「もしもし」と出たら
開口一番、「死んだ!」と涙声の父。
そうか、おばあちゃん死んじゃったのか。
うん、そうかとしか言えなかった。
涙、出なかった。
寂しくないわけじゃない。悲しくないわけじゃない。
ベッドに横たわってるのは同じなのに死んじゃうとこんなにも違って見える。
魂が抜けるってこういう感じなのかな。
昨日、帰るときに力振り絞って両手でバイバイしてくれたの、嬉しかったよ。
もう暖かいおばあちゃんには会えないんだよね。
でもまた会えるじゃん!
今世での使命は全うしたんだよね、おばあちゃん。お疲れさま。
よく頑張ったね。
また来世で会おうね!
できたらまたおばあちゃんの孫で生まれたいよ。
ぶっきらぼうな愛情だったけど、私はあなたに愛されてました。
たくさんの愛をありがとう!
待っててね、おばあちゃん。