あれから約三年、僕は大人を過ぎて学校も卒業した。 僕のやりたいことはよく分からなかったけど、しょおくんの疲れを取れるようなことをしてあげたいとずっと思った。

食事に関してはテレビとかネットで多少は見るから、もっと他のことだと思った。

最近疲れてるしょおくん。 この時期は花粉症の人が多かったり、喘息気味の人がいたり、一つ一つこなすのに大変だ。

そんな中、今日はオフの日。 だから、試してみようと思う。

「しょおくん、ベットでうつ伏せになって?」

そう言うとしょおくんは頷いてうつ伏せになった。 肩からゆっくりとマッサージを始める。

「痛い?」

こってるよ? 左肩の方が特に。

「ちょっとだけ痛いけどこのまんまならいい」

とりあえず力加減は子のまま、背中をゆっくりと腰もしっかりと…。 それから、下半身に移り、膝を。 軽くお尻も。

「あっ、ちょっ、くすぐったい」

お尻をやるとくすぐりたがる。
ここも大切なんだけど。

「我慢して?」

そう言ってさっきよりも力を入れた。
それを繰り返し繰り返しとりあえず柔らかくなるまでやった。

「終わったよ?」

柔らかくなったら今度は優しくマッサージをしたからか寝ちゃった。

うつ伏せで寝れてるのは凄いね。
そっと仰向けに変えて、優しくマッサージをした。 足も疲れてるよね? 指をマッサージした。 痛いかな?と思いながらもやり続けた。

それでもぐっすり寝てるしょおくんを見て成功したと思った。

ちゃんと資格を取ったからね。 
ある程度大きな子供さんだと親は待合室で待ってるからその人たちには肩のマッサージをしてあげてる。

サービスだよ。 お金は取らないしね。
元々はしょおくんだけにしようと思ってたけど三人に何回かマッサージしていいか頼んでやるとみんなそのあとがスッキリしてるから他の人にもやってあげようと思った。

色々と分からなかった僕だけどしょおくんがいてくれたから沢山のことが知れた。
お母さん、僕は幸せだよ? 貴女が忘れていても僕は忘れられない。 僕のこと捨ててまで産まれてくる子を選んだんだから。
その子に恨みはないし恨んでもない。
お母さんのことハッキリ嫌いとは言えない。
けど、その子を僕と同じようなことをしたならするなら僕は嫌いになる。
だから、同じようなことしないで?


そんなふうに思えたのはしょおくんが居てくれるから。 ぎゅっとするとしょおくんは目覚めた。


「気持ちよかった、ありがとう」

ふふっ、しょおくんといると幸せな毎日。

「ねー、しょおくん」

「ん?」

「どうして僕を拾ってくれたの?」

好きな理由は聞いたことあるけど、拾った理由は聞いたことないと思う。

「聞きたいの?」

頷くとしょおくんは

「心の声が聞こえたってことは通じ合えたってことだからだよ」

ふふっ、そっか。 

「潤が俺を好きになってくれて良かった。 俺も潤のこと好きになって良かった。だからね、潤にプレゼントがあるんだ」

「プレゼント?」

そう思ってるとしょおくんはベットから降りて引き出しから小さな箱を取り出した。

「開けてみん?」

そう言われたから開けると高そうな…!

「いいの?」

そう聞いたら

「いいの」
ニッコリ笑った。

ぎゅっとして

「潤、俺と結婚してください。 潤は俺にとって大切な人だから。 ずっと一緒にいたいから潤となら何でも楽しくなるから」

僕が結婚・・・!?

急なプロポーズでビックリした。
泣いちゃいそう。 でも、その前にちゃんと言わなきゃ。

「僕もずっと一緒にいたい、楽しく過ごしたい。 だから、僕の答えは喜んで。」

するとしょおくんは僕に綺麗なネックレスと指輪をつけてくれた。

「潤、愛してるよ」

ふふっ、どんなところでもカッコいい。

「僕も、愛してるよ」

ゆっくりと重なった唇。
そこから伝わる思い、気持ち。

泣いちゃうよ。 こんなに素敵で幸せなことないもん。

僕はしょおくんに恋をした。それによって僕は何度も何度も好きな気持ちが増えてくる。 
溢れて溢れて好きな気持ちが大きくて愛してる気持ちに変わった。

そして、今日もしょおくんに恋をする。

チュッ・・・。

何度も重なり、何度も酔いしれそうになる。

「潤と出会えて良かった。 もっと、幸せにしてあげる。」

「ふふっ、もっと幸せになれるの?」

そう聞くと

「もちろん、何度だって潤には恋をするから」

ふふっ、今でも充分幸せだよ?

恋する気持ち分かって良かった。

僕を変えてくれてありがとう。

これからもドキドキな毎日、一日一日恋をしながら楽しみたい。

ずっとずっと大好きな人。

僕にとってそれがしょおくんだった。

                 end 

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楽しめたでしょうか?
恋を知らない潤くんから恋を知った潤くん。
気持ちが溢れてきて離れなれない存在、ドキドキさせるようなこと。 そんな所が書けてるはずです。 思ったよりも短い話だったけど、完結まで長く感じました。

次のお話はまだ書けてないので2つ。
バレンタインはサクラソウを。
設定は目次に書いてありますm(__)m
そこを見れば多分最初から読まなくても楽しめるはずです♪⬅違ったらごめんなさいm(__)m
バレンタインの次の日ぐらいから新しいお話始める予定です。

読んでいただきありがとうございましたm(__)m