SideJ

男と男の結婚は認められない。
それはいつまで続くの?
僕は何度も何度も貴方を思って生まれ変わってきたんだよ?

どうして男にしか生まれ変われないのかとほんとに僕自身の運命を恨んだことも。

そして、今日もなんとなく貴方なのかなって思うけど僕は身分が違うから会えないの。

外に出たい・・・貴方に会いたい・・・
何故会わせてくれない? 何故外に出れない?

僕はずっと貴方が来るのを待つことしか出来ない。

僕は貴方のことを今日も待ってる。

分かってるよ、出れない理由ぐらい・・・
僕は結核病だからね・・・
まだ医療は進んでいなくて治せない病気。

でも、もう僕はいなくなりたい。
また生まれ変わってもう少し強い体で貴方にちゃんと会いたい。

「しょお・・・」

見張りがいなくなる時間は見張りが夕飯食べる時間から朝になるまでだ。

今日も会いに来てくれた・・・と言っても久しぶりでしょおの顔を忘れていた。

「潤、大丈夫?」

「少しずつ・・・キツくなってるよ」

そう言えばしょおはギュッと僕を抱きしめて

「苦しい?」

「うん、苦しい」

「俺もだ、だから、先に待ってるから」

え? 僕たちは結ばれない中、精神的?ダメージでいつも僕たちは生まれ変わってる。
自殺やこういうパターンは今までになかった。

「無理だよ・・・僕好きだから」

そう言えば

「俺も好きだ、この時代も認められないなら俺は生きてる意味がない、格下な武士で潤をまともに守れないんだ」

次、生まれ変わったらなるのだろうか。

「貴方が望むならいいよ、そんなに僕を置いていきたいならいいよ」

「置いていってるのはいつも潤の方だ」

どうやら僕の方が寿命が短った。

「ごめんね? いつも短くて」

「今日は帰る、なんとなく嫌な予感しかないからな」

「え?」

そう言ってしょおは急いでこの部屋を出た。
その次の日からしょおは来なくたった。
何が起きたの? 何があったの?
僕は外に出れないから何にも出来ないの。

夜半の月が雲間に隠れてしまっているように見えた。 しょおと会った最後の日もそうだった。

僕はまた会えることを願ってる。

しょお・・・好きだよ?
しょおが好きすぎて会いたいよ?
毎日会いたいの・・・

次生まれ変わったら毎日一緒にいられる?

次こそ巡り会えますように。