基本短編か一話完結ですm(*_ _)m

SideJ

僕は・・・初めて恋をした。

でも、それは男だった。

普通なら男女で恋が成り立ち恋愛となるもので男同士だなんて成り立つ訳無かった。

それは僕が修学旅行中・・・

中学の一番の思い出と言ってもいいほど楽しい日々を過ごした。

初めて会ってから何故か目が離せなくて・・・

奈良にある竜田川・・・

綺麗な川だね・・・

そして、紅い紅葉・・・

更に最高の景色にしてくれてる。

そこに・・・紅葉を眺めてる人がいた。

その人が気になった。

何故、そんなに綺麗なの?

どうしてこんなにも美しいの?

男なのに恋したみたい。

いけないことだよね・・・クラス行動だったけど僕はあえて道を外し、その人の方へと向かった。

すると、その人は僕の視線に気がついたけど、また紅葉を見ていた。

その人の近くに来たら・・・

「ここ、綺麗でしょ?」

そう言って僕の方を見た。

「凄く綺麗・・・」

そう言えばその人は

「でしょ? 俺もね、君と同じぐらいの時、この景色に惹かれた、それが忘れられなくてまた行きたいと思ってようやく行けたんだ」

ここの景色に惹かれる人はいるんだね。

「君も同じだったりする?」

優しく微笑んで聞いてきた。

「そうですね」

ヒラヒラと舞い降りてきた紅い紅葉・・・

それを僕は手を伸ばしてそっと掴んだ。

「あ・・・」

僕の髪の毛に触れてきた。

なんか凄くドキドキする・・・

心が燃え上がるような・・・赤い情熱・・・

「ついてたよ」

そう言って紅い紅葉を見せてきた。

 僕は恥ずかしくて? 少し違うけど、僕はギューッと心が締め付けられるような感じに変わって真っ直ぐな瞳から僕はそっと逸らした。

するとその人は僕の頬っぺたを撫でるように触って

「頬真っ赤だな・・・」

面白そうに笑っていた。

恥ずかし・・・これじゃあバレちゃうよね?

多分全身が真っ赤だと思うともっと恥ずかしい。

「アハハ、真っ赤すぎる、そんなに緊張してるの?」

「そんなんじゃ・・・」

そう言うと

「じゃあ、何?」

そう言って怪しそうな笑みを浮かべていた。

何? と言われましても言えるわけがない・・・

でも、見つめてしまった貴方の瞳を見ると何故か逃げれなくて正直に言わないとずっとこのままだって言ってるみたいで・・・

「あの・・・」

「ん?」

「す、スキです・・・」

テンパっちゃった・・・言っちゃったよりもテンパっちゃった方に僕は恥ずかしかった。

すると貴方は顔色を変えずに

「ごめん、そう言うの分かっちゃうからさ、何も言わないのかとここで諦めるのかと思うと嫌でね?」

申し訳なさそうに言っていた。

「まぁ、俺は今のところ恋人はいないし偏見はないね、俺は何も言わない奴と正直物じゃない人は無理だよ」

じゃあ、僕は? そう思ってると優しく僕の髪の毛を撫でて

「見た目だけで好きになるのってどうかと思ってた、けど、俺も君の見た目で好きになってしまった、この空間ってのもあるかもだけどね?名前も知らない君に一目惚れとはビックリだ」

貴方も一目惚れだったんだ。

「んー、キスしたいのは本音だけど、ここじゃちょっと・・・」

ですよね・・・観光客が多いからね。

「多分だけど聞くよ? 修学旅行中?」

「はい・・・」

すると少し困ったような顔をしたがすぐに

「しおりに書いてあるでしょ? その場所まで送るよ

そう言ってタクシーを呼んでしおりに書いてある場所に向かった。

「潤は東京からか・・・そして学校名見れば近いと言うね? 俺は今日泊まったら帰るんだよ、今度会う時は東京だね?」

しおりみたからか僕の名前で言ってきた。

「はい、これは電話番号」

「ありがとう」

「潤は覚えてたりする?」

「うん」

僕のポケットに入ってるメモ帳に書き出した。

「どうぞ」

「ありがとう」

そう言えば名前は翔なんだね。

それから入口のトイレで軽くキスして

「我慢できなかった・・・ダサいよね?」

「ダサくなんかないよ、嬉しかった」

そう言えば

「ほんと、困った人だな、俺を煽らせるとは、やめてくれ、そろそろ送り届けないと」

そう言ってトイレから出ればちょうど僕のクラスがいた。

しょおくんは説明してくれて先生は納得した。

「じゃあね? 待ってるよ」

「うん、ありがとう、しょおくん」

そう言えば頬が少し染って

「可愛いな」

そう言ってタクシーで行ってしまった。

僕はこんな恋は二度としない。

しょおくん以外となんて絶対にできないと思う。

だって、別れることなんて出来ないと思ってるから。