前回の続きです。
-貿易マーケティング-
この科目については、テキストは買わずにアドバンスマニュアルの10章のみを読んだくらいです。過去問を解いた感じだと、設問の1/3くらいはテキストに載っていました。
もちろんこれだけで網羅できる訳がないのですが、配点が50点しかない科目なのに新しく教材を買うのはもったいないというのが正直なところです。
もし、きちんと勉強しようと思った場合、この科目に特化したテキストは出版されていないようなので、選ぶとしたら一般向けに販売されているマーケティング基礎みたいな本になるかと思います。
ただ、この分野は幅が広い為、それらを全て読んでも「で、どこが出るの?」となり
かねません。
その為、問題傾向の把握の為にも過去問は必須だと思います。
マーケティングも貿易実務同様、頻出問題が確実にありますので、過去問をやればそれなりにとれるようになります。
私は過去問を2週して本番は34点でしたので、決して高いとは言えませんが、合格ラインが7割なのでほぼ合格ラインには届きました。
個人的には配点が低いマーケティングに注力するよりは、貿易実務や英語を重点的に対策した方が合格はずっと近づくと思います。
また、過去問の解説だけで理解ができなくても、マーケティングに関するワードはググれば情報はたくさん出てきますので、教材は過去問とネットで十分かもしれません。
-貿易英語-
英語も過去問を解くのみで特にテキストは購入しませんでしたが、それでも大体8割~9割は安定してとれていました。
最近受けたTOIECは660点でしたので、英語の読みは普通レベルだと思います。
内容としては英語が得意な人、またはTOIECなどで英語の試験を受けなれている人はそんなに苦労しないレベルだと思います。
ただ、Web試験の場合は英語が得意な人でも、油断していると点数を落とす事になる可能性が高いです。
まず問題構成は、大問1英文を読んであてはまる和訳を3つから選択、大問2逆に日本語を読んで英訳を3つから選択、大問3英文を読んで該当する語句を選択、大問4長文を読み設問に適した日本語の分を選択の4パターンです。
何が危険ポイントかと言いますと、第一に時間制限です。
紙の試験での1時間であれば大問毎の時間配分は自由ですが、Web試験の場合は各大問毎に制限時間が決まっています。
ですので、もちろん制限時間を超えたら即終了、余裕をもって終わった大問があっても他の大問で時間が追加されるなんてことはありません。
その中で最後の大問1と大問4長文の制限時間はそれぞれ20分で15問分を回答しなければなりませんので、まずそこでハードルがあがります。
第二に全ての問題がシャッフルされます。
設問も含めて全て大問毎にシャッフルされるので、受験生によって回答の選択肢も異なります。
ですので、自己採点を考えている方は回答した内容をスクショなどで保存しておくと良いと思います。
私はパソコンの画面をスマホで撮影しました。笑
話はそれましたが、このシャッフルで一番の問題が長文です。
紙の試験の場合、設問は長文の流れに沿ったつくりになっています。
例えば、設問1に対応する文は冒頭に書いてあり、設問2に対応する文はその次、設問3に対応する文はまたその次…といった具合で、文章の流れと同じ流れで設問が作ってあるため、順番に読めばおのずと答えが書いてある箇所が分かる仕様です。
ですが、Web試験の場合は設問の順番がシャッフルされているので、上記の方法をとることができません。
1回読んで全て理解できる人であれば問題ないと思いますが、トピックの内容によってはレベルがぐんと上がる可能性があります。
私は勉強する際に時間を決めて、問題も自分でシャッフルして解くようにしていました。
とりあえずシャッフルに慣れることで本番も落ち着いて取り組むことができました。
また大問1についても、全部の英文を読もうとすると時間が足りなくなるかもしれませんが、正直全部読む必要はないと思います。
理由は和訳の間違いが単語レベルなので1文目を読んだだけで回答が分かってしまう事も多いからです。
正直に言うと私は大問1については本文をすべて読んだ文章の方が少ないです。そのくらいハッキリ間違いが分かります。
例えば実際に合った過去問で1文目がThank you for ‾と書いてあるにも関わらず、和訳にありがとうございますがないとか、encloseなのに添付すると訳してあるとかそういうレベルです。
ですので、先に和訳にざっと目を通して一文目で明らかに違う選択肢があれば、3つの選択肢から2つに絞ることができます。
私は最初の1文と最後の締めの1文で解答を絞ることが多かったです。
以上のように、コツさえ分かれば英語に自信がない人でもすんなり解けるようになると思います。
ただし、大問4の長文はWeb試験の場合は英語が得意な人でも注意が必要です。
長くなってしまいましたが、以上が率直な感想です。
私は仕事を始めた当初にC級を受験しようと思い勉強したものの、途中で投げ出したくらいなのですが、B級は実務歴2~3年の方対象という事もあり、そこまで難しさは感じませんでした。
ですので、B級を未経験や仕事を始めたばかりで受験しよう思うと、ちょっと大変かもとは思います。
ですが、過去問をやって頻出箇所をきちんと理解できれば、おのずと点数は取れるようになるので無謀とは思いません。
私は今回受験して合格した事が、仕事への自信にもなりました。
この記事が今後貿易実務検定を受ける皆さまの一助になれば幸いです。