祝・椎名林檎デビュー20周年!に伴うサブスクリプション解禁

テンションが上がったので10曲選んでプレイリストにしちゃった。

 

Apple Musicですが、こちら→(My Ringo KOKORO NO BEST 10)

 

せっかくのプレイリスト、選曲理由を明かさないのは無責任だと思ったので説明させて頂きます。

 

うるさいと思うかもしれませんが、たかが10曲のプレイリスト作るのに、ここまで無駄に悩んでいるということをお伝えしたかった。

40分のプレイリストなんでサクっと聴いてほしいな。

選曲理由読まなくてもいいので。

 

選曲方法

・これまで「聴き込んだ曲」を軸に10曲選定(何度聴いても飽きない曲たち)

・10曲を聴きやすいと思う順番に並べる。


→結果的に「私の好きな林檎曲タイプの変遷」みたいになりました。

0曲目 『華麗なる逆襲』

2nd Self-Cover Album 「逆輸入 ~航空局~」 2017年12月6日発売

見えない力が働いてしまって、サブスク対象外ですが、この曲でプレイリストを始めたかった。

この曲に対する私の強い想いはこちらの記事をご覧ください→ 「華麗なる逆襲」に挑んだ椎名林檎 ~SMAPの不在と邪推~

 

気を取り直して…

 

1曲目 『長く短い祭』

16th Single 「長く短い祭/神様、仏様」 2015年8月5日発売

全編Auto-Tune加工(いわゆるケロケロボイス)された椎名林檎さんと浮雲さん(通称、忘るまじおじさん)のデュエット曲。

御祭騒ぎ感のある演奏と、妙に冷静な歌詞と混ざって、この世の祭りではないような浮遊感。

この曲で始めることで、一気に非日常側に聴いている人(主に自分)を引きずりこみたかった。まず踊ろうぜ!

間奏のブラスが、ものすごく浮雲さんのギターっぽいのが不思議です。ブラスなのに。

 

2曲目『あおぞら』

4th Single 「本能」収録 1999年10月27日発売

比較的新しい曲である『長く短い祭』の最後の「巻き戻すような音」で一気に時間を巻き戻すイメージで、超初期の曲へ。

狂乱から目を覚ますと、純朴な自分がいた、みたいな。

イントロのギター・トランペットの音が心地良く、それでいてギターの余韻が細切れエフェクトかけられてて、変な気持ちよさがある。

歌詞が椎名林檎にしても不思議なぐらい真っすぐで優しく、ほんわかしている。なのに妙に切ない。どうしてでしょう。

アウトロの明らかにギターソロなフレーズの口笛も好き。

 

3曲目『すべりだい』

1st Single 「幸福論」収録 1998年5月27日発売

引き続き初期林檎。まだaikoと作風が違わなかった頃。やっぱり妙に切ない。そして少し悲痛。なのに達観している。初期林檎の真骨頂だと思います。

『あおぞら』の「明るい切なさ」と、次の『闇に降る雨』の「悲痛さ」の中間にあり、その変わる様を表した、橋渡し的な選曲にもなってます。

 

4曲目『闇に降る雨』

2nd Album「勝訴ストリップ」収録 2000年3月31日発売

悲痛はここでピークです。もはやただただ痛々しい。とはいえ初期林檎では「悲痛さ」「痛々しさ」は避けて通れないでと思う。メロディとしては演歌に寄っている感じがしますね。

心にぐっとくるストリングスが超好き。このストリング隊の指揮をやりたい。音が厚すぎて最高。

ギターの音も凝ってるし、変な効果音もたくさん入ってるし、大盛りパフェって感じ。

 

5曲目『カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.』 (椎名林檎 × SOIL & "PIMP" SESSIONS 名義)

デジタルシングル「カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.」 2006年11月11日配信

悲痛を通り抜けた椎名林檎の「達観」がここにあり、というイメージの曲順。女は嘘を吐いたって好いじゃないか相応の茶番で。

「切ない」、「悲痛」を通り抜けて、カッコよくて、しゃれてる境地へ。

この曲でマッシュアップ作ったことあるんですけど、全然曲のテンポが安定してなくて笑いました。クリックなしの「せーの録り」だから生まれる勢いだったんですね。

 

6曲目『この世の限り』 (椎名林檎 × 斎藤ネコ + 椎名純平 名義)

10th Single 「この世の限り」 2007年1月17日発売

完全に憑き物が落ちた椎名林檎が掲げる音楽のフラッグシップ、「悲痛」の先に築かれた音楽の塔のような、竜宮城のような曲だと思います。多分椎名林檎で一番好き。

浮世の喜びも悲しみも、生も死も、すべて詰め込んだようなアレンジ。演奏と歌唱の暴力!完全にハイになっていると思います。音楽は素晴らしい、そしてこの世は全て幻。幻想がすべてここにある!

間違いなくターニングポイント。プレイリスト的にはここがクライマックスです。

 

7曲目『ポルターガイスト (賣笑エクスタシー '03)』

ライブアルバム「蜜月抄」 2013年11月13日発売

突然のライブ音源!笑

「この世の限り」のハイになっているオーケストラから一転、しっとりストリングスを味わってほしいという選曲。賢者タイムですね。

ワルツです。オリジナルは3rdアルバム収録。そちらのチーントコトコカンカンカンなアレンジも可愛いのですが、とにかくストリングスとの相性が素晴らしい。ストリングス最高!ストリングスになりたい!

特に聴いてほしいのはアウトロの盛り上がり。泣ける。本当に何度聴いてもこのアウトロは鳥肌。

 

8曲目『シドと白昼夢』

7th Single「真夜中は純潔」2001年3月28日

引き続き、オーケストラ・リアレンジから選曲。オリジナルは1stアルバム収録ですが、これを小沢健二「魔法的」ツアーのキーボードでお馴染みの森俊之さんがリアレンジ。本当は同アレンジで演奏された「Ringo Expo '08」のライブ音源版をここに収録して、リアレンジライブ音源続きにしたかった。この録音だとまだちょっと声が悲痛。'08でのパフォーマンスは本当に余裕があって妖艶。更に欲をいえば「第一回林檎班大会の模様」版でも。

 

9曲目『自由へ道連れ』

デジタルシングル「自由へ道連れ」2012年5月16日配信

東京事変解散後、椎名林檎第2のターニングポイントだと思っています。なので唐突かもしれませんが、この位置に持ってきました。それぐらい突然で衝撃でした。

当時7文字縛りのタイトルから抜け出した曲でもあります(「カーネーション」とか「今夜はから騒ぎ」とか、ソロも事変も7文字縛りだった)。演奏陣も一新して勢いがスゴイ。そういった「制約からの解脱」が全身全霊で表現されてる。

ATARUの主題歌としても完璧だったし、だからこそいまの中居正広の気持ちを思って色々考えちゃう。

とにかくなにより歌詞が良い。開放感がありすぎて、なぜ自分が自分に縛られているのか悲しくなることがあります。暗示の外に出ろ、と言われているよう。

 

10曲目『幸先坂』

1st Self-Cover Album「逆輸入~港湾局~」2014年5月27日発売

真木よう子さんに提供した曲なんですが、もう達観し過ぎていて怖い。プレイリスト最後は絶対この曲で終えたかった。

「今日は何かいいことがありそう」

このフレーズ。この蜃気楼のようなフレーズだけで、いろいろ考え込んでしまう。現実で、これまで何があったのか、そして何が起きるのか。

シンプルなアレンジも、夏を感じさせる歌詞も、この「今日は何かいいことがありそう」に収束していく。

「今日はきっといいことがある」とか、「がんばればいいことが起きる」でもない。「今日は何かいいことがありそう」、これしか言わない。

「きっと」も「がんばれば」は無責任な影。でも「いいことがありそう」は予感であり、その「予感」は「本当」と言い切れる。

この予感と余韻を携えて、今日も椎名林檎を聴きながら、生きていく。


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