SideS


怖かった、付き合っても別れるんじゃないかと思った。

余裕が無い日々に告白されても。


自分の仕事にダメージが来ても困る。

仕事人間だから仕事無いのは辛い。


でも、一緒にいれたらって思うようになってきた。


「翔さん?」


「なんでもない」


言えるはずない。

自分から告白することなんか出来るわけない。

だって、断ったんだよ?

断ったのにどうやって告白するんだよ。


「ふーん、どっちでもいいけどいい加減はっきりとしてくれる?」


「え?」


「勘違いしそうになる」


「え・・・」


「分かんないの?嫌でも翔さんは態度に出やすいから。 好きなのかなって」

 

そ、それは・・・

好きでも言えるはず無かったし依存してしまいそうで。

仕事は楽しいしメンバーと会える時とか後輩といる時友達など話していて楽しいのに。

1人で家に帰ると毎日寂しく感じてしまう。


「一緒に住んでくれる? 沢山甘えたり依存してもいいの? 多分潤が好きな俺ではないと思うんだ」


初めて会った時からと言われたけどカッコイイって言われたけど。 凄い人って言われても俺そんなんじゃない。


潤の方が凄いし俺なんかよりもモテるだろう。


「変なの。 翔さんは翔さんじゃん? それが俺にだけ見せてくれる翔さんなら歓迎だよ?」


「え?」


「だからそんな翔さんも好き。 そりゃプライベート知らないことってあると思うからお互い様じゃん。 理想は翔さんと幸せになることだし」


「潤・・・」


確かにプライベートをどれだけ知ってるかと聞かれたら。

ちゃんと答えられるか分からない。


「翔さんって恋愛に怖がりだよね。 てっきり高所恐怖症だけかと思っていたけど」


「潤//」


「甘えてくれるのは嬉しいな。気を許す関係って感じじゃん?」


「それはそうだけど・・・」


「負担にならないよ。好きな人だから」


「ほんと?」


俺、不安なんだ。

とても不安だから逃げたんだ。


「翔さんは賢いのにこういう時だけおバカさんだよね。 大丈夫だからね?」


「ありがと」


好きな人に甘えられる。

好きな人が家にいる。

こんな幸せを怖がってしまう逃げてしまった。

でも、もう逃げない。


逃げることも怖いから。

なら、潤と一緒に怖いことを乗り越えればいいんじゃんって思えた。

 

なんか今までなんて言えばいいのかな、重たい空気だったのに潤にとってイメージが違っても変わることがないって言うのが嬉しい。

そして自分らしくいればいいんだって強く感じだ。


これが約1か月前ぐらいの話。

要はまだまだ付き合ったばかりなんだよな。


その後はどうしたんだって?

それはそれはラブラブだから収録日、久しぶりに潤と仕事できたからつい2人きりの空気になってしまった。