それから今度は約1ヶ月に1回のペースに入れ替わるようになった。
それで今は冬の時期。
今日はしょおくんになってるからプレゼントしようと思って、毛糸で手袋を編んだ。
ふふっ、出来た、赤い手袋にしちゃった。
しょおくんって赤のイメージなんだもん。
喜んでくれるかな?
てか、次、いつ入れ替わるか分からないからミサンガも作っとこ。
あ、つい、お揃いにしちゃった・・・
ふふっ、こんなんじゃ嫌かな?
でも、賭けてみようかな、しょおくんがつけてくれることに。
ふふっ、縛りすぎだったりするかな?
でも、喜んでくれるよね?
僕はしょおくんのこと大好きだもん、もし、僕のことを好きでも僕がしょおくんのこと好きって気持ちは分かんないもんね?
なら、僕は、少しでも安心させてあげたいからこれで気づいてくれればいいな。
そして、クリスマス、しょおくんからのプレゼントがあった。
手袋だった。
僕のために手作りしてくれたんだね?
すっごく嬉しいし、しょおくんが書いてくれた日記に僕の気持ちが嬉しいって書いてあったから分かったんだよね?
ふふっ、良かった、同じ気持ちで。
なんだろ、少しだけ嫌な予感がするんだ。
だって、1ヶ月に1回になってきて、もしかしたら今度は入れ替わるのは2ヶ月とかになっちゃいそう。
会えるならいいけど・・・、僕の予想はまだな気がするから。
ーーー
潤がミサンガを手作りしてくれたのは俺とお揃いだった。 色も含めて。
凄く嬉しかった。 だって、そう言うことだろ?
ふふっ、ほんと、これは分かりやす。
良かった、同じ気持ちで。
ふふっ、少し安心できたかな、早く会いたい気持ちが早まるばかり。
どうしよ・・・もう、我慢できなくなりそう。
そして、年を迎えると誕生日に近くなる。
誕生日の前日に入れ替わってその後は・・・高校の卒業手前まで無くて・・・なんだろ、凄く嫌な予感がする。
潤の身に何か起こるんじゃないかって。
それだけでもないけど、俺たちは入れ替わる以前に会えないんじゃないかって思った。
俺は潤に何も悪いことが起きてほしくない。
だから、できることがあるならなんでもしたいと思ってる。
その運命はどうすることも出来ないのか?
俺は何にも出来ないのか?
そう言えば潤の家に本があった。
その本には何かが起こらない限りは無理だと書いてあったな。
やっぱり無理なのだろうか。
こんなに好きなのにな・・・。
俺の予想は結局当たり、俺が高校卒業して大学生活をしてる時、俺は潤と入れ替わることは1度もなかった。
夏休みとかに入れ替わるのかなと思えばそれもない。
何も出来ないから日々、祈ることしかできない本当に辛い日々。
好きにならなければ良かったのか?
そうすれば俺たちは最初から入れ替わることも無かったのか?
普通に会えてたのか?
俺たちは普通に会えてたのだろうか。
潤は楽しく生活してるのか?
これでも俺でさえ怖いんだよ・・・、二度と会えないかもしれない、俺は潤に会えないまま永遠にこうして過ごすのだろうか。
時にはこの世界に俺はいるのだろうかさえと思う。