SideJ

俺のしょおくんは可愛い。
けど、何故か頼ってくれないのか弱音を一切吐かない。
何年貴方と恋人でいる? 
何年も待って告白して幸せで・・・
そろそろ結婚を考えているというのに、俺といたらダメなのかなとたまに思ってしまう。

俺はお互いにお互いを助け合えるような人になりたいと思った。 だから、しょおくんを誰よりも助けたくて誰よりも不安を察知してきた。

でも、本心言ってくれない、なんでなんだ?

「しょおくん、俺のこと好き?」

「ん? 好きだよ、じゃなきゃここにいない」

「良かった、しょおくん、顔色悪いけど何かあったの?」

そう聞けば

「何にもない」

いや、その顔かあると語ってるのに・・・
困った人だ。

「今日こそ聞くよ? 何があったの?」

「だから、何もないって」

「嘘つき、しょおくんはそこまで嘘つきたい?酷くない?」

そう言えば

「ごめん、まだ言いたくない」

うつむき加減で申し訳なさそうに言っていた。

「俺じゃ頼りない?」

そう聞けば首を横に振って

「そうじゃない、いつも潤ばっかりだから」

「え?」

「潤が俺を心配してくれてるのが伝わる」

「うん」

「潤のこと俺愛してるのに潤ばっかりカッコよくて守られちゃって情けない」

そっか、そういうこと?
だから、言いたくても言えなかったの?
ずっとずっと考えてて我慢してたの?

「ふふっ、しょおくんは助けてくれるよ?」

「へ?」

「しょおくんが守ってくれるから俺も守ってるいっつも俺が落ち込むとしょおくんはすぐに気づくじゃん?抱え込むのはやめよ? しょおくんは情けなくなんかないよ?」

ずっとカッコイイよ?
でも、もちろん、2人きりの時は可愛い。

「俺、大丈夫だよね?」

「何が?」

「決まったことだけど、未来が見えてもなんとなく傷つけちゃうような気がして」

「そりゃね? 全員が納得するかと言われたらそれは違うからね」

休止だって受け入れてくれた人には感謝だし、受け入れなれない人は無理して受け入れて欲しいわけじゃない。 どちらかにしても俺たちは進む前に進むやりたいように全力でやる。
だから、ペースが早いかもしれないがついてきて欲しい。

ニノの結婚のことをしょおくんは言ってると思う。  それは相手のことを思ってニノはケジメをつけた。 それで納得できるかと言われたら人それぞれだと思う。

俺たちは俺たちなりにこれからもその先も変わらない。 

「俺の言い方が悪かったかな?」

「しょおくん、見てくれるのは有難いけど程々にね?」

俺は慣れてるからどんなのでも平気だけど。
しょおくんは傷つく。
それは俺を思ってくれてのこと。

「あのね、近くて遠いかも」

「あー」

確かに、なんとなくどんどんSNSを使って身近になったけどなんとなく遠くも感じるかも。

でも、俺は遠くなったじゃなくて便利になったと思う。 だって、色んなファンがいるから。
世界中にファンがいるんだってのを改めて実感させられたから。そう思うと遠くはなく色んな人に支えられてるのに気がつくよ。

「でもね、言葉って難しい」

おや? 少し可愛くなってきてるのは眠い証拠。
俺はベットに連れて行ってゆっくりと寝かせる。

「そうだね」

伝える、伝えてるつもりでも伝わってないとか傷つけたつもりはなくても傷つけたとか難しい。

しょおくんはいつも慎重に選ぶから俺も同じようにしてる。

傷つけたくないし、自分の思いを伝えたいから。

「でも、 不安なんていくらでもあるね?」

「増えてるけど不安だけじゃないよ?」

「うん、幸せも増えてる」

「不安が大きくなったら幸せになれないなんてことはないと思う」

「そうだね」

「人間に不安は付き物、幸せすぎたら怖い」

「ふふっ、確かに」

「大好きだよ? 今日は寝ちゃいな?」

「うん」

ふふっ、眠たそうな顔してるよ。

「キスして?」

「いいよ」

大好きなしょおくん。
キスだけのはずがしょおくんが更に求めてるみたいで深くなってしまった。

「ふふっ、おやすみ」

「おやすみ」

何があっても離さないよ?
ずっとしょおくんのこと背負う覚悟はあるから