NHK NEWS WEB
2020年4月11日 6時40分

新型コロナウイルスの感染者数がアメリカ全体の3分の1を占めるニューヨーク州のクオモ知事は、外出制限を緩和するにはウイルス検査のさらなる徹底が不可欠だという考えを強調しました。

アメリカで感染が確認された人は10日までに48万人を超え、このうち、東部のニューヨーク州には感染者のおよそ3分の1が集中しています。

ニューヨーク州のクオモ知事は10日の記者会見で、1日当たりに確認される感染者数と死者数は、前の日より減っていると指摘したものの、自宅待機の徹底が引き続き必要だとして、改めて市民の協力を訴えました。

そのうえで、クオモ知事は「経済活動の再開を早期に実施するには、検査態勢がまだまだ不十分だ」と述べ、外出制限を緩和するには、さらなるウイルス検査の徹底が不可欠だとして、検査態勢の拡充を急ぐ考えを示しました。

ニューヨーク州は、これまでに41万人以上、9日には1日で2万6336人の検査を実施していて、クオモ知事は「世界のどの国よりもアメリカのどの州よりも検査を実施している」としていますが、今後、外出制限の緩和を検討するには医療態勢に加えて、検査をどこまで徹底できるかが、重要な判断材料になるという立場を明確にしました。