FabLabは3Dプリンターやレーザーカッターなどを備えた市民の工房として活動しています。
ルーツはMITメディアラボで行われていた研究のようですが
日本でも鎌倉を始めてとして既に5施設が立ち上がり、さらに8/26にFablab関内(横浜)がオープンになりました。Makerムーブメントの重要なファクターとして、日本でも存在感を高めつつあります。
世界中に存在するFabLabのマスター達が一同に介して行われる世界FabLab会議が、今年日本で開催されていました。今回は第9回でFAB9と称されています。世界中のFabLabが持ち回りで国際会議を開催するため、日本で開催されるのはおそらく最初で最後になるとのことでした。
僕はその中で、唯一一般参加が可能な国際シンポジウムに参加してきました。シンポジウムは11人のプレゼン、パネルディスカッション、FabAcademyの卒業式、FabLabをテーマにしたドキュメンタリー映画の上映という構成。
参加後、一週間してみてFab9がどういうものだったのかということ考えていました。
11人のプレゼン中にFabLabネットワークで起きた
同じ出来事を題材としていることが多々ありました。
鎌倉で職人が作った皮のスリッパの型のデータをアフリカに送り
素材や柄に現地のアレンジを加えた話などは、複数のプレゼンで登場しました。
しかし、同じ題材に対してネットワーク、ビジネス、教育、国際開発と
プレゼン者によって切り口は、さまざまでした。
FAB9を主催しているSFCの田中浩也先生は
30年前のパソコンの登場、15年前のインターネットの登場につづく
デジタルファブリケーションという大きな可能性をもった分野を
今回は傍観者ではなく当事者として興奮をもって迎えている、という発言をされていました。
日本でもこの界隈の話題が、大きな注目を集めるようになったのは2012年の末ごろから。
「3Dプリンター」という単語を知らない人も、まだまだ存在します。
FabLabを含めたデジタルケーションやパーソナルファブリケーションの領域は
胚のように細胞分裂の初期段階にあるのだということを感じました。
今後、細胞分裂を繰り返し、手足や頭などに分化してゆくのだと思います。
技術、教育、ビジネス、医療、国際協力など、今回プレゼンテーションの舞台にたったFabLabのマスター達は分化されていく各分野でそれぞれの核になってゆくのでしょう。
Fab9のシンポジウムでは、活発に繰り返される細胞分裂の鳴動を聞くことができました。
関連する分野は多様で、それぞれが深く掘り下げられていくのだと思います。