがわかったような夜


言葉はなくても


あなたの背中はあたたかい

なにげなく


軽い音とともにやってくる


さびしいの?


会いたいの?


どうしたいの?


とりあえずは


元気みたい


こんなことで嬉しくなって悲しくなる


これから先、もうあなたには言えないだろう


あのとき、なぜ言えなかったのだろう


自分はどんなに小さく情けないやつなんだろう


伝えられていたらなにか変わっただろうか


それはこれから先、もうわかることはないだろう



あたたかい風は

どこかへひゅるりと吹き過ぎていってしまったのか

わたしを残したまま

でも風がくれたぬくもりは今でもほんの少しこの手に残っている