覚えの乏しいものを先に一つ

弔いの飯の集いに似た物事

愚かな政が前の首に

己が賜を乞い媚びたる

笑われ者の老いた男が居たか

次に昼のあと

始まりは此れも覚えが乏しいが

吾は姥と姥が妹らと

列なる車か乗り合いの車に座って居る

(かなりゆったりと間の有る席の造り)

吾が姥は席より尻がズリ落ちるので

姥が妹の拵えたるか調えたる尻当てを

敷いて座りたる

其の車が中での物事に時を過ごし

其の内に

止ん事無き人も夫婦で入り来たる

(二月二日の節分と同じく前の代の人で

 吾の直ぐ後ろの席か

 一つ越したる席に腰を下ろした

 吾は姥らとは向かいなる列なりに

 吾が櫛と座って居る

 進みたる前を向いて右手側に

 吾と吾が櫛

 其れと止ん事無き老いた夫婦

 吾が姥と姥が妹は左手側の尻寄りの席

 其れらの他にも見知らぬ人が多く居る)

列なる車か乗り合いの車が内に見えるが

待ち合いの室にも思える

其の故は

何かの催し物が地へ

通り路を経て地続きになりている

(列なる車か乗り合いの車とすれば

 降りること無く

 頭の先が通り路より

 催し物が地へ入れる)

そして

吾らは何かの催し物の地へ入るが

其処での見物なのか何かが詰まらないので

吾だけ列なる車か乗り合いの車が内に戻る

吾は喉の渇きを覚えたので周りを見遣ると

いつ現れたるか氷室箱が有り

占めたと扉を開けて探りたるも

飲み物が無く

何事かも詰まらなく渇きも潤せず

踏んだり蹴ったりと落ち込みて

己が席に戻ると

いつの間に戻りたるか

吾が姥が後ろで声がする

振り返りて向かいたれば

吾が姥は席の座り心地を罵っている

姥が妹の居らぬ故に

尻当てが無くズリ落ちるのだ

憶えている/思い出せるのは

此んな所までか


これに思い出したるあれば

追いて記す事もありや