“大きな成功を手にすると、大きな試練もやってくる”
成功者の自伝的映画を見るといつもそのことを思う。
成功すると計算高いイエスマンたちが群がってくるからなのか、
巨額の財産を手にすることで狂ってしまうのか…。
いずれにしても、こうしたサクセスストーリーのラストには不運な死がやってくるのはどうしてなんだろう。
ま、そうした人生の方がドラマチックだから映画化しやすいってこともあるのかもしれないけれど
「エルヴィス」も、そんな悲しいサクセスストーリーのひとつ。
でも、彼の場合は成功うんぬんというよりも、悪徳マネージャーとの出会いが人生を大きく変えたような気がする。
大きな成功もしたけれど、人生は悲しくなってしまったという…。
とても長い映画だけど華やかな映像と音楽でまったく飽きることなく最後まで楽しめた♪
この映画を見るまで、名曲の数々は知っていたけれど「ドーナツを食べ過ぎて太って亡くなった人」って印象だけだった
けど、この映画を見たら「きっとエルビスは良い人だったんだろなぁ」と、彼の人となりに触れて、あったかい気持ちになった
最後に流れる本人の映像の、人の好さそうなあどけなささえ残る笑顔がそう感じさせてくれた。
と同時にグッときてしまい、思わず嗚咽が漏れそうになった
エルビスは良い人だった
そんなことに気づかせてくれた素敵な映画だった