あれから、しょおくんと楽しく過ごし、季節は冬となった。

寒くて、景色が綺麗・・・。

「潤はプレゼント買ったか?」

「プレゼント?」

「そう、クリスマスプレゼント」

クリスマスプレゼント、僕にはそんなこと知らなかった。

「何それ」

「知らないのか? なら、買いに行こ?」

「うん」

プレゼントを買いに色んなところに回った。
クリスマスはチキンってイメージしかないの。
だから、プレゼントを買ったり貰うこともない。

でも、斗真が楽しいって言ってたから買うことにした。

何がいいんだろ、しょおくんは何が欲しいんだろう。

「斗真は何買ったの?」

そう聞くと

「ハンカチとか文房具」

なるほど・・・

「風間くん喜んでくれるといいね」

僕は普段からお金は使わないタイプだからお揃いの物を買うことにした。

「買えた?」

「うん」

ふふっ、ドキドキしてきた。
それから、冬休みは実家に帰ることになり途中までしょおくんと一緒だった。

クリスマス、一緒に過ごせるのかな・・・

「ただいま」

「おかえり、潤」

神社は復興していてまだ完成ではないけど、ほぼ完成していて僕は感動した。

「向こうは楽しいか?」

「うん」

「なら心配することないな」

心配かけちゃった? しょおくんが守ってくれることを信じてるから怖くないんだ。

今日はいい天気で星空も素敵らしい。
ココアを持って星見をすることにした。

せっかくのクリスマスイブなのに僕はしょおくんと過ごせないのだろうか。

「しょおくん・・・」

初めて会った時から好きだったのかな?
今じゃ会いたくて会いたくてしょうがない。

暫くすると少し寒くなってきた。

ん? 後ろの方から気配がしたから振り向くと誰もいなくて少し降りようとして電気を付けて階段の方へ向かうとしょおくんだった。

「しょおくん」

「はぁ・・潤か・・・」

息が上がってるしょおくん、疲れてそうに見えたから僕はしょおくんの手を握ってラストしょおくんが登れたら僕はギュッと抱きしめた。

「ありがとう、アイツよりかはマシだろうけど、好きじゃない」

どういうこと?

「しょおくん、どうして来てくれたの?」

そう言うと

「それは潤といたいからだよ」

僕と? こんなの僕のワガママだと思ってたけど

「ありがと」

落ち着いたしょおくんにココアを渡して座らせた。

「温まるな・・・」

「疲れてたけど、大丈夫?」

そう聞けば少し困った顔をして

「父さんが修行になるからと言って一番下から上がってきたんだ」

え? 意外としょおくんのお父さんって厳しい人なのかな?

「下からって?」

「ヘリコプターで頂上で降りるかと思ってたから予想外過ぎて少し疲れた」

あれ? ヘリコプター操縦できる人なの?
なんか、凄いね?

「しょおくんのお父さんも凄いね?」

「まぁ、確かに・・・」

しょおくんは少し苦笑していた。
けど、星空を見上げると少し嬉しそうに変わって

「俺は潤を守りたいからこの運命を受け入れたようなもん、潤と出会わなければきっと俺は反対していたよ」

「僕もしょおくんがいたから受け入れられた」

「ずっと守るよ? 俺はずっと守りたい潤とずっと傍にいて受け止めながらも進んでいきたい」

ほんとに? ずっと? 僕がいくつになってもなの?

「ふふっ、うん、ずっと傍にいて?」

そう言えば嬉しそうに僕を抱き寄せ

「未来ってものは自分たちで決めるもの、だから、決して全部が決まってるものじゃない」

そう言って僕にキスして僕が泣きそうな瞳をしてからか笑いかけてくれて気温は寒いのに体温はとっても熱かった。