少年時代 | 「はじめての出来事」

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「少年時代」柏原兵三の小説「長い旅」を藤子不二雄さんが1978年~漫画として少年マガジンに連載し、1990年に篠田正浩監督で映画化された。

ストーリーは戦争で田舎に疎開した、ノボルが転校先の小学校でタケシという、ワンマンな優等生に出会い、そこで広げられる子供の権力争いに巻き込まれていくストーリーだが、とてもリアルに描かれており、私自身子供の時、田舎の学校に転校した経験があり、タケシによく似た奴がおり、私の家によく遊びにきたので、やはり少し迷惑な思いをさせられた経験があり、映画を見てて入りこんでしまった。

舞台は私の田舎での話しで、私の嫁さんの友達の弟も出演しているらしいのだが、今回嫁さんにその子の事を尋ねると、その子役の子は、映画の後、事故で死んでしまったそうだ。
漫画の方でも、タケシは交通事故で死んでしまうのだが、映画ではその事はストーリーに入っていない。
主題歌は藤子不二雄さん自ら、友達の井上陽水さんに依頼し、映画に負けないくらいの素晴らしい作品で、映画は見ていなくても、曲はほとんどの人が知っているのではないだろうか、私自身、陽水の曲では文句なく一番好きな曲である。歌詩にある「風あざみ~」という言葉は陽水の造語らしいが、なんともいえずいいですね。
曲は映画のエンディングで流れるのだが、絶妙のタイミングでイントロが流れる。挿入歌がよくて映画を見たらガックリというケースは多いのだが、これほど曲も映画も素晴らしい作品は奇跡に近いと思う。

映画も素晴らしいが漫画の方も、甲乙つけがたい程素晴らしいので、是非読んでもらいたい作品である。