Side S
潤はどんどん俺になついてきている。
知らなかったことを知る機会も増えてるし、料理も上手くなってる。
まさか、香りが違うからって嫉妬するとは思わなかった。
それから離れようとはしないで寝てる間もずっとくっつく。
起きたら起きたで可愛い。
つい、欲しくなる。
本当は今から進めたい気持ちもあるけど、夕飯作れなくなるとまずいかと思って食べたあとにするつもり。
ちなみになに作るかは決まってないらしい。
「何食べたい?」
聞くだけでこんなに可愛いのかよ。
「何でもいいよ?」
無理しない程度にな。
「しょおくんって好きなのあるの?」
潤は分かんないもんな。
「オムライスかな」
するとキラキラして
「ふふっ、可愛いね。頑張ってみる!」
いやいや、そんなことでキラキラな笑顔する潤の方が可愛いな。
どうやら卵で苦戦してるらしい。
俺も苦手なんだよな。
とりあえず出来上がった。
「ごめんなさい、失敗しちゃった」
ふふっ、包まれてはあるけど、崩れてる。
「俺も苦手だから平気。見た目より味だろ?」
頷いてはくれたけどしょんぼりしてる。
智くんたちの分もやるって言うから一回立ち直った。
三人分、作り終えると
「全部、成功したよ! でも、綺麗さが違う」
俺達のと比べれば綺麗じゃん。
「ふふっ、大丈夫、潤は頑張ったんだから」
オムライスを並べ終えたらぎゅっとする。
「味噌汁、作ってからね?」
そう言ってすぐ離れた。
ほんと、一人前だよ。
俺よりもできるもの多いし。
出来終わって並べる。
「しょおくん」
ぎゅっと抱きついてきて俺の胸に顔を埋める。
大丈夫だよ。
そう思いながら潤の髪の毛をそっと撫でる。
三人を呼んで食べ始める。
潤がケチャップでそれぞれ名前を書いた。
ちなみに俺のは♡だった。
ふふっ、愛されてるな。
みんな美味しそうに食べてるし、今日も楽しい話ばかり。
「しょおくん、美味しい?」
「もちろんだよ!」
お前のが一番。 見た目がどうであれ、潤のはちゃんと気持ちがこもってるから。
食べ終わって片付ける。
終われば、ぎゅっとする。
俺の部屋に戻ってベットに潤といると当然やりたいけど、風呂入った方がいいらしい。
「進めたいけど、その前に風呂入る?」
我慢できないような気がしてきた。
「いいよ? しょおくん、して?」
潤は少し緊張してるな。
「ゆっくりとやるつもりだから怖かったり、痛かったりしたら言えよ?」
潤の服を脱がして俺も脱いで抱き締める。
潤の鼓動は速い。 大丈夫かな。
潤の全身にキスをする。
潤の胸の辺りが赤くなってる。
初めての経験だから俺だって多少の緊張感はあるし、不安だってある。
けど、潤と繋がりたいと思うからなるべくゆっくりと進めたい。
そこをグリグリとしながら反対側をペロッと舌で舐める。
「ぁっん・・・、やぁ・・・!」
「気持ちいい?」
何回も繰り返してながらゆっくりと先端の方へキスをする。
「ぁぁん・・・」
「ぁっ、やぁぁん・・・!」
耳朶から首筋に、首筋から胸に、下にいくように舐めてく。
「ぁっぁっあ・・・」
潤の熱は俺のお腹に放たれた。
「ごめん…なさい、はぁ…、僕…ばっかり…、やだぁ」
潤の瞳から涙が流れてるのが分かる。
ごめん、やり過ぎたな。
チュッと潤の涙を唇で受け止める。
「ごめん」
潤は首を横に振った。
それから潤のものを触って動かし始める。
「はぁん・・・、しょおくん…好きっ」
俺も潤に触れられてるからいきそう。
「じゅん…好きだよ、はぁ・・・、潤の中に入ってもいい?」
一回潤のものに触れてた手を離してそっとキスをする。
潤はうるうるな瞳で俺を真っ直ぐに見上げて
それは期待が大きく、少し不安と緊張が見えた