潤の誕生日前と誕生日と次の日は決まっている。
今日は前日だから旅行行くのに準備する。
誕生日前にあれこれ溜まっているのもを吐き出した。
宿題は終わらせ潤のスパルタ勉強合宿をして。
んで、久しぶりに実家に帰って俺の思いをぶつけてきた。
やっと分かってくれたと思った。
父さんは理解してくれて好きなように生きなって言ってくれた。
母さんは泣き叫ばれた。
何度も理解できないと言われた。
「母さんは学歴や見た目で過去に虐められたことがあったんだ。 だから求めてしまう。 そんな自分を今でも。 全部は理解できなくても母さんの気持ちも理解してあげてくれ」
そう言われちゃうと俺の方が悪いって感じじゃん。でも、世の中学歴社会で見た目が重視されるから仕方ないのかもしれないと思った。
「潤?」
「僕ね、翔くんに喜んで欲しい」
「だからプレゼント?」
「うん、僕の誕生日プレゼントは物じゃない。 喜ぶ顔がプレゼントになるんだよ?」
「分かった」
潤がそう言うなら物を渡そうと考えていたけど沢山笑顔でいることにした。
そして、当日は晴れていい天気で。
「着いたらエッチしようね?」
せっかくいい気分なのに潤はエロいことを考えていたのか。
「うん」
誕生日だし好きにさせたい。
それに俺だってやっぱり愛したいから。
俺はサプライズを用意している。
夕食は部屋で。
朝食はバイキングとなっている。
本当は花火を打ち上げる日ではないけど打ち上げて欲しいと頼んだ。
時間は向こうが決めることを条件に成立した。
本格的なセックスは夜にお預け。
「翔くん、楽しみだね?」
「そりゃもちろん。 せっかくの旅行だし」
潤の誕生日に旅行に行きたかったからどうしてもお願いして空いてるところに予約した。
夕食になり美味そうな魚や肉が沢山だ。
「ふふっ、豪華だね?」
「美味っ・・・」
「ね、凄く美味しい」
潤はピールを飲み始めた。
実はビールには興味がある。
大人ってイメージだし酔っ払うのかなと気になるし。
「そんなじっと見ても飲ませないよ?」
「飲むわけないだろ」
潤が酔ったらその相手しなきゃいけないし。
食べている最中に外から音がした。
「潤、花火!!」
窓を指した。
良かった。
「あれ? 今日花火上がらないんじゃないの?」
「俺が頼んだ。 サプライズだ」
「綺麗~」
潤は花火を見ていて食べるのが進んでいなかった。
だんだん感動してるのか涙流してるし。
花火が終わっても泣いてる潤をどうしようかと悩み始めた。
「サプライズ、苦手なんだ。 でも、嬉しかった」
「それは良かった」
「温泉入ろっか」
温泉に入ると疲れてはいないと思っていたが疲れていたのか疲れが取れた気分だ。
「潤」
「ふふっ、いいね?」
「そうだな」
「上がろっか」
「うん」
上がって俺の世話をしてくれる。
最初は例えば服を着させるとか髪の毛乾かすとか恥ずいが最近はそうでもなかった。
か、人がいるってなると別だ。
さすがに服は自分で着た。
潤はショックを受けている。
これだけでショックされても困るんだけどな。
俺はしょうがないと思い部屋でドライヤーすることを決めた。
部屋まで帰る廊下。
手は繋げないが距離は近い。
「ほら、俺の髪の毛乾かせ」
「ありがと!!」
潤にされるのは悪くないしな。
誕生日にショックな顔するな。
「ね、翔くん」
「ん?」
俺の耳元で・・・
「翔くんの髪の毛触ってると他の部分も触れたくなっちゃうね? そしたら反応して乾かすだけじゃなくなるよね」
と言ってきた。
馬鹿だ。
どうして潤は俺よりもエッチな野郎なんだ。
大人ってほんとエロいことばかり考えるよな。
「ん・・・」
乾かし終えるとキスされた。
そんな熱い瞳するなよ。
俺まで今すぐ欲しくなるだろ?
潤だけだ、そんな熱い瞳をしてどうしても欲しいと思う人。
最高のバースデーにするためにしょうがないから体が翌日痛くなろうと沢山されてやるよ。