次の日のお客様は和也様でした。
彼からは鋭い頭脳が見えていました。
ゲームがお好きでゲームのことを考えていると言う感じですかね。
でも、その彼から綺麗な黄色い光が見えました
きっとゲーム業界のトップにたつお方なんだと分かりました。
それはとても貴重です。
ふふっ、彼のゲーム頭脳はとても繊細で私もゲームというものの楽しさを学ばせてもらいました。
それにそこまでトップになる方がどのように乱れるのか興味を持ちましたので今回は料理の中に入れさせてもらいました。
和也さんの乱れはとても良かったです。
けれど、明日で運命のお相手が出るので残念ながらこれで終わりですね。
残りは今回はチョコレート工場で働いている西畑くんに和也様を渡しました。
彼は和也様を見た瞬間に何かを感じたのでしょう。欲に溢れていました。
そして、今日、やっと会えるのです。
私の運命の相手に。
「こんにちは、ようこそ館へ」
「ここ、どんな店?」
「占いがメインです」
「占いね・・・」
そう言って何かを考えはじめた。
「インチキじゃないよね?」
「違いますよ、占いましょうか? どうしても疑うならまずは昼食でも作りましょうか」
「え? いいの?」
「はい、お腹空かせてますよね?」
こっそりと占ってましたけど貴方からは食欲が1番に浮かんでいたので。
「ありがとう、簡単なのでいいよ」
「分かりました」
沢山食べてお腹いっぱいになって欲しいのでカレーライスにしてみました。
「美味そう、頂きます」
ほんとにお腹空かせていらっしゃるので勢いのある食べっぷりでした。
「ありがとう、悪い人ではないことは分かった疑って悪かった」
「大丈夫です、占いましょうか?」
「いくらかかる?」
「特別に無料で」
「ほんとに? じゃあ、お願い、俺今さ、お見合いに誘われるんだけどさ毎回いい人いないから困ってるんだ、時間の無駄だからお見合いに行きたくもない」
「なるほど、お見合いですか・・・」
「そう、俺はそもそも男が好きなんだ、君は俺のことそう簡単に偏見しないだろ?」
貴方も男が好きなのですね。
「誰かを好きになるそれは一生に1度のものだと思ってます、そこで結ばれるか結ばれないかは運命次第だと思います」
「なるほどね」
貴方は私の運命の御相手です。
男好きな貴方なら私を貰ってくれるでしょうか
「お名前聞いても?」
「翔、櫻井翔」
「翔様ですね、貴方からは赤い炎がメラメラと燃えています」
「俺、燃えてるの?」
「はい、火力が上がっても下がってもとても綺麗な赤い炎です、今は燃えてますね、威力は強いでしょう」
「なんか面白いかも」
「なんでですか?」
「情熱的だったかなって」
「翔様は元気がある限りは基本は情熱的だと思います、けどあなたの一部がですけど」
「なるほどな」
「ふふっ、翔様の炎は命亡くなるまで無くなることはないのです、それは初めて見ました、どんなに落ち込んでも酷いことがあっても決して消えることがない炎みたいです」
「俺から質問していい?」
「どうぞ」
お客様が質問してはいけないなどと言うようなルールはありませんからね。
「名前は?」
「Jと呼んでください」
「Jはみんなと違うね? 見下したりしなかった、そりゃ信頼される人もいるけど、どちらかと言えば俺なんかいなくていいと言うような人が多い」
「そうなのでしょうか、私にはそうは見えません」
「俺はまだまだ認めて貰えない、俺さアルバイトはしてるけど基本は俳優だからさ」
「え? 翔様は芸能人なんですか?」
「スカウトされてね? 演じることに興味を持って持ち始めていつかはそれだけでいたいけど、なかなかね~」
なるほど・・・
だから、強いオーラーを感じるのでしょうか。
そちらの運も占って見ましょう。
「翔様、きっとあと1年もしないうちにモデルとしてブレイク期が来るでしょう、ブレイクが来ると言うのは様々なドラマやテレビ出演が増える時期でもあるでしょう、そこで安定させれば翔様はアルバイトする必要はなくなります」
モデルと言っても私が見たものはヌードでしたけど。
除籍と抱き合ってるようなものもありました。
胸がチクッとしました。
翔様が好きなんだなと思いました。
運命の相手を簡単に手に入れてはいけないでしょう。
いつもみたいに手に入れようとしたら逆効果になるみたいなので。
「J、俺さずっと一緒にいたい」
「翔様?」
「離れたくない、これが好きなのか? 俺は今まで男を抱いてきたことも抱かれたこともあるけど恋愛としてはまだないんだ」
翔様は激しそうですもんね。
1部ってのは翔様の性欲のことです。
「俺の手でJを触りたい、触れられたいし独り占めしたいんだ」
「要するに翔様は私を恋人としたいと申してるのでしょうか」
「そうだね、そういうこと、Jには魅力があるそんなJに魅了する奴らが他にも出てくると思う、Jの魅力を他の人に見せたくない」
翔様、二度と戻れませんよ?
私から二度と離れなれませんよ?
「翔様・・・」
「好きだ・・・」
「私も好きです」
私は翔様に抱きついた。
「ね、この先はプライベートだよな?」
「どういうことでしょうか」
「何時までとか決まってるのか?」
「気分で決めてますので閉館することはできますよ?」
「じゃあ、閉館して? Jの部屋を見たい」
「分かりました」
私は閉館してきて翔様を私のお部屋に案内しました。
「着替えますので少々お待ちを」
「あ、プライベートなので着替えさせてくださいね? 今すぐ抱きたいのであればパンツだけになりますけど・・・」
そう聞けば翔様は
「今すぐじゃなくていい、抱くのは今夜だ」
そんな低い声で言わないで貰えます?
ドキッとしちゃうじゃないですか。
私はさっさと着替えに行き、翔様にぎゅっと抱きついた。
「萌え袖~」
「・・・//」
ゆったりとした服を選んだら袖が長かった。
それだけなのにそんな反応されると恥ずかしかった。