おばあちゃん。
点滴だけで三週間。
昨日久々に会ったら、小さく手を叩いて、おかえりって絞り出すように言ってくれた。
私の名前呼んで、「一番目やな（長女）」と。
意識はしっかりしてる。
今朝おはよーって言いに行ったら、手を伸ばして来た。
顔近づけたら、私のほっぺ触って「ほわほわ」って。
…冷たい手
おばあちゃんの足の指、チアノーゼで真っ青。
よし！ワタナベ薫さんが言ってた、生きてるうちに親の足を洗う、をやってみよう。
お湯で濡らしたタオルで優しくふく。
指の間も綺麗に通す。
ちょっと冷たいね。
歯もなく、骨盤が浮き出た、冷たいカラダ。
これに96年入ってたおばあちゃん。
敵わない…
この足には私は到底かなわない。
経験が詰まってる。
約１世紀を駆け抜けた一人の人生。
私がなにをしても絶対かなわない。
そして伝えたかった言葉を手をさすりながら何度も呟いた。
「おばあちゃん、ありがとな」
この世に尊い命を繋いでくれてありがとう。
あなたがいなければ、私も娘もいないんだよ。
泣き言言わないし、お母さんとケンカするし、いつも不機嫌そうな顔だったおばあちゃん。
でも今ちゃんと気づいたよ、、、
私、愛されてた。
おばあちゃんにめちゃくちゃ愛されてた。
大学生の時、一人暮らしの誕生日に手紙くれたね。
１回目の離婚で拗ね散らかしてたときも誕生日にイラスト付きで手紙くれたね。
愛してくれてありがとう。
私のこと、大好きだったんだよね。
受け取るよ。
いつも気づくの遅くてごめん。
おばあちゃん、
私も大好きだよ。
起きたらそう伝えよう。
偉大なるおばあちゃんへ。