今日は少し寝坊しちゃって急いで食べて学校に向かった。 少し走ってたら誰かにぶつかってしまった。

「痛い~」

「いって、誰だよ・・・」

相手は少し不機嫌そうだった。

「ごめんなさい・・・」

そう言うと

「いいよ、次から気を付けろよ?」

僕は頷いて学校に向かった。

いつも通り勉強して今日は特に予定が無いからそのままお家へ。

ピーちゃん、寂しいのかな?
お仲間がいなくて。

「見つけられなくてごめんね?」

あれから何度も見つけようとはしてるけど、なにかしらトラブルに巻き込まれる。

ピーちゃんのお仲間ってピーちゃんに似てるのかな・・・。

手掛かりは無いからな。

それにしてもあの人は何者?
只者じゃない、桜吹雪だけで相手を弱らせるなんて、時にはその人の気持ちを分かってるかのような吹雪になったりする。

こんなに操れる人なんかいるのだろうか。
そして、僕はその人にドキドキした。
なんでだろうね・・・助けられただけなのに、だからなのかな?

でも、その人はどこか他人とは一線を引くような人に見えた。 どこかさみしそうにも見えた

で、きゅっとなって、助けてあげたくて、僕にはまた何もできないのかと思うと凄く悔しかった。 僕だって男だし、多少の力もあるのに。

なんで助けることはできないの? 
なんで、今も昔も守られてるばっかりなの?

僕は、助けたいし、守ってもあげたい。
僕の首を絞めるのは弱そうな奴だと思ったからでしょ? 心の声は本当の声が聞こえるって昔から言われていた。 

なら、聞こえたら僕は何をすべき?
僕は何をしてあげたらいい? 
でも、時と場合にはルール違反になっちゃうかな? 

どうしようか。 
興奮してるから落ち着かせるべき、次には自分に向き合うことが大切だよね。
そしてこれからはどうするべきかだよね、そこがないときっと人間は壊れてしまう。

大丈夫、今まで色んな人に向き合ってきた。
受け入れたくないことも受け入れてきた。

だから、僕にもできることはあるんだ。
僕なりの方法で助けてあげればいいんだね。

うん、大丈夫、きっと、僕はできる。

それからは少しずつ少しずつ僕の記憶が戻っていく日でもあった。

彼の記憶もきっと、少しずつ思い出してくるかもね。