ご無沙汰しています。
あっという間にもう7月。
夏休みも目前ですね。

学校が始まってから1人バタバタして、ここまで本当にあっという間でした。
でも本当に穏やかな毎日で、大げさでも、こんなふうに日々を過ごすことを許されるなんて、信じられない気持ちでいっぱいです。

毎日そんなふうに思い、その毎日を更新し続けてこれました。
本当に幸せなことだと思います。


簡単ですが、ここまでのことを振り返りたいと思います。
5月にあった運動会のことは、別記事で書き残したいと思います。
いつになるかはわかりませんが。


5月半ばに運動会を終えてから、個別相談を学校と行いました。
メンバーは通常級担任、支援級担任、校長、私です。

相談の主な内容は、支援級利用のスタートに向けて、でした。


GW明けまでは、一年生の学習内容は、学校に慣れるためのものが多く、かなり変則的でした。
学校探検とか、学級活動的なもの、勿論国語や算数もありましたが、中身はまだまだ簡単です。

そういった日々を予測して、支援級の利用はせずにしばらく普通級で様子をみる、そう入学前から決めていました。
そして万が一にも、そこでやっていけたら、そのままもあり得る、と。
そういう一縷の望みを持っていた家族もいました。


事実、入学式を終えて、
初めて登校班で登校を開始した日から、
GW明けまで、特に大きな問題はなく過ごせたように思います。

少しずつ少しずつ、本人もしんどくなってくるはずと、こちらは常に警戒と観察を怠らずにいたつもりでしたが、そんなふうに思うようなことはあまりありませんでした。

ただやっぱり、身体的な疲労はすごくありましたね。
水曜日くらいから疲れてきて、夕方少しイライラしたり、夜は横になったら2分くらいで爆睡とか。
でも翌朝に引きずることはほぼなく、毎日6時半には起きて、ご飯をしっかり食べ、7時半に家を出ていきました。

後は偏食の件で一回学校に連絡を入れました。
給食が始まる前の日に本人が不安がっていたので、大丈夫だと伝えるために、担任にTELをしました。

本人は、
こども園の給食の人たち=調理員さんは、僕が野菜を食べれないことを知っていてくれた
でも学校の人は知らないから心配
そう言っていました。

担任に上記のことを伝え、
全く食べないというわけにはいかないけれど、一口は食べようね、
というくらいのところから始めていくので大丈夫と言っていただけました。
こちらの望む十分な対応でしたので、助かりました。

メニューによっては、ほぼ食べれないという日もたまにあるようですが、それでも園時代よりは確実に食べています。
量は食べれなくても、「複数のものを口にするということ」こそができずにいたので、そこが少しずつでもクリアできていることがすごく嬉しいし、成長だなと思います。

GW明けまではこの程度の問題でしたが、はっきり言ってこんなのは私の中では全く問題というレベルではなかったので、毎日本当に驚きの日々でした。



そしてGWが明け、本格的に学校では運動会の練習が組まれていきます。

その期間およそ二週間でしたが、これについては別記しますので中略。


運動会の練習をしている頃から、終わったら相談だなとは思い始めていました。

運動会によるストレスとみられるもの以外で、大きな問題はないように見えましたが、ここへきて少しずつ本格的になってくる授業でチラホラ不安に感じることが増えてきました。




具体的には
ひらがな
です。



長男はひらがなの読み書きが完璧でないまま、入学しました。
かろうじて読みについては多少できるようになったかな、の程度のスタートでした。

最近のお子さんはみんなできますよね読み書き。
年中くらいから早いお子さんは習得しているのかもしれないですね。

長男は文字に対する興味が希薄で、新しいことに挑戦することも苦手だったから、興味もないものに不安感を抱えながら挑戦するなんてことはできず、結果後回し後回しできてしまいました。

ただ結果として、それ自体は別に問題なかったようにも今でも思います。

お世話になった園時代の担任が、

字なんていうのは
本当に覚えたい!と思えば1日で覚えてしまうものだ
だから無理強いもしなくていいし、本人の意欲が出てからで十分

と言っていました。


いろんな考え方がありますが、私はこの考え方に救われました。
日々苦手なことを頑張っていて、集団活動の中でいろんなことを学んでいる長男に、この上本人の望みもしない読み書きなんてツラいと思っていたからです。
逃げる気持ちがあったのも否めませんが。

そんな長男でも気がつけば読みの理解が進み、小学校に入ってから、勉強する!というモチベーションにうまく引っ張られ、それなりに書けるようになっていきました。


が!

やはり、当然ながら、
周りのペースに比べると遅いですし、
既に、復習くらいのつもりでひらがなの授業を受けていた周りの子どもに比べると、拙さは目立ちました。


綺麗に書けない
文字をパーツで見ているからか、
「す」を真ん中の丸の部分から書き出したりする
当然書き順なんてめちゃくちゃで…
それ以前の問題状態。


宿題も国語の時だけ、明らかにツラそうでした。


なぞり書きでも、
習っていない字は書きたくないし書けない
と先生に宿題についての配慮を連絡帳に書いたりしながら、運動会の前の日々をなんとかしのいでいました。

そういった日々の中で、支援級の利用を考えた方がいいなと感じていました。
それまでも介助員さんが長男について通常級でもフォローしてくれていましたし、連携は取れていましたが、もっとしっかり向き合っていくべきことだなと思っていたのです。

読み書きは生きていく上で不可欠。
その基本中の基本を今おろそかにしてはならない。
そう強く感じていました。


そして運動会終了後、相談を申し込みました。


相談の際に
このように考えていること
本人もつらそうであること
支援級利用を開始して、ひらがなのフォローアップをお願いしたいこと
を伝えました。


そこで通常級の担任からも
最近はずっと国語がツラそうだと報告を受けました。
トイレに行きたいとその場を離れることが多くなったとも。
長男はしんどい時はトイレに行くが定番です。
やっぱり学校でも既にサインは出始めていました。


担任とも意見が一致し、
私の腹は既に決まっていましたが、
一つだけ心配なことがありました。

それは本人が支援級の利用を納得するかどうか、ということでした。


結局支援級在籍について、まともな告知なしでここまできています。
現在、普通級で国語も算数もやっているのに、なぜ僕が支援級へいかなければならないのか。

そんなふうに本人が思ってしまったら…
それが一番心配でした。


しかし、これについては、あっさりとクリアになりました。
まさに拍子抜けでした。


長男は
介助員が自分についていてくれていることは勿論、自分が支援級在籍の子どもであることを既に理解していました。



支援級の担任が教えてくれました。


長男がひょっこりと支援級を覗きにきて、
「先生、僕はいつからここで勉強するの?」
と聞いてきたそうです。

そしてその表情は決して暗いようなものではなく、ここで勉強したい!という気持ちがありありとわかるものだったと。


長男は私の想像なんて、大きく越えていました。
支援級についてのネガティブな気持ちなんて一切なく、むしろポジティブに「特別」だと感じているようでした。


私の想像ですが、これは長男の今までがあったからこその思考ではないかと思います。

3歳から入園し、3歳半から加配支援児となり、多くの支援を受けてきました。
診断名もなく、限りなく白に近いグレーですが、それでもずっと困ってきて、信頼できる大人と友だちの力を借りながら、過ごしてきた子です。
自分が困っているという自覚がある子どもなのです。

今までの経験で、
支援の土壌が彼の中に既にあって、
そしてありがたいことに、そこにハズレは一つもなかったんです。
だから彼にとってそこはとても暖かくて、安心できる場所なんだと、彼は既に無意識にでも感じてるのではないかと思いました。


これなら大丈夫だと思いました。
支援級に行っても何の問題もない。
むしろ、きっといいことしかない。
そんなふうに思いました。


そこから先はあっという間でした。
翌週から支援級利用が始まり、国語のひらがなの書きのフォローアップを進めてくださいました。

既習のひらがなにも戻ったりしつつ、気になる字は連絡帳に書き、連携を取り、苦手を少しずつ少しずつ潰していきました。

以前は本当にヨレヨレで適当な字でしたが、最近はしっかりとした字を書くようになりました。
止めはねも意識していることがわかります。

明らかに綺麗になったので、本人も達成感を感じやすく、嬉しそうです。


ちなみに算数は本人が得意なこともあり、
通常級の頃から特に問題はなかったですが、
支援級で取り組むようになったことで、通常級の進度を越したそうで、それも嬉しいようです。

国算共にいえることですが、
本人がよく問題を読まずに焦って取り組みがちで、問題の意図をとりこぼしたり、ケアレスミスが多いです。
でもそんな時に、横で一言「落ち着いてやってごらん」と声をかけてもらえるだけで、全く取り組み方が違ってくると思うんです。

失敗を恐れ、比較的完璧主義な部分があって、一番にもなりたがる長男なので、焦ってささっと適当気味に解いてミスするって本当に多くて。
でも直すのも嫌!で指示も入りにくいという悪循環でしたが、支援級利用が始まってから、宿題の直しも少しずつスムーズになってきました。


ちなみに、
支援級利用開始により、国算の通常級の授業を抜けることになったことをクラスメートに説明するかどうか、についてですが。

通常級の担任が長男本人に確認したところ、
クラスメートに説明して構わないという返事だったそうでした。
そしてその通り説明してもらったようです。

支援級利用についての偏見はやっぱり心配ごととしてあります。

今はまだみんなピュアで、長男も友だち関係に問題なく過ごせているからか、偏見は育ちにくい状態ですが…どこまでそれでいけるか。

その後ろにいる保護者についても、支援級利用の子どもについての偏見を持ったりしないか、心配はつきません。

本人が気にしていないのが一番だから、それでもう十分ですが、不安や心配は際限がなく、尽きることを知りません。
贅沢なことはわかっていますが。



そんなこんなで支援級利用が始まり、1ヶ月が過ぎ、もうすぐ夏休みです。
これまで登校拒否的なことは運動会前の一度しかありません。
その時も休むことなく、納得して遅刻して行けています。

小さなトラブルもあるようですが、その程度のトラブルは成長に欠かせないものだとも思います。
支援の手を借りながら、自分の気持ちをコントロールする術を学んでいってほしいと願っています。

先日、嬉しい話を聞きました。

「支援級で勉強すると、安心できるんだ」
そう長男が話してくれました。

嬉しかったです。
そういう場所になってほしいと願っていましたから。

連絡帳で支援級の担任にも伝えました。
喜んでくださいました。


葛藤もありましたが、支援級に決めてよかったと思える今を過ごせていることに感謝しています。


次回は運動会についてです。