Side J 

先輩たちも応援してくれたから不安はどんどん消えてく。 これからもしょおくんと一緒に進めるんだって思える。

新年から幸せで、こんなに幸せでいいのかなと思うけど、いいんだよね? 

しょおくんのお母さんは綺麗で可愛らしい。
キスされちゃったけど、俺もキスしたから、
しょおくんは更に拗ねちゃった。

「遊んでるのは構わないけど、家に帰ってきなさいよ? まだ荷物あるんだし」

ん? しょおくんの実家には荷物が沢山残ってるの? 

「あんなの片付けられるかよ・・・」

そんなに多いの? しょおくんは整理整頓苦手だもんね、沢山あるほどぐちゃぐちゃになる。

「自分のものは自分でね?」

笑ってるように見えるけど瞳の奥が笑ってないよ? 怖い怖い、しょおくんのお母さんは本気で片して欲しいみたいだね?

「・・・」

しょおくんはなにも言えずにいる。
ても、睨んではいるんだよね。
ケンカには巻き込まないでほしいな・・・。

そんなふうに思いながら重い空気に変わってきたからどうしようと思ってると

「はぁ・・・、帰りますよ、ごゆっくりと」

少し呆れた顔してたよね? 
二人っきりになるとしょおくんが

「じゅーん!」

嬉しそうに俺の名前を呼んで引き寄せてくる。

「ふふっ、どうしたの?」

「こうしたいの」

ふふっ、ぎゅーっとしてきて温もりを感じ合う

「ごめんね? 新年早々あんな話になるとは」

ふふっ、確かにあんな話になるとはね。
でも、元々は片付けないしょおくんが悪い気がするけど?

「今度、手伝うよ?」

「ありがとう」

「どういたしまして」

ふふっ、じゃないとまた怒られちゃうでしょ?
それに、しょおくんと一緒にやれることが好きだから。

「話長いって、俺は触れたいのに」

ふふっ、まだ根に持ってるの? 

「俺もだよ?」

触れたいのは同じだよ?

「もっといい?」

頷くと何度もキスしてきて深くなってく。
しょおくんが離そうとしたから引き留めるように絡めて俺の方へ引き寄せた。

「んんっ・・・、じゅん・・・?」

もっとと言ったのはしょおくんでしょ?
だから、もっと触れてもっと俺だけを感じて?
暫くしてそっと離すと

「ベット行こう?」

頷いて、手を繋ぎながらベットに向かう。
ベットの部屋も少し変わってるようだった。
ふふっ、植物が沢山あるね。

「大きくなればいいな」

「え?」

大きくなるって実るってこと?

「野菜の種、埋めたな」

そうなの? なんの野菜だろうね。

「そうなんだ、楽しみだね?」

ベットにそっと倒されて

「季節ごとに景色が変わるかもな」

確かに、季節の花が咲いてるから春でも夏でも咲いてるものや実ってるものが違いそうだよね

そんなふうに思ってると服はすぐに脱がされてお互いに素肌で抱き締め合う。
それだけでも幸せのひとつ、小さな幸せから大きな幸せに変わる一つの行為が始まる。

「じゅん・・・、大好き」

「俺も、しょおくん、大好き」

何度もお互いにしているのに未だに少し恥ずかしいときがある。 でも、そんな俺を愛しそうに見てるしょおくんを見ると凄く安心して全部身を任せて捧げられる。

言葉でも、体ても感じられる愛しさがあるから俺たちの強い自信に繋がって今年も色んなことに挑戦できる。 沢山の出来事を一緒に乗り越えていく。 

愛ってどんどん大きくなってきたらそれ以上な何になるの? 好きの気持ちが大きくなると愛してるに変わる。 けど、愛してるよりももっと凄い言葉はあるのだろうか。

何度も伝えたって伝えたりないぐらいまできてるよ? もうすぐでしょおくんの誕生日。
恋人の誕生日も大切な日。 幸せ溢れる一年が始まって幸せが溢れた一年で終われるように願った。